一月一日

形の残るもの…編

よし!これだ!
アレンは小さな箱を持ってミランダの誕生日の会場の食堂へ…そこでは新年のお祝いとミランダの誕生会を合同で行なっていたので会場は素晴らしい程活気に満ちていた

「それでは…ミスミランダの誕生と新年を祝い…乾杯!」

「「「乾杯!!!」」」
コムイの一言でパーティーが始まる…いつも以上に豪勢な料理の数々…所々で沸き上がる歓声…煌びやかな装飾…そんな会場の真ん中にミランダは座っていた、そこへ乾杯の挨拶を終えたコムイがやってくる

「ミスミランダ!誕生日おめでとう!」

「コムイさんも…新年おめでとうございます……」

「こちらこそ…でもゴメンね?誕生日は誕生日、新年は新年でちゃんと祝いたかったんだけどねぇ?」

「いいんです…私…ここへ来る前は毎年誕生日よりも新年のお祝いの方が大きくて……いつも忘れられてたんです…だから一緒に祝ってもらって幸せです…」
本当に……嬉しそうに話すミランダ……

「ミランダ…ここは…教団(ホーム)ではそんな事絶対にないからね…」

「はい…ありがとうございます…」
コムイの一言にミランダの心が暖まる、そこに…

『室長~ぉ!?ヴァチカンから電話で新年の挨拶が来てますよぉ~!?室長~ぉ!?』

「おっと、ゴメンねミランダ?悪いけど少し席を外させてもらうよ?また後で……」
そう言って声のする方へ向かうコムイ
4/10ページ
スキ