占い師
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※イライの婚約者設定
※「交わらない心」とは独立した話
イライ・クラークさんとは親同士が決めた婚約関係にある。
私の家では代々同じ宗教の洗礼を受けており、クラーク家とは信仰を同じくする仲だ。
イライさんは寡黙で、常に梟を連れている。
持病で外出できない私は、彼と話したり、梟と戯れたりする時間を何よりも楽しみにしていた。
彼と仲良くなりたくて、梟について調べてみたら、随分と心の距離が縮まり嬉しかったのを今でもよく覚えている。
家が定めた婚姻関係だけど、それでもイライさんが相手で良かったと常々思っていた。
しかし、別れは突然訪れた。
「私には私達二人の運命が見えています。ここで離れ、もう二度と逢うことは無いでしょう……それでも忘れないで。いつもレノを想っているよ」
そう言い残してイライさんが姿を消してから、かれこれ数ヶ月が経つ。
彼は「勝てば願いが叶うゲームに参加する」と言っていた。
何を願うのか私に語ることはなかったが、風の噂で婚約者の病を治すためだと聞いた。
思い返せば、イライさんに「いつか貴方と日差しの中を歩いてみたい」と話したことがあった。
もし、本当に彼が私の願いを叶えようとしているのなら。
「私の願いは、貴方がいなければ叶わないのに…」
彼の瞳と同じターコイズブルーの指輪に、堪えきれない雫が落ちて淡い光を放っていた。
※「交わらない心」とは独立した話
イライ・クラークさんとは親同士が決めた婚約関係にある。
私の家では代々同じ宗教の洗礼を受けており、クラーク家とは信仰を同じくする仲だ。
イライさんは寡黙で、常に梟を連れている。
持病で外出できない私は、彼と話したり、梟と戯れたりする時間を何よりも楽しみにしていた。
彼と仲良くなりたくて、梟について調べてみたら、随分と心の距離が縮まり嬉しかったのを今でもよく覚えている。
家が定めた婚姻関係だけど、それでもイライさんが相手で良かったと常々思っていた。
しかし、別れは突然訪れた。
「私には私達二人の運命が見えています。ここで離れ、もう二度と逢うことは無いでしょう……それでも忘れないで。いつもレノを想っているよ」
そう言い残してイライさんが姿を消してから、かれこれ数ヶ月が経つ。
彼は「勝てば願いが叶うゲームに参加する」と言っていた。
何を願うのか私に語ることはなかったが、風の噂で婚約者の病を治すためだと聞いた。
思い返せば、イライさんに「いつか貴方と日差しの中を歩いてみたい」と話したことがあった。
もし、本当に彼が私の願いを叶えようとしているのなら。
「私の願いは、貴方がいなければ叶わないのに…」
彼の瞳と同じターコイズブルーの指輪に、堪えきれない雫が落ちて淡い光を放っていた。