日本人、女性
原作前
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チャーリー・ウィーズリーはいつものようにハグリットの小屋に遊びに行っていた。
5年生になりフクロウ試験が憂鬱で、勉強の合間を見つけては外に出ていた。今日はどんな面白いものを見せてくれるのかなとワクワクしながら足元の悪い小道を歩いていたら何やら言い争う声が聞こえた。
「なんだってぇんなこと言うんだ!あいつらがかわいそうじゃないか!いいか、羽なんかむしんじまったらおっちんじまうんだ!あいつらぁプレードがたけぇんだ、わかっか!」
「あなたが何言ってるのか全然わからない。英語なの?それ」
緑のローブを着た小柄な少女がハグリットのなまりを小ばかにするように言った。しかめっ面で、飛んでくる唾を汚らしいとでも言いたげに避けている。
「なんだよ君!」
友人のハグリットをかばうためにその少女の肩をぐっと掴んだ。彼女は驚いた顔で、ほとんど反射的に僕の手をぱんっと払った。
「急に掴まないでよ!失礼ね。」
冷たい表情でキッと睨んできた。
「あぁチャーリー!助かった!」
ハグリットがほっとしたようにそう叫んだ。
「この嬢ちゃんがピクシー妖精の羽をむしりてぇって言うんだ。そりゃあいつらは羽むしったって死にゃーしねーが、かっわいそうだろう?だからおらぁやめてくれって言ってるんだが、全然通じねぇんだ」
「なんでピクシー妖精の羽なんかむしりたいんだ」
「なぜって、魔法薬学の授業で使うからよ。」
そう言われて思わず顔をしかめた。あの陰湿で、意地悪なスネイプの顔が浮かんだ。
「スネイプのお使いか。」
「そうよ、スネイプ先生のね。」
彼女はすました顔でそう訂正した。
「とにかく断るよ、ピクシー妖精を死なせてまで必要なことなのかいそれは」
「死ぬ?別に羽が無くても死なないじゃない。」
「ハグリットが言ってるだろう?聞いてなかったのかい?ピクシー妖精はプライドが高いから、羽をむしったらストレスで死んでしまう個体もいるんだ!」
憤慨してそう続けたら彼女は「そう」とつぶやいて顎に手を当てて何か考え始めた。数秒して、彼女はハグリットに向き直って話し始めた。
「あなた肉料理は好き?」
「んだ、おらぁしっち面鳥の丸焼きがこーぶつだ」
「しっちめん、、、ああ七面鳥ね。じゃぁ七面鳥が死ぬのは?」
「それはまぁ、しょうがねぇ」
「それと同じ。ピクシー妖精の羽は混乱を抑える薬に使う。」
「そうか、薬に必要なのか。んじゃまぁしょーがねぇな。」
正直、とても驚いた。ただの傲慢なスリザリン生かと思えば、彼女はすんなりハグリットを正論で納得させてしまった。それから彼女は僕の方を向いていった。
「ありがとう。ハグリットがなんて言ってるのかわからなかったの。」
彼女がハグリットにそれは英語かと聞いたのは、嫌味ではなかったのだ。
「僕も、手伝うよ」
少し声を裏返しながらそう言って彼女を後をついていった。20枚ほど羽をむしり、彼女はそれをそっと平皿にのせて蓋をした。
「それじゃあ」
彼女はもう用はないという様子で、マントの土を軽く払いさっさと歩いていった。
「あ、あの君の名前は!?」
「それ必要?」
怪訝そうな顔で、彼女は名前を言わずに歩いて行ってしまった。
それから彼女の名前が気になって仕方なくなり、友人に聞いて回った。アジア人は珍しくて目立つので、一つ下の学年だということまではすぐに分かったが誰も名前を知らなかった。
背が低いので気付かなかったが確かに一個下のスリザリン生の中に彼女はいて、でもいつもどこか緊張したような硬い表情をしていた。
1っか月ほど聞きまわっていたら、ハッフルパフのトンクスが彼女は名前・苗字というんだと教えてくれた。
「何?名前となんかもめた?あいつ卑屈だからなー」
「いや別にもめたわけじゃなくて。あー、トンクスは名前と仲いいの?」
「うんまぁよく話すよ。ふーん、そう。チャーリーは名前が気になるか。」
トンクスは自慢げに、嬉しそうに話した。
「ま、このホグワーツであいつの友人なんて私ぐらいだろうな。」
「失礼ね、もうちょっといるんだけど。」
急に後ろから声が聞こえて驚いて振り返れば、名前がトンクスの背後で顔をしかめていた。
「それで何?グリフィンドール生が私の名前聞いて回って。迷惑なんだけど。」
「いいじゃん名前。名前ぐらい。」
「やだね、ニンファドーラ」
「そっちで呼ぶなって言ってんだろ」
名前はトンクスと話すときだけ、あのしかめっ面ではなく楽しそうに笑っていた。名前はトンクス越しにまた警戒心たっぷりという表情でこちらをにらんだ。
「あなたいつまでいるの」
「別にいいだろチャーリーが居たって。ほんっとに名前はもう」
トンクスがそういいながら名前の頬をひっぱった。
「いひゃい」
「この口が悪い」
「二人は本当に仲がいいんだね」
「まぁな!」「全然」
2人は同時にそう答えた。
「それで、私に何か用?」
しぶしぶという様子で名前がようやく僕に話しかけた。
「いや別に、用ってわけじゃないんだけど、その、君ともう少し喋ってみたいなっておもって」
最後のほうはごにょごにょと小さな声で言った。それを見て名前はふーんと言って少し僕を見定めるようにじろじろ見た後に意地悪そうに鼻で笑った。
「じゃぁまたハグリットの通訳してよ。しょっちゅうお使い行かされるんだけど、毎回大変なんだよね。あの英語。」
「名前はスネイプ大好きだもんな。本当に信じらんね。」
「スネイプ先生ね」
僕に指摘した時と同じように、スネイプに先生をつけろと名前は不機嫌そうに言った。
「で、あなたの名前は?」
「まじで?名前、チャーリーの名前知らないの?グリフィンドールのシーカーだよ?」
「みんな同じ顔に見えるからわかんない」
「かー!マジかこいつ!」
トンクスはまた大声で騒いで七変化でいろんな人物に変わりながら、こいつは?こいつは?と聞いて回り、名前はほとんど全員に知らないと答えた。ビルにすら知らないと言った。
「ああもうトンクスはうるさいな、いいからあなたの名前!」
名前はトンクスの体を押しのけて僕を見て言った。
「チャーリーだよ、チャーリー・ウィーズリー」
「ウィーズリーね、覚えたよ」
「待て待て名前、こいつは苗字はだめだ。」トンクスが横から口を出した。
「なんで」と名前が聞いた。
「グリフィンドールに兄弟が、えっと何人だっけ」
「あー、ビルと俺とパーシーとフレッド、ジョージで今は学校に5人いる。あとロンとジニー。」
「そう、今は5人いる。ウィーズリーって呼べば赤毛が5人振り返る。」
それに名前が固まった後、声をあげて笑い始めた。1ヶ月ずっと見ていたけど、彼女の笑い声を聞いたのはこれが初めてだった。
「あはは!そっか、それは困るわ!」
僕は彼女が笑ってくれたのが嬉しくて、顔があつくなった。すごくかわいかった。兄弟が多くて良かったと思った。
「じゃぁチャーリーね、うん覚えたよ。」
「よろしく、名前」
そう呼べばまた少し顔をしかめた後、まぁいいかとつぶやくように言った。トンクスが隣で僕にだけ聞こえるように小さい声で囁いた。
「こいつが下の名前で呼ぶの許可するなんて、レアだよ。良かったな。」
心臓がうるさくて、僕はこれが一目ぼれなんだと分かった。