高尾と保健室の先生(黒バス)
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6.応えられない恋
いつもの場所で頬杖をつき、視線を窓の外へと向ける。
後悔だとか罪悪感だとか、それ以上の温もりだとか。
不確かな感情は、先日彼が家を訪ねた日に爆発してしまった。
高校一年生の高尾からすればお遊び程度のものだったのかもしれない。
それでも、咲哉にとっては間違いなく過ちだった。
「ねぇ、先生聞いてる?」
高い声にハッと視線を戻す。
よく保健室に訪れる女子生徒は、不服そうに頬を膨らませていた。
「え、ああ…ごめんね、なんだっけ?」
「もう。だから、高尾君のこと。先生が頼りないから私が高尾君に聞いたわけ。好きな人いるかって」
「ああうん…それで?」
「高尾君、好きな人いるんだって」
友人の心を汲んでいるのだろう、彼女は辛そうに眉を寄せている。
それから「先生は誰か知ってる?」なんて何気ない質問に、咲哉の心はギシと軋んだ。
「…知ってるよ」
「っやっぱり!どんな子?私知ってるかな?」
「はは、それ知ってどうするんだよ、知らない方がいいだろ?」
彼女に責められている気がして、咲哉は視線を自分の足元に落としていた。
高尾和成の好きな人。知っているも何も、今ここにいる。
あの日触れてしまった唇。
あれ以上のことが何も起きなかったのは、帰宅してくれという咲哉の願いに高尾が応えてくれたからだ。
風邪を移すわけにはいかないから。
それを理由に、抑え込んだのは体の内側に宿ってしまった熱情だ。
「知ってどうするっていうか…夢、見たいだけなんだよね」
いつも活発な少女が、静かな声で答える。
夢?と咲哉が首を傾げると、少女も同じように首を傾け、ふふと肩を揺らして笑った。
「この気持ちは本当だけど、どうしても叶って欲しいわけじゃないんだよね。恋に恋するっていうのかなあ」
「…難しいね」
「そう!難しいんだよ!」
年頃の女の子の考えることなど分かるはずもない。
しかし、ほんの少し、納得できるような気はした。
「…誰かは言えないけど、君の方が可愛いよ」
「えっ…」
「君の方が可愛くて、お似合いだと思う。本当に」
「ちょっと、先生…私の話じゃないってば。高尾君が好きなのは私の友達のことで…」
目の前でかっと赤くなる顔に、純粋に可愛らしいなと思う。
心底羨ましい。こんなに素直に、真っ直ぐで、年を同じくした少女だったなら。
「私が好きなの…先生だもん…」
ぼうっとしていた咲哉の耳に、熱い吐息がかかった気がした。
ぱ、と顔を上げると、少女の顔がさっきよりも近付いている。
揺れた瞳。全身が桃色がかって、手の先や足の先がぶると震えている。
少女の小さな手は咲哉の手に重ねられ、緊張が直に伝わってきた。
「そっか…。有難う」
「、笑ってくれるんだ、先生。怒っちゃうかと思った…」
「気持ちはすごく嬉しいよ」
「…うん、聞いてくれて有難う、先生」
汗ばんだ手はすぐに離され、立ち上がった少女はぱたぱたとスカートを叩く。
きっとその行為に意味はなく、いろんな感情を誤魔化したいだけのものなのだろう。
恋に恋した、それは彼女が思い込もうとして出た言葉なのかもしれない。
「……、」
「じゃあね、先生」
言葉の出ない咲哉に手を振り、逃げるように保健室を出ていく背中を見送る。
大丈夫だ。彼女はいつか咲哉を忘れるだろう。
高尾だって例外じゃない、いつか咲哉を忘れて普通の恋愛を。
そう思った瞬間、体に痛みが走った。
「っ…、何、これ…」
きゅっと胸を押さえ、咲哉は小さく蹲った。
高尾に会いたい、一瞬思い浮かんでしまった思いに首を横に振る。
いけない、この思いに気付いちゃだめだ。
「…失礼しまーっす」
そう、分かっているのに。
がらっとドアの開いた音と同時に聞こえた声。それが耳に届いた瞬間なくなる痛みに、咲哉はゆっくりと体を起こした。
「めっずらしー。昼休みなのに貸し切りじゃん!」
「高尾君…」
「何?どうかした?」
咲哉の様子に気付いた高尾が、少し戸惑いながら駆け寄ってくる。
熱を確かめるように頬に触れた手と、気遣うように背を撫でた手。
咲哉は「大丈夫」と微笑み、高尾の腕を掴んで頬から引き剥がした。
「もしかして、まだ本調子じゃないんだろ?」
「いや、大丈夫だよ」
「先生割と無茶すっからなぁ。体調悪くするまで気付かねーし、心配」
腰を折り曲げ、目の前の椅子に高尾が腰かける。
いつもの位置。初めて高尾と顔を合わせた時と同じ、ずっとここで過ごした定位置だ。
しかし高尾は椅子を怪訝そうに見下ろし、唇を尖らせた。
「誰かいたんだ」
「え…何?」
「椅子があったけーから、直前まで誰かいたんだなと思って」
不服そうに漏らすが、高尾が腰かける椅子というのは、当然保健室を訪れる生徒全員のものだ。
それを分かっていても、薄れた特別感が気に食わないのだろう。高尾は足をぶらぶらと揺らし、そのまま咲哉の足に足を絡めた。
「高尾君…」
「へへ、こんなことすんのはオレだけ?」
「そりゃあ…。皆こんなに馴れ馴れしくないよ」
高尾は特別だ。
いつだって、高尾は咲哉を楽しませてくれた。ドキドキと、若者になったような気分を味わわせてくれた。
「なあ先生、オレさ、足もう治ったんだよな」
そう言って高尾はその足を見下ろした。
テーピングの外された足には、最初に見た腫れもない。部長から指示された一週間も過ぎた。
咲哉は高尾の膝を指先で撫で、高尾の顔を見つめた。
何を言いたいのかもう分かる。だから、その言葉を待つ。
「…もう、放課後は来れねーや」
「そうだね」
「はは、すげぇ冷めてんな。もっと、寂しがってくれるかと思ったのに」
保健室の先生として、喜ばしいことだ。
歩きづらそうに足を引きずる姿も、体育を見学している姿も、もう見なくて済む。
そう、だからこそ、言えなかった言葉に高尾が気づいてしまった。
「ちげーよな。先生ならこういうはずだった。『良かったね、でも寂しくなるね』って」
高尾の手が、咲哉の頬に再び触れた。
今度は熱を確かめる目的じゃない。慈しみ、ただ触れたいだけの掌がするりと肌をなぞった。
「高尾君…」
「言わねえってのは、マジで寂しいって思ってるからだろ?」
放課後、二人だけの時間。
それがなくなって、もし高尾が咲哉を忘れたのなら、彼にとって一番良い未来に繋がるはずだ。
咲哉にとっては、そうでなかったとしても。
「先生、オレの気持ちは変わんねーから」
「…僕は…」
「待ってっから」
高尾の手がするりと離れてしまう。
それを寂しいと感じているのに、咲哉にはまだ彼を追いかける覚悟がなかった。
目を伏せて、高尾が立ち去る姿を視界の外へと追いやる。
かららと音を立てたドア、遠ざかる足音。
それで胸が痛くなるだなんて、自分勝手もいいところだ。
「…はあ」
机に腕を乗せ、額を預けて目を閉じる。
彼と一緒にいる時間を、こんな気分で過ごしたくなかった。
目元を掌で覆い、ふーっと気分を切り替える為に息を吐き切る。
さ、切り替えよう。まだ仕事中、他の生徒だっていつ来るか分からないのだから。
ぶんっと首を横に振ってから顔を上げる。
直後、ドアのところにある人影に気付いて咲哉は唖然とした。
「…何してるんだ、君は…」
「いやあ…はは、オレがいなくなった後どんな顔すんのかなーって…」
少し開いたドアの隙間から、高尾がこちらを覗き見ている。
さっきまでのやり取りはなんだったのか。高尾は再度保健室の中へと足を進めると、後ろ手にドアを閉めにんまりと笑った。
「せーんせ」
「…っ、この子は…」
「寂しかった?やっぱオレにいて欲しんだろ?」
何故かこの状況を楽しんでいる高尾に、咲哉は更に溜め息を重ねて額を押さえた。
その隠した口元が緩んでいる。
本当は心底喜んでいる自分がいる。
「…先生、暫く本当に待つからさ、だから、ぎゅってさしてくんね?」
「昼休みだから、駄目…」
「超一瞬だから。いくらでも言い訳できっからヘーキ…」
たたたと近付いてくる足音が心地よい。
そのまま頭を抱え込むように抱き締められ、一度落ち込んだ気持ちが掬い上げられる。
「…あーくそ、早く認めちまえよ先生」
「君こそ、早く大人になってくれよ」
「何だよそれ…っ、もうほとんど認めてんだろ、好きって言えよ」
言葉通りぱっと体を離し、至近距離で見つめ合う。
咲哉はきゅっと口を噤み、高尾の胸を掌で押した。
応えることは出来ない。
それでも今この一瞬触れ合ったことで、二人の気持ちは重なってしまった。
高尾がニッと笑い、咲哉も躊躇いがちに笑みを返す。
この辛抱がいつまでもつか。
改めて保健室を去っていく高尾の背を、今度は最後まで見送っていた。
(第六話・終)
追加日:2017/10/29
いつもの場所で頬杖をつき、視線を窓の外へと向ける。
後悔だとか罪悪感だとか、それ以上の温もりだとか。
不確かな感情は、先日彼が家を訪ねた日に爆発してしまった。
高校一年生の高尾からすればお遊び程度のものだったのかもしれない。
それでも、咲哉にとっては間違いなく過ちだった。
「ねぇ、先生聞いてる?」
高い声にハッと視線を戻す。
よく保健室に訪れる女子生徒は、不服そうに頬を膨らませていた。
「え、ああ…ごめんね、なんだっけ?」
「もう。だから、高尾君のこと。先生が頼りないから私が高尾君に聞いたわけ。好きな人いるかって」
「ああうん…それで?」
「高尾君、好きな人いるんだって」
友人の心を汲んでいるのだろう、彼女は辛そうに眉を寄せている。
それから「先生は誰か知ってる?」なんて何気ない質問に、咲哉の心はギシと軋んだ。
「…知ってるよ」
「っやっぱり!どんな子?私知ってるかな?」
「はは、それ知ってどうするんだよ、知らない方がいいだろ?」
彼女に責められている気がして、咲哉は視線を自分の足元に落としていた。
高尾和成の好きな人。知っているも何も、今ここにいる。
あの日触れてしまった唇。
あれ以上のことが何も起きなかったのは、帰宅してくれという咲哉の願いに高尾が応えてくれたからだ。
風邪を移すわけにはいかないから。
それを理由に、抑え込んだのは体の内側に宿ってしまった熱情だ。
「知ってどうするっていうか…夢、見たいだけなんだよね」
いつも活発な少女が、静かな声で答える。
夢?と咲哉が首を傾げると、少女も同じように首を傾け、ふふと肩を揺らして笑った。
「この気持ちは本当だけど、どうしても叶って欲しいわけじゃないんだよね。恋に恋するっていうのかなあ」
「…難しいね」
「そう!難しいんだよ!」
年頃の女の子の考えることなど分かるはずもない。
しかし、ほんの少し、納得できるような気はした。
「…誰かは言えないけど、君の方が可愛いよ」
「えっ…」
「君の方が可愛くて、お似合いだと思う。本当に」
「ちょっと、先生…私の話じゃないってば。高尾君が好きなのは私の友達のことで…」
目の前でかっと赤くなる顔に、純粋に可愛らしいなと思う。
心底羨ましい。こんなに素直に、真っ直ぐで、年を同じくした少女だったなら。
「私が好きなの…先生だもん…」
ぼうっとしていた咲哉の耳に、熱い吐息がかかった気がした。
ぱ、と顔を上げると、少女の顔がさっきよりも近付いている。
揺れた瞳。全身が桃色がかって、手の先や足の先がぶると震えている。
少女の小さな手は咲哉の手に重ねられ、緊張が直に伝わってきた。
「そっか…。有難う」
「、笑ってくれるんだ、先生。怒っちゃうかと思った…」
「気持ちはすごく嬉しいよ」
「…うん、聞いてくれて有難う、先生」
汗ばんだ手はすぐに離され、立ち上がった少女はぱたぱたとスカートを叩く。
きっとその行為に意味はなく、いろんな感情を誤魔化したいだけのものなのだろう。
恋に恋した、それは彼女が思い込もうとして出た言葉なのかもしれない。
「……、」
「じゃあね、先生」
言葉の出ない咲哉に手を振り、逃げるように保健室を出ていく背中を見送る。
大丈夫だ。彼女はいつか咲哉を忘れるだろう。
高尾だって例外じゃない、いつか咲哉を忘れて普通の恋愛を。
そう思った瞬間、体に痛みが走った。
「っ…、何、これ…」
きゅっと胸を押さえ、咲哉は小さく蹲った。
高尾に会いたい、一瞬思い浮かんでしまった思いに首を横に振る。
いけない、この思いに気付いちゃだめだ。
「…失礼しまーっす」
そう、分かっているのに。
がらっとドアの開いた音と同時に聞こえた声。それが耳に届いた瞬間なくなる痛みに、咲哉はゆっくりと体を起こした。
「めっずらしー。昼休みなのに貸し切りじゃん!」
「高尾君…」
「何?どうかした?」
咲哉の様子に気付いた高尾が、少し戸惑いながら駆け寄ってくる。
熱を確かめるように頬に触れた手と、気遣うように背を撫でた手。
咲哉は「大丈夫」と微笑み、高尾の腕を掴んで頬から引き剥がした。
「もしかして、まだ本調子じゃないんだろ?」
「いや、大丈夫だよ」
「先生割と無茶すっからなぁ。体調悪くするまで気付かねーし、心配」
腰を折り曲げ、目の前の椅子に高尾が腰かける。
いつもの位置。初めて高尾と顔を合わせた時と同じ、ずっとここで過ごした定位置だ。
しかし高尾は椅子を怪訝そうに見下ろし、唇を尖らせた。
「誰かいたんだ」
「え…何?」
「椅子があったけーから、直前まで誰かいたんだなと思って」
不服そうに漏らすが、高尾が腰かける椅子というのは、当然保健室を訪れる生徒全員のものだ。
それを分かっていても、薄れた特別感が気に食わないのだろう。高尾は足をぶらぶらと揺らし、そのまま咲哉の足に足を絡めた。
「高尾君…」
「へへ、こんなことすんのはオレだけ?」
「そりゃあ…。皆こんなに馴れ馴れしくないよ」
高尾は特別だ。
いつだって、高尾は咲哉を楽しませてくれた。ドキドキと、若者になったような気分を味わわせてくれた。
「なあ先生、オレさ、足もう治ったんだよな」
そう言って高尾はその足を見下ろした。
テーピングの外された足には、最初に見た腫れもない。部長から指示された一週間も過ぎた。
咲哉は高尾の膝を指先で撫で、高尾の顔を見つめた。
何を言いたいのかもう分かる。だから、その言葉を待つ。
「…もう、放課後は来れねーや」
「そうだね」
「はは、すげぇ冷めてんな。もっと、寂しがってくれるかと思ったのに」
保健室の先生として、喜ばしいことだ。
歩きづらそうに足を引きずる姿も、体育を見学している姿も、もう見なくて済む。
そう、だからこそ、言えなかった言葉に高尾が気づいてしまった。
「ちげーよな。先生ならこういうはずだった。『良かったね、でも寂しくなるね』って」
高尾の手が、咲哉の頬に再び触れた。
今度は熱を確かめる目的じゃない。慈しみ、ただ触れたいだけの掌がするりと肌をなぞった。
「高尾君…」
「言わねえってのは、マジで寂しいって思ってるからだろ?」
放課後、二人だけの時間。
それがなくなって、もし高尾が咲哉を忘れたのなら、彼にとって一番良い未来に繋がるはずだ。
咲哉にとっては、そうでなかったとしても。
「先生、オレの気持ちは変わんねーから」
「…僕は…」
「待ってっから」
高尾の手がするりと離れてしまう。
それを寂しいと感じているのに、咲哉にはまだ彼を追いかける覚悟がなかった。
目を伏せて、高尾が立ち去る姿を視界の外へと追いやる。
かららと音を立てたドア、遠ざかる足音。
それで胸が痛くなるだなんて、自分勝手もいいところだ。
「…はあ」
机に腕を乗せ、額を預けて目を閉じる。
彼と一緒にいる時間を、こんな気分で過ごしたくなかった。
目元を掌で覆い、ふーっと気分を切り替える為に息を吐き切る。
さ、切り替えよう。まだ仕事中、他の生徒だっていつ来るか分からないのだから。
ぶんっと首を横に振ってから顔を上げる。
直後、ドアのところにある人影に気付いて咲哉は唖然とした。
「…何してるんだ、君は…」
「いやあ…はは、オレがいなくなった後どんな顔すんのかなーって…」
少し開いたドアの隙間から、高尾がこちらを覗き見ている。
さっきまでのやり取りはなんだったのか。高尾は再度保健室の中へと足を進めると、後ろ手にドアを閉めにんまりと笑った。
「せーんせ」
「…っ、この子は…」
「寂しかった?やっぱオレにいて欲しんだろ?」
何故かこの状況を楽しんでいる高尾に、咲哉は更に溜め息を重ねて額を押さえた。
その隠した口元が緩んでいる。
本当は心底喜んでいる自分がいる。
「…先生、暫く本当に待つからさ、だから、ぎゅってさしてくんね?」
「昼休みだから、駄目…」
「超一瞬だから。いくらでも言い訳できっからヘーキ…」
たたたと近付いてくる足音が心地よい。
そのまま頭を抱え込むように抱き締められ、一度落ち込んだ気持ちが掬い上げられる。
「…あーくそ、早く認めちまえよ先生」
「君こそ、早く大人になってくれよ」
「何だよそれ…っ、もうほとんど認めてんだろ、好きって言えよ」
言葉通りぱっと体を離し、至近距離で見つめ合う。
咲哉はきゅっと口を噤み、高尾の胸を掌で押した。
応えることは出来ない。
それでも今この一瞬触れ合ったことで、二人の気持ちは重なってしまった。
高尾がニッと笑い、咲哉も躊躇いがちに笑みを返す。
この辛抱がいつまでもつか。
改めて保健室を去っていく高尾の背を、今度は最後まで見送っていた。
(第六話・終)
追加日:2017/10/29