リクオ夢(2011.10~2015.03)
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奴良家には大浴場がある。夜になれば多くの妖怪達が浸かりに来る場所であり、勿論その中には狐ノ依もいるわけだが、わらわらといる妖怪達の中ではやはり違う美しさがあった。
下級の妖怪達も、狐ノ依と同じ時間に大浴場に入ることが出来ると自慢し出すほどだ。
その日、狐ノ依は首無や黒田坊と共に入っていた。というよりは偶然居合わせと言う方が正しいが。
洗い場で体を流している狐ノ依の姿をお湯に浸かりながら眺めていた黒田坊が首無に声をかけた。
「…狐ノ依をどう思う」
「な、何だい急に」
「熱い視線を送っていただろう」
「そっちこそ」
二人の視線は狐ノ依に注がれ続けている。
「伝説の妖狐と言うだけはあるな。美しく、艶やかだ」
「いや、狐ノ依は美しいというよりは可愛らしいよ」
会話しながらも狐ノ依に目を向け続けていた二人が初めて目を合わせた。
「狐ノ依をわかっていないな」
「それはどっちかな」
二人の不穏な空気に、周辺にいた下級の妖怪達はさり気なく距離をとった。首無も黒田坊も奴良組の中では上位の妖怪に入るだけあって、妖気が強くなると下級の妖怪には耐えられないものがある。
「…二人とも、何をしてるの?」
そこに狐ノ依がぺたぺたと足音を立てながら二人に近づいた。
小さな妖怪が狐ノ依に助けを求めたのだ。二人が怖くて落ち着いて風呂に入れないからなんとかしてくれ、と。
狐ノ依が二人に注意しに行ったのは正解だった。一糸まとわぬ姿でそこに立っている狐ノ依に首無も黒田坊も言葉を失って茫然としている。
「な、何…?」
二人からの無言の視線に狐ノ依は首を傾げた。しかしその狐ノ依の問いに答えることはなく、二人の視線はゆっくりとタオルで隠された部分に落とされた。
「狐ノ依、その、何故タオルで隠している」
「狐ノ依も温まるよね。タオルは邪魔じゃないかな」
「あ、うん」
狐ノ依は素直にタオルを脇に置くと、首無と黒田坊の間に足を入れた。
白い肌は熱いお湯ですぐに赤くなる。それが二人の何かを掻き立てたのは言うまでもなく。
「狐ノ依…その、そこ、どうなっているのか興味あるな」
「そこ?」
「ちょっと…触っていい?」
「え、えっと…?」
先に首無の手が目的の場所に触れた。その瞬間狐ノ依の耳がぴん、と立ち上がった。
「び、びっくりした…」
「あ、ごめんね狐ノ依」
「おい、首無ばかりずるくないか」
黒田坊の手は狐ノ依の太腿に触れる。
「や…くすぐったいよ」
狐ノ依の手が黒田坊の手を掴んでそれを拒否する。その嫌がる様子は二人のS心に火をつけることになった。
「狐ノ依、ここ擦るといい感じしてこない?」
「え、ぁ…」
「狐ノ依、こっちもいいだろう」
「うあっ、ちょ、ちょっと…」
いけない雰囲気を感じ取った下級妖怪たちが少しずついなくなっていく。
二人の手に体を触られている狐ノ依はだんだんと熱くなる体に息を荒くし始めていた。
「ぁ、あ…熱い、よ…」
「狐ノ依可愛い…」
「やはり色気があるな狐ノ依は…」
夢中になっている二人が、のぼせあがっている狐ノ依に気付くはずなどなかった。
・・・
「首無…黒田坊も…ボクが言いたいことわかってるよね…?」
腕を組むリクオの前に正座しているのは言わずもがな首無と黒田坊だ。後ろでは氷を頭に乗せている狐ノ依が寝かされている。
「言っておくけど…二人が何してたかなんて、わかってるんだからね!」
「め…面目ない…」
「申し訳ありません…」
大浴場で狐ノ依が襲われていると妖怪達から聞いたリクオはすぐさまそこに向かったが、時既に遅し。
熱いお湯の中で体を触られまくった狐ノ依はのぼせて溺れる寸前だった。
そして今に至る。
「首無は前科有りなのわかってる?」
「…狐ノ依が可愛くてつい…」
「む、だから狐ノ依は美しいのだと何度言えば」
「二人とも暫く狐ノ依に近付かせないから!」
もう何を言っても駄目だと判断したリクオは部屋から二人を押し出した。
「もう…ボク本気で怒ってるんだからね…!」
狐ノ依に触る自分以外の存在にも、すぐに体を許してしまう狐ノ依にも。
そして、子供である自分にも。
「狐ノ依…ボクだって狐ノ依に触りたいよ。もっと、いろんなところ…」
火照った赤い顔のまま寝息を立てる狐ノ依は可愛いし、それでいて色気もあって美しい。
「首無も、黒田坊も全然わかってない」
狐ノ依の頬に触れて、それから顔を近づけた。
本当は誰にも触らせたくないくらい大好きなのに、自分が子供だから上手く気持ちを表現できない。
狐ノ依の気持ちは確かに自分に向いている。それはわかっているのに、狐ノ依が本当に奴良リクオを見ているのか自信がなかった。
「狐ノ依が好きなのは、夜のボクだけ…じゃないよね…?」
それがずっと引っかかっていた。
リクオは眠ったままの狐ノ依に口付けると、震える手を狐ノ依の肌蹴て見えている素肌に乗せた。
ごくりと唾を飲む。煩いくらい自分の心臓の音が聞こえて、強く目を閉じた。
乗せた手を着物の中に入れると、ぴんと立った狐ノ依の乳首に指が触れたのがわかって、思わず手を引っ込める。
「駄目だ、何してるんだボクは…っ」
リクオは狐ノ依の頭を撫でると、部屋から飛び出して行った。
目を開けた狐ノ依は顔を真っ赤にしてリクオの去った方向を見つめていた。
下級の妖怪達も、狐ノ依と同じ時間に大浴場に入ることが出来ると自慢し出すほどだ。
その日、狐ノ依は首無や黒田坊と共に入っていた。というよりは偶然居合わせと言う方が正しいが。
洗い場で体を流している狐ノ依の姿をお湯に浸かりながら眺めていた黒田坊が首無に声をかけた。
「…狐ノ依をどう思う」
「な、何だい急に」
「熱い視線を送っていただろう」
「そっちこそ」
二人の視線は狐ノ依に注がれ続けている。
「伝説の妖狐と言うだけはあるな。美しく、艶やかだ」
「いや、狐ノ依は美しいというよりは可愛らしいよ」
会話しながらも狐ノ依に目を向け続けていた二人が初めて目を合わせた。
「狐ノ依をわかっていないな」
「それはどっちかな」
二人の不穏な空気に、周辺にいた下級の妖怪達はさり気なく距離をとった。首無も黒田坊も奴良組の中では上位の妖怪に入るだけあって、妖気が強くなると下級の妖怪には耐えられないものがある。
「…二人とも、何をしてるの?」
そこに狐ノ依がぺたぺたと足音を立てながら二人に近づいた。
小さな妖怪が狐ノ依に助けを求めたのだ。二人が怖くて落ち着いて風呂に入れないからなんとかしてくれ、と。
狐ノ依が二人に注意しに行ったのは正解だった。一糸まとわぬ姿でそこに立っている狐ノ依に首無も黒田坊も言葉を失って茫然としている。
「な、何…?」
二人からの無言の視線に狐ノ依は首を傾げた。しかしその狐ノ依の問いに答えることはなく、二人の視線はゆっくりとタオルで隠された部分に落とされた。
「狐ノ依、その、何故タオルで隠している」
「狐ノ依も温まるよね。タオルは邪魔じゃないかな」
「あ、うん」
狐ノ依は素直にタオルを脇に置くと、首無と黒田坊の間に足を入れた。
白い肌は熱いお湯ですぐに赤くなる。それが二人の何かを掻き立てたのは言うまでもなく。
「狐ノ依…その、そこ、どうなっているのか興味あるな」
「そこ?」
「ちょっと…触っていい?」
「え、えっと…?」
先に首無の手が目的の場所に触れた。その瞬間狐ノ依の耳がぴん、と立ち上がった。
「び、びっくりした…」
「あ、ごめんね狐ノ依」
「おい、首無ばかりずるくないか」
黒田坊の手は狐ノ依の太腿に触れる。
「や…くすぐったいよ」
狐ノ依の手が黒田坊の手を掴んでそれを拒否する。その嫌がる様子は二人のS心に火をつけることになった。
「狐ノ依、ここ擦るといい感じしてこない?」
「え、ぁ…」
「狐ノ依、こっちもいいだろう」
「うあっ、ちょ、ちょっと…」
いけない雰囲気を感じ取った下級妖怪たちが少しずついなくなっていく。
二人の手に体を触られている狐ノ依はだんだんと熱くなる体に息を荒くし始めていた。
「ぁ、あ…熱い、よ…」
「狐ノ依可愛い…」
「やはり色気があるな狐ノ依は…」
夢中になっている二人が、のぼせあがっている狐ノ依に気付くはずなどなかった。
・・・
「首無…黒田坊も…ボクが言いたいことわかってるよね…?」
腕を組むリクオの前に正座しているのは言わずもがな首無と黒田坊だ。後ろでは氷を頭に乗せている狐ノ依が寝かされている。
「言っておくけど…二人が何してたかなんて、わかってるんだからね!」
「め…面目ない…」
「申し訳ありません…」
大浴場で狐ノ依が襲われていると妖怪達から聞いたリクオはすぐさまそこに向かったが、時既に遅し。
熱いお湯の中で体を触られまくった狐ノ依はのぼせて溺れる寸前だった。
そして今に至る。
「首無は前科有りなのわかってる?」
「…狐ノ依が可愛くてつい…」
「む、だから狐ノ依は美しいのだと何度言えば」
「二人とも暫く狐ノ依に近付かせないから!」
もう何を言っても駄目だと判断したリクオは部屋から二人を押し出した。
「もう…ボク本気で怒ってるんだからね…!」
狐ノ依に触る自分以外の存在にも、すぐに体を許してしまう狐ノ依にも。
そして、子供である自分にも。
「狐ノ依…ボクだって狐ノ依に触りたいよ。もっと、いろんなところ…」
火照った赤い顔のまま寝息を立てる狐ノ依は可愛いし、それでいて色気もあって美しい。
「首無も、黒田坊も全然わかってない」
狐ノ依の頬に触れて、それから顔を近づけた。
本当は誰にも触らせたくないくらい大好きなのに、自分が子供だから上手く気持ちを表現できない。
狐ノ依の気持ちは確かに自分に向いている。それはわかっているのに、狐ノ依が本当に奴良リクオを見ているのか自信がなかった。
「狐ノ依が好きなのは、夜のボクだけ…じゃないよね…?」
それがずっと引っかかっていた。
リクオは眠ったままの狐ノ依に口付けると、震える手を狐ノ依の肌蹴て見えている素肌に乗せた。
ごくりと唾を飲む。煩いくらい自分の心臓の音が聞こえて、強く目を閉じた。
乗せた手を着物の中に入れると、ぴんと立った狐ノ依の乳首に指が触れたのがわかって、思わず手を引っ込める。
「駄目だ、何してるんだボクは…っ」
リクオは狐ノ依の頭を撫でると、部屋から飛び出して行った。
目を開けた狐ノ依は顔を真っ赤にしてリクオの去った方向を見つめていた。