一月一日

一番喜ぶモノ…?編

「やっぱりミランダさんが一番喜ぶプレゼントって言ったら…アレ……だよね?ふふふ」
笑みを浮かべながらミランダのいる部屋へ……

「ミランダさ~ん!誕生日おめでとうございます!」
部屋にいたミランダが顔を輝かせた

「アレン君!ありがとう…覚えててくれたんだ…」

「何言ってるんですか!忘れるわけありませんよ!」

「アレン君……ありがとう……すごく……嬉しい…」

「ミランダさん……誕生日プレゼントがあるんです…受け取ってくれますか…?」

「プレゼント?嬉しい…何かしら?」

「プレゼントは…」

「プレゼントは?」

「プレゼントは……僕です!」

「えっ?」

「さぁどうぞ!煮るなり焼くなりミランダさんの好きにしてください!」
もじもじと顔を赤らめているアレン

「……………………」
黙ったまま何も言わないミランダ

「……あれ?……ミランダ……さん?」

あれ?ミランダさん、もしかして引いてる?あれぇ?

「……アレン君?」

「は、はい!」

「アレン君が私の誕生日プレゼントなのね?」

「はい……そのつもりです……」

あれ?ミランダさんの様子が…いつもと違う………

「私の好きな様にしていいのね……?」
そういっておもむろにアレンを抱きよせるミランダ

「み、みらんだサン!?」
アレンはいつもの控えめなミランダとは違う積極的なミランダにどぎまぎしている

(き、今日のミランダさんはどうしたんだろう!?いつも恥ずかしがってこんな事絶対しないのに!?)
抱き寄せられたアレンはそのまま部屋のベッドへと押し倒される

「ふふふ…アレン君?」
いつもとは違う艶を含んだ瞳でアレンを見据えるミランダ…

「あわわわわ!ミ、ミランダさん!?」
アレンの耳元でミランダが囁く…

「アレン君…愛してる‥」

「(ぷちん!)」
アレンの理性の糸が音をたてて切れた…

「もう駄目!ミランダさぁん!!」
がばぁ!!
………
‥‥


「……あれ?」
気が付くとアレンは部屋のベッドで目を覚ましていた
「嘘……?夢…!?そんなぁ……そ、そうだ続きを!………だ、駄目だ!興奮して寝られない!うぅ…神様の意地悪!」
(まさかの夢オチ、最初に戻る)
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