呼び寄せ呪文
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次の日朝まで尋問された私は瞼を擦りながらハーマイオニーとジニーと一緒に朝食を食べた
ハーマイオニーがジニーにノアと付き合っている事をバラすと、ジニーは驚いたが"美男美女カップルでいいんじゃない,と納得し喜んでくれた
私としてはジョージの事もあるからあまり知られたくない気持ちが高かったのだが、どうやらスリザリンの席にいるダームストロング生達が一斉に私を食い入るように見ていたのでノアと付き合っているのがバレてしまっているようだ…
視線を気にしないようにしながら眠すぎて野菜ジュースだけ飲んでいるとスリザリンの席にいたはずのノアが隣に座りパンを食べさせてくれた
「おはよう!
相変わらずリリスは朝が弱いようだね、小さい時とそこは変わらないね」
「ノア、おはよう。
昨日ハーマイオニーの尋問が朝まであったからよ…ふぁ…ありがとう…」
「ノアって近くで見たらもっとイケメンね、これは女子達がまたリリスに対してやきもち妬いちゃうわね!
朝から彼に食べさせて貰うなんて贅沢ね、まぁリリスらしいけど」
ジニーがオートミールを食べながらノアをチラッと見て笑うと、ハリーが急いで走ってきた
「リリス!ハーマイオニー!
君達に話たい事があるんだ!
あれ…君はリリスの幼馴染のノアじゃないか。
なんでグリフィンドールの席にいるんだい?」
「やぁハリー、おはよう。
昨日からリリスと付き合い始めてね、野菜ジュースしか飲んでいないのを見てこれはいけないと思って朝食を食べさせているところなんだ」
「えぇ!!?
リリスがノアと付き合っているって!!?」
驚いたハリーは大広間中に聞こえるように叫び、スリザリンの席にいたドラコ・ハッフルパフにいたセドリック・グリフィンドールにいたジョージ達に他の生徒たちは一斉に私へと振り向いた
「ノア、また後で。
ジニー悪いけどハーマイオニーと先に行くわね」
私とノアが付き合っている事が早々にホグワーツのみんなにバレた事にため息を吐き、ノアとジニーに謝り朝食を中断しするとハーマイオニーと共にハリーを強制的に引っ張り大広間を出た
廊下を出て中庭へと出ると私達はベンチへと座った
「ハリー、貴方声が大きすぎよ!
リリスがノアと付き合ってる事がみんなにバレちゃったじゃない!」
「ごめん、あまりに急だったから驚いちゃって…」
「ハーマイオニー、怒らないで。
どうせバレるからいいわ。
それで昨日の事を話たいんでしょ、教えて?」
ハリーは謝りつつ昨日のハグリッドが課題がドラゴンだと言う事と、シリウスがカルカロフに警戒するように伝えてくれたことを話してくれた…
私もハーマイオニーも頭に手を当て同じ事を考えていた
「カルカロフは別に今はいいとして、問題は課題のドラゴンよ…
ドラゴンの皮は硬く貫けないのよ、ハーマイオニー午後から授業なら図書館に行かなくちゃ!」
「リリスと同じ意見だわ、ハリー貴方も行くのよ!
ドラゴンに関する本を読まなくちゃ!」
明日が課題の火曜日なので時間がない私とハーマイオニーは焦り、ハリーを無理矢理引っ張ると図書室へと向かった
ドラゴンに関するありとあらゆる本を山積みになるほど読み漁った…
だがあまりこれと言ってためになる本はなく午後から授業があり、数占いがあるのでハーマイオニーと別れ私達は占い学へと向かった
すると廊下でセドリック達とすれ違い
こないだ氷漬けにしたのもあって、ハッフルパフ生は私を見て怖がっていた
ハリーがセドリックの手を掴み"ちょっと話したい事があるんだ,と空き教室へと呼び寄せ、課題がドラゴンだと教えた
「まさか…ドラゴンだなんて…
でも君は何故知っている、それで何故僕に教えるんだい?」
「だって知っているのは僕だけじゃない、フラーもクラムも知っているはずだ。
全員が知っているのにフェアじゃないだろ?」
「ハリーらしいわね。
嘘じゃないから信じて欲しいわ、セドリック」
「わかった、ハリー教えてくれてありがとう!」
お礼を言うとセドリックは部屋から出てハッフルパフのみんなの元へと走って行った
私とハリーも教室から出ようとしたが、ムーディ先生が私達を行かせないように立ちはだかった…
「ポッター、フレーベア…一緒に来い!」
「ムーディ先生、私達占い学の授業があるんです」
「かまわん、フレーベア。
お前達は今からわしの部屋に来るんだ」
ハリーと私はお互い目を合わすと先程の課題の内容をセドリックに教えた事を怒られるのだろうと予感し、どうやってドラゴンを知ったのかハグリッドを巻き込まないようにどうしたらいいか考えながらムーディ先生の教室へと入った…
部屋に入るとムーディ先生はハリーへと向き直った
「いまお前のしたことは非常に道徳的な行為だ、大丈夫だ…
三校対抗試合の伝統で昔から教師が課題の秘密を漏らすことはあった。
ドラゴンの事を知ってしまったのだな?」
「カンニングはしていません、ただ偶然知ってしまったんです…」
ハリーの言葉にムーディ先生はニヤッと笑い魔法の目がグルグル回っていた
「それでどうやってドラゴンを出し抜くか何か考えはあるのか?
フレーベアも助けてくれているのであろう?」
「まだどうしたらいいか…」
「ドラゴンの皮は硬く貫く事は容易にできません、だけどまだ四年生のハリーにはアニメガースに変身することも無理ですし…」
ハリー同様まだどうしたらいいかわからないので暗い顔で下を向くと"わしは教えんぞ,とぶっきらぼうに言ってきた…
「わしは贔屓はせん、ただおまえにいくつか一般的なよいアドバイスをするだけだ。
自分の強みを生かす試合をしろ…」
ムーディ先生の言葉に私はようやく答えが思いつき顔を上げた
「どうやらフレーベアは気づいたようだな…」
「私としたことがどうして今まで気づかなかったのかしら、ドラゴンと戦う魔法ばかり気にしていたわ!
ハリー、箒よ!」
「箒…?
箒がなんの役に立つんだい?」
「貴方の強みはセンスある飛び手!
呼び寄せ呪文で貴方の箒を呼び寄せるのよ!!」
私の言葉にようやくハリーは気づいたようで立ち上がり目を輝かせて私に抱きついてきた
「そうか、箒を使ってドラゴンを出し抜く方法があったね!
さすがリリス!」
「ムーディ先生、最高のアドバイスをありがとうございます!
ハリー、貴方は私と呼び寄せ呪文の特訓よ!
貴方まだきちんと出来てないのだから」
ムーディ先生にお礼を言うと私はハリーと共に教室を出て占い学の授業はズル休みし、空き教室で呼び寄せ呪文の特訓を始めた…
隣の教室から自分の方へといろんなものを飛ばせる練習をしたが、集中してないのかあまりうまくいかなかった
「ハリー、集中して!
貴方なら上手くできるわ!」
「これでも集中してるんだ、でも頭の中にあの恐ろしいドラゴン達が頭に浮かんでくるんだ…」
「大丈夫よ、ハリー。
落ち着いて…」
ドラゴンを怖がるハリーを落ち着かせようと杖を握っている手をギュッと両手で握った…
「リリスはいつも僕を助けてくれるよね、ありがとう…
よし、もう一回やってみるよ!」
「頑張りましょ!」
ハーマイオニーが来るまでずっと二人で呼び寄せ呪文を練習し、数占いが終わったハーマイオニーと合流しハーマイオニーにも手伝って貰う事にした
夕食を食べるのも忘れひたすら練習し、消灯時間のギリギリまで教室で練習していたがフィルチに見つかるといけないので談話室へと戻った
談話室にはもう誰もいなかったので山のように積んだ本や羽ペン・椅子・ゴブストーンなどを使い、呼び寄せ呪文のコツをようやくハリーは掴む事ができたようだ…
「よくなったわ、ハリー!
これなら大丈夫なんじゃないかしら」
「ハーマイオニーの言う通り大丈夫だと思うわ、よく頑張ったわハリー!
朝まであと少ししかないわ、眠る事も大事だからもうこの辺でやめましょ」
「でもファイアボルトはここにある物よりもずっと遠い所にあるんだ、僕のいる競技場まで大丈夫かなぁ…」
「関係ないわ、貴方が集中すればファイアボルトは飛んでくるわ。
リリスの言う通り睡眠が大事よ、私は寝るわ…限界よ」
ハーマイオニーは大きな欠伸をすると女子寮へと戻ったので私も戻ろうとしたが何故かハリーに手を掴まれた
「どうしたのハリー?」
「あのさ…眠りたいけど今日は一人で眠りたくなくて…」
「明日の課題ドラゴンだから怖くて寝れないのは当たり前よ、一緒に寝てあげるわ!
ハリーが少しでも寝れたらいいんだけど…」
談話室のソファーでハリーと共に横になり、眠れそうにハリーの背中を赤ちゃんを寝かしつけるかのように優しく叩いた
「ノアと付き合ってるのにリリスにこんな事させちゃってごめんよ…」
「私とハリーは親友でしょ、そんな事気にしないの!
さぁ貴方は寝なくちゃ」
私の言葉にハリーは微笑み目を閉じ私は眠りやすいように叩き、二人ともいつの間にか眠ってしまった