厨房で働くしもべ妖精
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十二月になり私の大嫌いな季節がやってきた…
ローブの下には背中にお腹に貼るカイロを貼り、口元が寒くないようにマフラーを巻き手袋をし毎年恒例の姿へと変身した
ハグリッドの授業のときは外なので風が凍てつき、防寒しているが寒くて震えながら殺し合って少なくなっているスクリュートの棘の周りに縄をかける作業をした…
するとリータ・スキーターが柵を越え、センスの悪い服を着てハグリッドへと質問して来た
「日刊予言者新聞のリータ・スキーターざんす、この魅力的な生き物はなんて言うざんすの?」
「尻尾爆発スクリュートだ」
「こんなの見たことないざんす、長く教えてるの?」
「まだ今年で2年目だ」
「すてきざんすわ…
あなたの魔法生物のご経験を話してもらえない?
予言者では毎週水曜日に動物学のコラムがあるんですの、特集が組めるわ!
この…えっと…尻尾バンバンスクートの」
「尻尾爆発スクリュートだ!」
私もハリーもまずいとわかっていたがハグリッドが熱くリータに語り始めたので止めに入ることが出来ず、授業の終わりのチャイムが鳴り私達はハグリッドに助言できないままその場を後にした…
午後の占い学はいつものようにトレローニー先生が"私達の誰かが死ぬ,とまた毎度の予言をし授業は無事に終わった
ハリーとロンと共にグリフィンドールの塔へと戻っていると背後からハーマイオニーが息を切らしながら走ってきた
「ハリー!リリス!一緒に来て頂戴!
さぁ早く!!」
「ハーマイオニー、とりあえず落ち着きなさい。
一体どうしたの?」
ハーマイオニーは私とハリーの腕を掴み廊下へと引っ張り、ロンは意味がわからず困惑しながら着いてきていた
大理石の階段を降りると巨大な銀の器に果物が盛ってある絵が目に入り、私とハリー・ロンはハーマイオニーが何をしたいのか理解してしまった…
「なんだかわかったぞ、僕たちを"反吐,なんかに巻き込むつもりだろう!?
屋敷しもべ妖精解放戦線か?
厨房に押し入ってあいつらに働くのをやめさせるなんて、そんなの僕はごめんさ!」
「ふん、そんなこと頼まないわよ!
とにかくハリーとリリスに会わせたいのよ!」
ロンが怒るのも無理ないがどうやらハーマイオニーは厨房で誰かに会わせたいようだった
果物の絵の緑色の梨をくすぐるとドアの取っ手に変わったのでハーマイオニーに続いて中へと入った…
すると大広間ぐらいの広さのある部屋へと入ると石壁にはピカピカの真鍮鍋やフライパンが山積みになっており、奥にはレンガの暖炉があった
するとドビーが厨房の中から現れハリーへと抱きついてきた
「ドビーはハリー・ポッターに会いたくて会いたくて!
そしたらドビーめに会いに来てくださいました!」
ドビーの独特な服装に私もハリー達も驚き目を丸くしていた
「ドビーどうしてここにいるの?」
「ダンブルドア校長がドビーとウィンキーに仕事をくださったのでございます!」
ドビーはハリーの手を取り厨房の奥へと連れて行くので私達も後をついて行くと、そこには小さなしもべ妖精達が厨房のあちらこちらで私達へと頭を下げていた
ドビーが"ウィンキーでございます,と暖炉の側で椅子に座っているウィンキーを指差した
ハリーと共に側へと近寄るとウィンキーはブラウスとスカートを見に纏っていた
「やぁウィンキー」
ハリーが声をかけた瞬間唇を震わせ号泣し始めたウィンキーに、私もハリーも思わず驚いてしまった
後ろからロンと共にやってきたハーマイオニーは泣きじゃくるウィンキーをなんとか落ち着かせようとしていたがウィンキーは一層激しく泣き出してしまった
するとドビーは私達へとお茶を淹れてくれたので頂きながら何故ここにドビーがいるのか話を聞くことにした
「ドビーは丸二年間仕事を探して国中を旅したのですが、仕事は見つからなかったのです。
何故ならドビーはお給料が欲しかったからなのです!
ダンブルドア校長先生はドビーが望むのならお給料を支払うとおっしゃてくださり、ドビーめは自由な屋敷妖精になったのでございます!」
厨房にいたしもべ妖精達は全員ドビーの話を聞きたくなかったようで全員顔を背けたが、ハーマイオニーだけは目を輝かせてドビーの話を聞き入っていた
「そしてウィンキーも自由になったので2人でこのホグワーツへとやってきたのでございます!」
ウィンキーの泣き喚く声が先程よりも大きくなり思わず耳を塞いだ
「クラウチさまはウィンキーが必要です、あたしの助けが必要です!
ドビーは悪いしもべ妖精です、あぁ恥ずかしい!」
「ウィンキー、クラウチさんは貴方がいなくてもちゃんとやっているわよ。
クラウチさんはバグマンさんと三校対抗試合の審査員としてこないだ来ていたし」
ハーマイオニーの言葉を聞いたウィンキーは泣くのをやめて次は"バグマンさまは悪い魔法使い!,と怒り始めた
「ウィンキーは少し情緒不安定なようね、ドビー後で心が落ち着くお茶でも淹れてあげて。
さぁそろそろ私達は帰らなくちゃ」
ドビーの淹れてくれたお茶を飲み終え帰ろうとすると厨房にいたしもべ妖精達がお菓子を持って私達へと渡してきた
ハーマイオニーは困っていたが仕方なしに受け取ると、ドビー達へと手を振り厨房を後にした
玄関ホールへの階段を登っているとロンが嬉しそうに貰ったお菓子を早速食べていた
「フレッドとジョージは厨房から食べ物をくすねてたんだな、こんなに貰えるなんて最高だ!」
「ドビーのように他の妖精たちも自分達も自由になりたいと徐々に気づくんだわ!」
「んー、それは難しいかもね…
まぁドビーは人生楽しんでるようだからよかったわよね」
「そうかしら、リリス。
ウィンキーも泣いていたけどすぐにホグワーツになれるわ!
大体、クラウチさんなんて主人として最悪だったのだから」
「ウィンキーはまだクラウチさんのこと好きみたいだったけど、バグマンのことはあまりよく思ってないみたいだったよね」
ハリーの言葉にそう言えばウィンキーは嫌っていた様子だったのを私は思い出した
「僕はクラウチなんかの下で働くよりバグマンの方がまだいいかな、少なくともバグマンにはユーモアのセンスってもんがあるし」
「それパーシーには言わない方がいいわよ」
ハーマイオニーは笑いながら言い思わず私も頷いた
私達は大量のお菓子を手に持ち談話室へと戻ると、グリフィンドールのみんなと一緒にお菓子をお腹いっぱいになるまで食べた
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