服従の呪文
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目を覚ました私はセドリックの膝の上で寝ていたはずなのに、いつの間にかグリフィンドールの談話室のソファーで横になっていることに気がついた
起き上がり欠伸をすると側にハリーが寝ていることに気づき驚いてソファーから落ちかけた
「ん…リリス…目が覚めたんだね、おはよう」
「おはようハリー、私昨日セドリックといたんだけど…
一体どう言う状況なのか聞いてもいいかしら…?」
確かセドリックといたはず…
なんでハリーと一緒に寝てるの!?
「まぁ覚えてないよね、昨日セドリックがグリフィンドールの塔まで君を連れてきてくれたんだ。
僕が君を談話室まで運んだんだけど、僕の服を離してくれなかったからソファーで寝ちゃったんだ」
「あちゃ、またやらかしちゃったわけね。
ごめんなさい、ハリー。
私のせいでベッドで寝れなかったわね」
「謝らないでいいよ、むしろリリスと寝れて嬉しいからさ」
ハリーは少し頬を赤く染め棚に置いてあった眼鏡をかけ起き上がると、ズボンのポケットから手紙が落ちたので私は拾った
「あら、もしかしてシリウスからの手紙?」
名前が書いてなかったのでシリウスからの手紙だろうと理解し、ハリーへと手渡した
「うん…
リリスには言ってなかったんだけど休み中、傷痕が傷んでシリウスに相談したんだ…
ほら君やハーマイオニーに相談したら心配かけちゃうと思って、でもシリウスに言うべきじゃなかった。
手紙にこっちに帰ってくるって書いてて…」
ハリーの話を聞きながらシリウスの手紙を読むと確かに"北に向けて飛び立つ,と書いてあった
友人の私たちに心配掛けまいとしたことが、お尋ね者のシリウスを帰らせてしまったことにハリーは凄く後悔している事がわかった…
私はハリーを優しく抱きしめた
「私もハーマイオニーもロンも貴方の友人よ、気にせずなんでも相談してちょうだい!
大丈夫、シリウスはそんな簡単に捕まらないわ。
こっちに帰ってきてもフェニス姉さんはシリウスが無罪だと理解してる、だから我が家にいれば安全なだし大丈夫!
確かにダンブルドア先生は何か気配を察してるから闇祓いだったムーディ先生を教師に雇ったんだと思う…
だけど心配ないわ、貴方は私が守るもの」
「リリス、僕は一年生のときから君に守られてばかりだ…
僕は君も心配だよ、ヴォルデモートに狙われてるんだから」
「フフッ、自分の身は自分で守れるわ!
そのためにフェニス姉さんに幼い頃からしごかれたからね!
さぁいつも寝坊助の私がハリーと朝食を食べているところをハーマイオニー
とロンに見せつけてやらなきゃ、ハリー行きましょ!」
「リリスはいつもお寝坊さんだもんね、行こう!」
ハリーと共に談話室を抜け大広間で朝食を食べに向かった
しばらくしてハーマイオニーとロンが大広間に来て、朝食を食べ終わっている私とハリーを見て驚き二人は顔を見合わせ笑い朝食を食べ防衛術の授業へと向かった
教室はいつものように机がなくムーディ先生が中央に立ち、私たちはただどうしたらいいかわからずポツーンと立っていた
「ダンブルドアが服従の呪文がどういうものかを体験させ教えて欲しいと言われた、一人一人わしがかける。
トーマス!」
ムーディ先生に名前を呼ばれたディーンは恐る恐る前へと出るとムーディ先生は杖を向け服従の呪文を放った
すると呪いのせいでディーンは歌を歌いながら片足跳びで教室内を回り始めた
次にラベンダーが呼ばれディーンと同じように抵抗できなかったようでリスの真似をしながら壁を噛んでいた
「はぁ、やはりダメか…
フレーベア、次はお前だ」
隣にいたハーマイオニーが心配そうに私を見つめてきたが"大丈夫,と口パクで伝えると名前を呼ばれた私はムーディ先生の前に立った
「フェニスの孫娘だから期待しておるぞ、インペリオ!服従せよ!」
ムーディ先生に服従の呪文を放たれた私はなんとも言えない気分だった
フワフワした気分の中、ムーディ先生の"逆立ちして走れ,と言葉が響いて床に手を突き逆立ちしようとしたが"そんな事したくない!,と思い立ち床から手を離すと頭が割れそうなぐらい痛みに襲われた
「さすがフレーベア!
それだ、それでいい!!
お前達見たか!?
フレーベアが戦い打ち負かした!
さすがフェニスの孫だ、お前は出来るとわかっていた!
次はポッターだ、前に出ろ!」
ムーディ先生があんなに嬉しそうに笑っていることに驚いたが、服従の呪文に抵抗した影響でまともに歩けずハーマイオニーに助けてもらいながら椅子へと腰掛けた
「リリス、大丈夫…?」
「さすがに今回はちょっとしんどいかも…
ハリー大丈夫かしら?」
酷い頭痛に襲われながらもハリーが心配で見ているとハリーもムーディ先生の服従の呪文に抵抗したようで、一気にテンションが上がったムーディ先生はハリーが完全に服従の呪文を破るまで四回も放っていた
授業が終わりハリーと私はふらつきながらお互い憐れみながら廊下を歩いた
「リリスとハリーにやりすぎよ!
大体服従の呪文を生徒にかけるなんて正気じゃないわ!!」
「ハーマイオニー、ハリーは四回もやられてるから私はまだマシよ」
「僕は一回で破れなかったからリリスは凄いよ、お互いフラフラでこんな状態だけどよく頑張ったよね」
「ハリーの言う通り一回で服従の呪文を破れたことにまず驚きよ!
フェニスさんと知り合いみたいだけどあんな正気じゃない人と付き合いはやめたほうがいいわ」
「ムーディ先生は闇祓いだったからきっといろいろ考えているのよ、ハーマイオニー」
「マッド・アイは隠居してから一段と狂ったって僕のパパが言ってたよ…
リリスとハリーは今回の授業でお気に入りになったな」
ロンが哀れみの目を私とハリーへと向け私は乾いた笑みで微笑むと変身術の教室へと入った
ミネルバの授業を受けた後、出された宿題の量の多さに大きい声で呻き声が上がった…
「皆さんは今教育の中で最も大切な段階の一つに来ているのです!
"O・W・T,ふくろうと呼ばれる普通魔法レベル試験が近づいています、受けるのは五年生ですが十二分に準備をしなくてはいけません!
このクラスでハリネズミを針山に変えることが出来たのはミス・フレーベアとミス・グレンジャーだけです!」
隣に座っていたハーマイオニーはミネルバに褒められて少し嬉しそうだった
授業が終わった後、ミネルバの出した宿題の量にハリーとロンはブツクサと怒っていたが玄関ホールに着くと何故かそれ以上進めずそちらに気を取られていた
掲示板を見ると…
"三大魔法学校対抗試合
ボーバトンとダームストラングの代表団が十月三十日金曜日午後六時に到着する。
授業は三十分早く終了し全生徒はカバンと教科書を寮に置き、歓迎会の前に城の前に集合しお客様を出迎えること。,
と書かれていた。
「たった一週間後だ!
セドリックの奴知ってるかな?
僕、知らせなきゃ!」
後ろにいたハッフルパフのアーニー・マクミランが目を輝かせて叫んだ
「セドリック?」
「セドリック・ディゴリーよ。
ハッフルパフのシーカーよ、それに好青年でリリスに告白して来た先輩よ」
アーニーが立ち去った後、ロンがセドリックのことを知らなかったようで隣にいたハーマイオニーが答えていた
「あのウスノロが対抗試合に名乗りでるのか?
あいつがホグワーツの代表選手だなんて最悪だぜ」
「セドリックはクディッチの選手の中で優秀な人よ、それに監督生で優秀だしみんなから慕われているわ。
ちょっと言い方が酷いわよ、ロン…」
「リリスの言う通りだわ、行きましょ!」
大切な友人であるセドリックをウスノロと言ったロンに苛立った私はハーマイオニーと共に今回はハリー達と離れて夕食を食べた
食べ終わった後、ハッフルパフの机へと向かいセドリックを見つけ手を振った
「セドリック!
昨日はごめんなさい、私また寝てしまったようね」
「いつでも僕を使っていいよ、ポッターが君をグリフィンドールの中へ運んでくれたんだ。
僕じゃ中に入れないからね」
「寮が違うから仕方ないわ、ありがとう!
対抗試合、貴方がホグワーツ代表になるのを楽しみにしてるわ!」
「おいおいリリス、イケメンディゴリーと随分仲がいいじゃないか。
最近僕らをほったらかしにしすぎじゃないのかい?」
「たまには俺らとも遊んでくれよな!」
セドリックと離していると後ろからフレッドとリーに抱きしめられた
「貴方達って言うかジョージが私を避けてるから自分から行ってないのよ。
今日はジョージいないのね」
「やっぱリリスもわかってたのか、あいつはまだお前を引きずってんの」
「リリスの方が年下なのに大人だよ、まぁ男ってのは女よりガキンチョなのさ」
「ジョーダンのなかなかいい事言うじゃないか、男は女の子より子供だだからね。
リリスからジョージに近寄った方が前みたいな関係に戻れるかもしれないよ?」
「ディゴリー、いい奴じゃないか!
あのガキンチョにリリスから手を差し伸べてやってくれよ。
兄の僕でもこればっかりはお手上げさ」
「よし、そうと決まれば談話室に行くぞ!」
「ちょっと待って!?」
リーが私を抱き上げるとフレッドは笑いながら大広間を走り出した
その後ろ姿をセドリックは笑って手を振って見送ってくれた事に私は気づかずグリフィンドールの談話室へと放り込まれ、リーとフレッドは扉の外へと出て
投げ飛ばされた私はお尻を打ち痛がっているとソファーで寝転んでいたジョージが手を伸ばしてくれた
「一体何の騒ぎだ、大丈夫?」
「フレッドとリーの仕業よ、痛かったわ。
ジョージは談話室で一人何してたの?」
「別に…何もしてないよ。
寝てただけ」
「こんな所で一人ぼっちなんてらしくないわよ、さぁ!二人も待ってるんだからジョージがいなきゃつまらないわよ!」
「リリス!?ちょっと待て!」
ジョージの手を引っ張り談話室へと飛び出すとフレッドとリー目掛けてわざとぶつかった
「痛ッ、リリスわざとだな!?」
「悪戯っ子の名が錆びてしまうわよ、私と話さなかった間悪戯グッズの開発進んでるんでしょ?
中庭で試しに誰かにやって見せて!」
「それはいい提案だ、ほらジョージ行くぞ!」
「リリスから誘ってくれたんだぜ、ほら!」
フレッドとリーも私の提案に乗るとジョージは困惑していたが私と目が合うとギュッと手を握り返してくれた
「仕方ないな、フレッド!リー!
リリスに新開発の悪戯グッズ、見せてやろうぜ!」
「それでこそ弟だぜ!」
「よし、リリスにいっぱい見せてやろうぜ!」
私から誘ったのがよかったのか付き合う前のようなジョージらしくなったのを見て思わず微笑み、中庭にいる生徒達に向けて開発した悪戯グッズを試しみんなで笑い合った
もちろんそのあとセブルスとミネルバに見つかり、私達は怒られたのは言うまでもない