一月一日

クロウリーが自信満々に答える

「育てるのに苦労したさぁ?開けてみてぇ?」
そう言ってカバーのかかった鉢植えを差し出す二人

(鉢植え?お花かしら?)
そう思いカバーを取るミランダ、そこには一輪の花が咲いていた

「……嘘!?」

「へへぇ?驚いたぁ?」

「時間がなくて一輪しか花を咲かせなられかったのが残念であるが…」
カバーの中の花……そこにはバラが一輪咲いていた……この世に存在しないはずの色の…

「青い…バラ……」
ミランダはその花の美しさに見惚れている

「ちょっとこのバラどうしたの!?」
この世に存在しないはずの色のバラを見てリナリーは興奮しながら二人に聞いた

「うーん?いやぁ実はそれ俺等が作ったさぁ?」

「どうやって!?」
クロウリーが口を開く

「うむ、実は前に私は自分の城で、ある花を育てていたのであるが…どうやらそれが特殊な花の様でなぁ?その花の生態を識る私と…」

「俺のブックマンの知識を総動員して……」

「「この花を造った(である)(さあ)」」

「凄い……」

「いやぁ本当なら花束にして渡したかったけどねぇ?」

「うむ、時間が足りなくて一輪しか造れなかったのが残念である…」

「そんな!私の為に……一輪でも素晴らしいわ……ありがとう二人とも…」

「そう?ミランダが喜んでくれたなら俺等は満足さぁ」

「うむ…よかったである」
ミランダの笑顔に二人の顔が緩む…そこに思い出したようにラビが言う

「ああそうだ!ミランダ!その花の花言葉知ってる?」

「……存在しないはずの花に花言葉があるの?」

「存在しないはずだから付いてる花言葉さぁ、青いバラの花言葉は……不可能」

「……不可能?」

「俺等にぴったりの花言葉じゃない?」
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