ハーマイオニーの歯
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次の日もハリーの状況はよくなることはなかった
それは学校中の生徒がハリーが自ら名乗り出たと思って入るからだ
薬草学ではハッフルパフと合同だったのだが全員ハリーへと冷たい眼差しで魔法生物飼育学ではスリザリンと合同だったので最悪だった…
ドラコがまたハリーにちょっかいを出していたので頭を叩き黙らせてハグリッドの授業を受けた
スクリュートは前よりも大きくなっていて強さも強いのでほとんどの生徒が制御できないでいた
フリットウィック先生の授業で呼び寄せ呪文の出来が悪かったようでハリーだけ特別に宿題が出され落ち込んだ様子だった…
「そんなに落ち込まなくても今日は集中できない状況だったから仕方ないわ、帰ったら私と一緒に練習しましょ」
「はぁ、いつまでもこんな状況が続くなら僕は授業に集中できないよ…
次は魔法薬だし最悪だ」
「ドラコがまたバカなこと言ってくるようだったら私が絞める大丈夫よ」
「リリスが居てくれて頼もしいよ」
「噂をすればなんとやらだわ、さっそく出くわしたわ…」
隣にいたハーマイオニーが溜息を吐きながら教室へと入るとスリザリン生が集まってローブの胸の大きなバッチを指差してゲラゲラ笑っていた
ドラコが"セドリック・ディゴリーを応援しよう!ホグワーツの真のチャンピオンを!,と赤い文字で光るバッチをハリーへと見せつけてきた
「気に入ったかい、ポッター?
これだけじゃないんだ、ほら!」
ドラコがバッチを胸に押しつけると文字が消え緑色で"汚いぞポッター,と文字が浮かび、それを見たスリザリン生はみんなお腹を抱えて笑っていた
「ドラコ、こんなくだらない物を作る時間があるなら勉強すべきでね」
バッチを見た私はドラコへと呆れるとハーマイオニーが大笑いしていたパンジー・パーキンソンへと笑いバッチを指差した
「あらとてもおもしろいわね、本当にお洒落なバッチだこと」
「グレンジャー、たくさんあるけどその穢れた血で触らないでくれるかな」
その言葉に私もハリーも苛立ちハリーがドラコへと杖を向け鼻呪いを掛け、ドラコも歯呪いをハリーへと放った
二人の杖から光がぶつかり、跳ね返った魔法はゴイルとハーマイオニーへと当たってしまった
ハーマイオニーが大丈夫か駆けつけようとしたが壁側でじっと容姿を見ていたロンが私よりも先に飛び出し、ハーマイオニーが抑えていた手を除けると前歯がビーバーのように長く伸びていた
「この騒ぎは何事だ、説明したまえ」
タイミングよくセブルスが教室へと現れ、ドラコは真っ先にハリーが襲ってきたと証言していた
「ハリーとドラコが同時にお互いを攻撃したのよ、だけど魔法がハーマイオニーとゴイルに当たってしまったの」
私の話を聞いたセブルスはゴイルの顔を見ると医務室へ行くように言った
「マルフォイがハーマイオニーをやったんです、見てください!」
ロンが嫌がるハーマイオニーを無理矢理セブルスの方へと向けると伸びた歯は喉元まで伸び、隠すのが難しい程になっていた
「いつもと変わりない」
スネイプの信じられない言葉に私は目を見開きパンジー・パーキンソン達はゲラゲラと笑い、ハーマイオニーは泣きながら教室から出て行ってしまった
ハリーとロンは同時にセブルスへと"クソ野郎!,と叫び私はセブルスの頬をおもいっきりビンタした
「ッ…フレーベア!?」
「スネイプ先生はあまり異性とお付き合いした事がないようですね、あのような事を女性に言うなんて紳士的ではない言動です。
親友が泣いているので今回は授業を受けるつもりはないです、では失礼」
ハーマイオニーの落とした教科書を拾うとずっと馬鹿笑いしていたパーキンソンへと杖を振り、口を鳥の口ばしへと変えパーキンソンが私に何か叫んでいたが無視して教室を出た
すでに廊下にいなかったので医務室へと向かうとベットの上で泣いているハーマイオニーがいた
「ハーマイオニー、マダム・ポンフリーが治してくれるわ。
泣かないで、貴方の代わりにスネイプ先生をビンタしてきたわ。
さぁ涙を拭いて…」
ハーマイオニーの教科書を棚の上に置くとハンカチを出して涙を拭いてあげた
「グス…グス…
リリス…ありがとう…
今度は先生に手を出したのね…
そんなことしちゃだめよ」
「そんな事じゃないわ!
私のハーマイオニーを侮辱したんだから当然の行為よ」
「リリス…ありがとう」
ようやく泣き止み、タイミングよくマダム・ポンフリーが薬を持ってやってきた
「あらフレーベア、貴方は授業のはずでわ?
グレンジャーは大丈夫ですから、貴方はお行きなさい」
「はーい!
マダム・ポンフリー、ハーマイオニーのことよろしくお願いしますね。
ハーマイオニー、またあとでね!」
ハーマイオニーへと手を振ると医務室から出て行った…
だが魔法薬の授業に行く気にはなれず図書室へと向かって歩いているとセドリックと何人かのハッフルパフ生とすれ違った
「今日はポッターといないんだな、フレーベア」
「えぇ、それが貴方にとって何か問題でも?」
「仲良いんだし、セドリックに本当のことを教えろよ!
どうやってポッターが名前を入れたかさ!」
ハッフルパフ生の言葉にいつもだったら無視する私だが先程ハーマイオニーの件もあったので苛立ち、無表情でハッフルパフ生を睨みつけた
「おい、リリスは関係ないんだろう。
やめろって!」
「セドリックだって気になるだろ?
どうやってゴブレットを出し抜いたのか!
ほら言えって!」
セドリックはハッフルパフ生に止めるように言ったが、ハッフルパフ生は黙っている私に調子に乗ったようで肩を押し壁へと押し付けてきた
「言っとくけどそっちから手を出してきたんですからね、文句は言わせないわよ…」
杖を振ると瞬時にハッフルパフ生を凍らした
その場にいたセドリックは驚き、言い寄ってきた残りのハッフルパフ生は腰が抜け床に尻もちをつきガタガタと震えていた
「何度も言ってるけど名前は入れてないって言ってるでしょ、あんまりしつこいとみなさんもこんな風にしちゃいますよ?」
「リリス…僕の寮生がすまない…」
「まぁみんなハリーが入れたと思うのが当たり前でしょうね。
だけどセドリックですらそう思っていたなんて少しショックだわ」
セドリックへと失望していると騒ぎを聞きつけたミネルバが現れ凍っているハッフルパフ生を見て驚いていた
「一体何の騒ぎですか!!
まぁ!?何故凍っているのです!?
フレーベア…まさかまた貴方ですか!?」
「はぁ、まためんどくさいことになりそう…」
「めんどくさいこととは何ですか、大体貴方は今魔法薬の授業中でしょ!
こんな所で何をしているのです!!」
「ハーマイオニーがケガをしたので医務室におくっていたんです、あんまり怒っているとシワが増えちゃいますよマクゴナガル先生」
凍らせた生徒を元に戻しミネルバが沸々と真っ赤な顔で今にも噴火しそうだったので、舌を出しその場から逃げるように走った
「リリシャーロ・フレーベア!!
待ちなさい!!!」
ミネルバの怒鳴り声は地下室にいるハリーまで届いたらしく、ミネルバに捕まった私はこっ酷く怒られ…
罰則に呪文学の教室を一週間掃除する羽目になった…