序章
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『此処は何処なんだろうか』
どうやら僕は知らない場所に飛ばされたらしい
『………取りあえずこの辺りを探索するか』
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数分後
『………迷子になった』
どういう訳かいつの間にか路地裏に入り込んでしまっていた
『どうすれば表に出れるのだろうか………』
ゴツッ
『…………ん?』
何かが足に当った
恐る恐る足元を見た
其処には
否真逆そんな訳ないよな???
悪い考えがよぎった
此処はヨコハマで此の人はあの’’魔人 フョードル’’なんじゃないかと
僕は其れを否定する為に其奴の顔を確認した
正直見るんじゃなかったと後悔している
其奴は紛れもなくフョードルだった
取り敢えず面倒事に巻き込まれたくない
逃げよう
僕は逃げようとした、だがふと魔人の方を見てみると
『怪我してる』
さほど大した傷ではなかった
だが怪我人を放って置くのは流石の僕でも気が引けた
だから僕は手当をする事にした
僕は普段から応急処置が出来るように普段から救急箱を持ち歩いている
初めて役に立った
『真逆救急箱を使う場面が来るなんて思ってもいなかったなぁ』
そんな独り言を云いながら救急箱に手を伸ばした
『んー、傷の範囲的に此のガーゼが往いか』
よし、ガーゼは選んだから後は消毒をするだけだ
『………意識ないんだしいきなり消毒してもいいか』
これは我ながらぶっ飛んだ事を云ったな
そんな事を考えながら消毒をしていた
消毒が終わりガーゼを貼り、ズレないように包帯を巻いた
『よし流石僕、綺麗に巻けた』
手当は終わった、故に此処に居る理由はもう無くなった
『そこいらへんぷらぷらと歩きますかぁ』
「…………」
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何時になったら路地裏から出られるのだろう
『もう一生迷子なのかな』
もう日が暮れてきた
『これから野宿かぁ』
『まあ独りぼっちは慣れてるからいいか』
『寝れそうな処探すか』
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『此処とか佳さそうだな』
『床で寝たりしてたしコンクリートも変わらん変わらん!』
「もし、其処のお嬢さん」
血の気の引く音が聞こえた
此の世界で石田彰の声がすると云う事は
其の人物は紛れもなく’’魔人 フョードル’’だ
頭の中で危険だと警鈴が鳴った、疾く逃げろと急かすように
だが何を思ったのか僕は後ろに振り向いた
『えっと………僕、ですか?』
我ながら其の判断が莫迦だったと思った
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