一月一日

(ふふふ、可笑しい………でも今日はアレン君を見てないわね……ご馳走だって食べに来てないし…どこにいるのかしら……?)

広い食堂を見渡すミランダ、すると食堂からバルコニーへと向かう白髪の少年を見つけた…

(アレン君?)
………………
…………
………
……
「ふぅ……」
バルコニーの柵にもたれかかりため息を吐くアレン、その息はゆっくりと空へ溶けていった

「皆凄いプレゼントだったなぁ……ラビとクロウリーなんて……」
先程の皆のお祝いを見て少しヘコんでいるアレン

「僕のプレゼント……どうしよう?……いっその事手作りのケーキにしようかな!それか…プレゼントは僕!なんてね……」
手の中の小箱を眺めながら冗談混じりに一人笑うアレン、そんなアレンの背後から誰かが声を掛けた…
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