夢の続き

所変わって先程のリナリーと神田の二人

「それでね………」
「ほぉ………」

……タッタッタッ……

「「ん?」」

タッタッタッタッ……

足音らしきモノが近づいてくる…

ダダダダダダダッダッ!

「うわぁ~ん!!リナリーちゃ~ん!」
足音の正体は先程別れたミランダだった、唯一先程と違うのは彼女が泣いている事だ

「ちょっとどうしたのミランダ?アレン君は?」
アレンの名前を聞いたミランダは更に涙の量を増やした

「えぅっぐぅじっ実わぁぁ…」

先程の出来事を涙ながらに語り始めたミランダ……

「嘘!?アレン君ミランダに向かってそんな事言ったの!?」
ミランダの話を聞き終えたリナリーが驚いたように言った

「ううぅやっぱり私とアレン君じゃあ歳が離れすぎてるしアレン君は私の事をそういう風にしか見れてないんだわ!」

「ちょっと……落ち着いてミランダ……そんなはず無いわよ…だってアレン君とミランダが二人でいるときのアレン君の目は恋人を見る目をしてたわよ?」
リナリーの脳裏にミランダにとびきりの笑顔を向けているアレンの姿が浮かぶ
ミランダもその笑顔に恥ずかしそうに笑顔を返している…

「うっうぅっでっでもぉいくら寝呆けていても面と向かってあんな事………!」
先程の出来事を思い出したのかまた涙が込み上げてきたミランダ




「だったらもう一度直接本人に聞けばいいだろう」

「「!!」」
また二人の会話を聞いていただけだった神田が口を開いた

「こんな所でいつまでも泣いているんだったら直接本人に聞きに行ったらどうなんだ?もう目も覚めているだろうしハッキリした答えが聞けるだろうよ」

「ちょっと神田!そんな言い方…!」

「ぐすっ…そうよね、そうするべきよね?」

「ミランダ……」

「そうよね、このまま逃げ続けたんじゃまた前と一緒だもの……そうよね!ちゃんと確かめもせずに逃げちゃっただけだもの!今からちゃんと本人に聞いてくる!ありがとう神田くん!」

何かを決意しアレンの元へ向かうミランダ

「ちょっと?もう少し優しい言い方出来ないの?」
その後ろ姿を見送った後にリナリーが神田に呟いた

「知ってるだろ?」
微笑むようにリナリーに答える神田
その笑顔を向けられたリナリーはアレンに笑顔を向けられたミランダと全く同じ顔になっていた…
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