コトバナク

「リナリーもユウとあんな事したいんさ?」

「さっ流石にあそこまでは……」
アレンとミランダのいちゃ付きっぷりは見てる方が赤面したくなる様なものだった

「あそこまでとは言わないけどもう少し私に…触れてくれてもいいと思わない?」

(知らないよ……君達の恋愛感を俺は……何で皆俺に聞くんよ……)
「あー?ユウは照れ屋だからなぁ?うん?気長に行くしか…」
そう言おうとしたラビの前から何やら怒鳴り声が聞こえて来た

「ふざけるな!」

「「!!」」
知らず知らずの内に談話室の前を通り掛かった二人の目の前にファインダーのバズが神田を睨んでいる場面に遭遇した
思わず二人は談話室の入口に身を隠した

((何を話してるんだろう))

「何が今までの事は悪かっただ!ふざけやがって!お前は俺の友人が死んだ時自分が何を言ったのか覚えてるのかよ!」

「……悪かった……」

(……神田)

「大体お前といいあの白髪のチビといい、よくこんな状況で恋人なんて作ってられるな!お前等戦争を舐めてんのか!?お前等みたいなのをサポートしなけりゃならないなんて冗談じゃないぜ!」

「……こんな状況だからだ…」

「何ぃ!?」

「…俺は今までお前等なんていらないと思っていた……」

「何だと!」
神田の言葉を聞いてバズが神田の服の胸倉を掴む

((神田!?))

胸倉を掴まれながらも神田は話を続ける

「俺は今まで独りで戦って来た、だけど……俺はこの戦いの中で心の寄り所が出来た、俺は守るものが出来た、俺は今守るものの為に戦っている」

「…………」
神田の話を胸倉を掴みながら聞いているバズ

「俺はもう独りで闘えない、お前達の力が必要だ……だから今までの事を謝る……悪かった」

「…………」
話を聞き終えたバズが神田を離す、そして

「……俺はお前に首を絞められた恨みもある……だから帳消しにしてほしかったら一つ言う事を聞け…」

「…何だ」

「……お前は戦いの時一人で突っ込み過ぎなんだよ……もう少し俺達にスピードを合わせろ…でないとサポートも何も出来ないからな…」

「……わかった」

「神田…」

「何だ?」

「俺にも守りたいものがあるんだ…」

「……」

「だが俺にはお前等みたいな力は無い」

「…ああ、知ってる」

「(イラっ)俺はお前等の盾になる、そのかわり俺の守りたいものを代わりにお前等が守れ」

「ああ…任せろ」
それだけを言い終わると二人合図も無しに同時に別々に別れた
…………
………
……
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