アブラクサス・マルフォイ
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日本から帰ってきた私は消えた後のトムの様子が知りたくてマルフォイ邸へと訪れていた
もう亡くなっているがアブラクサスの肖像画あるこの屋敷なら話せるからだ…
花柄のワンピースを着てマルフォイ邸の門をくぐるとドラコが出迎えてくれた
「リリスから会いに来たいと手紙を貰ったときは驚いたぞ、しかもお爺様の絵と話がしたいなんてどうしたんだ?」
「あらフェニス姉さんと知り合いのアブラクサス・マルフォイに孫の私が話しちゃダメなのかしら。
それもだけど、夏休み中日本に居たからドラコにも会いたくなったの。
お土産は気に入ってくれた?」
「なッ、そんなことサラッと言うなよ!
日本のお土産気に入ってるよ…
桜綺麗だった、ありがとう…」
恥ずかしそうに顔を真っ赤に染めて前を歩くドラコに私は思わず可笑しくて笑ってしまった
屋敷の中へと入るとドラコのお母さんとお父さんのナルシッサとルシウスさんが私に気づき膝をついて挨拶をしてきた
「我が家に遊びに来てくださり嬉しいわ、ドラコは貴方から手紙を貰って凄くはしゃいでいたのよ」
「お母様!」
「恥ずかしがらなくても、さぁドラコは私とこちらで待ってますよ」
真っ赤に染め怒っているドラコの背中を押して部屋へと入ってしまい、私とルシウスさんだけとなった
「我が愚息とこれからも仲良くしていただけると私も妻も嬉しいですな、祖父の絵は私の部屋にありますのでお連れしましょう」
ルシウスさんとはアルバスの部屋で会って以来だったのだが相変わらず私とドラコの繋がりをより深くしたい野心が見え見えだった
「フフッ、ドラコは大切な友人ですからもちろんですよ。
お忙しいのにルシウスさん自ら申し訳ないです」
ルシウスさんはそっと私の手を握ると紳士にエスコートしてくださり、私はアブラクサスの絵のある部屋へと向かった
部屋へと入るとさすが上流階級の家なので高級な家具がたくさん並べられ、広々とした部屋を眺めていると壁に掛けられている絵が目に止まった…
過去で出会ったアブラクサスの綺麗な顔が少し面影を残しているが歳をとった顔が描かれていた
私に気づいたようで閉じていた目を開け私へと微笑んできた
「懐かしい友人が来てくれるとは…」
「美男子だった貴方がお爺さんになっちゃうとはね、久しぶりねアブラクサス」
会った事がないはずのアブラクサスと親しく話す私にルシウスさんは驚いていた
「フフッ、君とは生きる時間が違ったからね。
あの時に会った姿のままだな、相変わらず君は美しいね」
私とアブラクサスの親しい話しぶりにルシウスさんは困惑していたが邪魔しないように口を閉じていた
「私が貴方達の前から消えた後の事が知りたくて今日会いに来たの、アブラクサス教えて頂戴?」
「リリスが消えた後私は皆と同じように君の記憶は一切無かった、けどトムは君のことを思い出し何度も私に説明してきた。
あの時のトムを見た私は遂に頭が狂ったのかと悩んだくらいさ、君を探しいろんな闇の魔法に手を伸ばした。
けど見つける事ができずトムは君がこの時代の者じゃないことにたどり着いた…
トムの言うことは正しかったとわかったのは君がこの世に産まれてからさ、産まれると同時に君とのあの時間の記憶が頭に流れてきた。
あの時は興奮したよ、リリスと出会った懐かしい記憶に私は思わず涙を流したよ。
その左指の痣はトムがやったと言っていた、その魔法はどこにいようが絶対に居場所がわかると言っていた。
まだ迎えには来れないがいずれ迎えに来る、君は闇の帝王の花嫁なんだからね」
絵の中のアブラクサスは陽気に笑っていた
「なるほどね、アブラクサス教えてくれてありがとう。
トムと出会わせたってことは神様は私にどうにかしてほしいんでしょうね、狙われる運命は受け止めるわよ。
あの人は子供で寂しがりやさんだものね」
「君は相変わらず面白いねリリス、闇の帝王であるあの方を子供呼ばわりするとは…
まぁ君がどうなるか死んだ身ながら眺めているよ」
「相変わらずな性格してるわねアブラクサス…
でも貴方の孫はマルフォイ家には珍しく凄くいい子よ、ちょっと口下手で天邪鬼な態度をしてしまう子だけど。
ナルシッサさんの愛情たっぷり包まれているからでしょうね」
「私は君とあの方の子が産まれてくるのをみたかったけどね」
「それセクハラ発言よ、アブラクサス」
私とアブラクサスはあの過去の時代のときのようにお互い笑い合った
「父上とフレーベア嬢は会った事がないはずでわ…一体どう言うことですか?」
この状況が理解できず黙って話を聞いていたルシウスさんが父親であるアブラクサスへと困った顔で聞いていた
「リリスは私の学生の時に神様の悪戯で出会っているんだよ、もちろん闇の帝王も出会っている」
「まさかそんなことが…」
「そうなんですよね、こんなお爺ちゃんだけど昔は美男子でモテモテだったのよアブラクサス!
死んだ貴方とこうやって話せて今日はよかったわ、トムもいずれそっちに行く予定だからその時はまた三人で仲良く話しましょうね♡」
「フフッ、あの方はそう簡単に死なないよ。
リリスこそあんまり他の男と仲良くしてたら怒られちゃうぞ、あの方は嫉妬深いからね…」
「話せてよかったわアブラクサス、また会いに来るわ」
絵のアブラクサスへと手を振るとルシウスさんと共に部屋から出て行った
「父上の友人だったフレーベア嬢の話を昔してくれたのを思い出したが君の事だったのか…
フェニス先生だと勝手に勘違いしていたよ」
「普通はそうなると思いますよ、生きている時代が違いますからね」
「我が君がなぜ貴方を欲しているか理解した、君と出会いあの方はようやく産まれてきた赤子の君と再会できたのか…
"連れ去られた女の子,はそれが理由か、これは驚いた…
だがそんな事を私が知ってしまっていいのか?」
「別に支障ないですから誰かに言っても構いません、デスイーターの貴方でも問題ないですから。
夏休み入る前に校長室でお会いしましたが、まわりを巻き込むのだけは辞めてくださいね。
たとえば貴方の息子であるドラコ、あの子はまだ捻くれている所もありますが凄く優しい子です。
そちらの道にだけは行かせないでくださいね…」
階段を降りてドラコとナルシッサさんがいる部屋へと入る前にルシウスさんへと微笑みながら威圧し部屋へと入ると、テーブルには美味しそうなお菓子やケーキが並んであった
「貴方おかえりなさい、話し終わったのね。
ちょうど紅茶を淹れたのよ、みんなでお茶にしましょ」
ドラコが椅子を引いてくれたので"ありがとう,と伝え椅子へと座るとドラコも隣へと腰掛けた
ナルシッサさんが杖を振り紅茶をお洒落なTカップに注いでくれたので"いただきます,と言い飲んだ
「んッ、美味しい…
ナルシッサさんありがとうございます」
「お口に合ってよかったわ、貴方が日本から届けてくれたサクラって言う花をドラコに見せてもらったけど凄く美しかったわ!
日本にはあんな素敵な花が咲いているのね」
「えぇ、それに美味しい料理に歴史的建造物もあっておすすめな国です。
春夏秋冬、いろんな季節が楽しめて素晴らしいですよ。
ドラコと一緒に行ってみてはいかがです?」
「日本と言えばリリスの髪は黒髪だが東洋の血が流れてるのか?」
「父様が日本人だったから遺伝で私だけ黒髪なの、そういや新学期からは三年生になるけど宿題終わらせたの?」
私の言葉を聞いたドラコは目線を逸らしたのでまだ終わらせてないことが瞬時にわかった
「ドラコ、まだやってなかったのか…
我が息子ながら頭が痛い…」
「魔法薬だけです、後は全部しました…」
「そうだわ、成績優秀なリリス嬢に宿題を教えて貰ったらいいんじゃないかしら!
リリス嬢、構わないかしら?」
ナルシッサさんの提案に私は了承するとナルシッサさんは嬉しかったのか笑い、私とドラコの背中を押してドラコの部屋へと連れて行ってしまった
部屋はベッドと机と椅子があり以外にもごちゃごちゃせずシンプルな部屋で棚には私のあげた桜が咲いていた
「ドラコの部屋以外にシンプルなのね」
「これでも整理整頓はきちんとする方だ、リリスはもう終わらせたのか?」
「とっくに終わらせてるわよ、貴方スリザリン生なのにスネイプ先生の魔法薬の宿題を終わらせてないなんて…
さぁ魔法薬之書を開いて!」
椅子に座らせると棚にあった魔法薬之書・ジグムント・バッジ著の本を手に取り机に開くとドラコの横に立った
「ちょ…近いって…」
「教えなきゃいけないんだから仕方ないですょ、"2つの萎びイチジクの汁を絞り大鍋にその血の色の液体を入れる,から書いて」
何故かドラコは頬が赤くなっていたが私は宿題のレポートを教えなきゃいけなかったのでそんなことを気にせず進めた
レポートを書き終えた頃には日が暮れいつの間にか外は暗くなっていた
「できた!
リリス教え方が上手いな、ほんと助かったよ!」
「ドラコが集中してやったから出来たんだよ、お疲れ様。
いつの間にか夜になっちゃってるわ、帰らなくちゃ。
また新学期にホグワーツで会いましょ」
「あぁ、今日はその…教えてくれてありがとう…」
「フフッ、困ったら勉強ぐらいホグワーツでも教えてあげるわよ」
「本当かい!?
ならわからないときはリリスに頼んでいいんだな?」
「いいわよ、ドラコは友人の一人なんだから気軽に声をかけてね」
ドラコは椅子から立ち上がり喜び、帰る私を玄関まで見送ってくれた
するとナルシッサさんとルシウスさんも見送りに来てくれて、お土産にお菓子をカゴいっぱいに入れて持たせてくれた
「フレーベア先生によろしく伝えてちょうだい、リリス嬢ならいつでも遊びに来てくださって構わないわ」
「こんなにもたくさんありがとうございます、長い時間お邪魔しました」
ワンピースを持ち軽く頭を下げるとアンナがタイミングよく迎えに来てくれた
「リリス様、お迎えにあがりました」
「アンナありがとう、では失礼します。
ドラコまたね」
ドラコに手を振るとアンナの手を握り姿現しで屋敷へと帰った…
帰宅すると晩御飯が用意してありお腹を空かせて待っていたフェニス姉さんへとナルシッサさんから渡されたお菓子のカゴを手渡した
「ただいまフェニス姉さん、ナルシッサさんがフレーベア先生にって」
「相変わらずあの子は律儀な子ね、晩御飯食べた後に頂くわ。
お腹すいたから食べましょ!」
私もアンナも席に着くと三人で手を合わせテーブルにあるパスタへと手を伸ばした
「リリス様がマルフォイ邸へと行かれている間に新学期の教科書を買いに行ってまいりました、"怪物的な怪物の本,は危険ですので背表紙をなでてから開くと大人しくなりますから不用意に留め金を開けないように」
「怪物的な怪物の本はまだ読んだ事なかったからどんな本か楽しみだわ、アンナありがとう」
魚介類がたっぷり入ったトマトソースのパスタを食べサラダを頬張った
「そういやさっきアルバスから手紙がきてハリー・ポッターがどうやらキレて叔母さんを膨らませちゃったそうよ」
フェニス姉さんの話を聞いた私は驚いてパスタが喉に詰まり咳込み水を飲んで流し込んだ
「ゴホッゴホッ…叔母さんに魔法を使ったの!?
"未成年魔法使いの制限事項令,を破ったハリーはどうなったの!?」
「今回は魔法大臣のファッジの命令で処罰はなし、叔母さんも元に戻したし記憶は修正されたようよ。
まぁ今は脱獄犯がうろついているから無能な魔法大臣はハリーの身の方が大事だったんだろうけど」
「脱獄犯って?」
「シリウス・ブラックよ、新聞にはまだ出てないけどアルバスからの手紙に書かれていたわ。
アズカバンから脱出しようよ」
「ディメンターがいる脱獄不可能と言われているあのアズガバンから…
ハリーとその人は何か関係あるの?」
「シリウス・ブラックはポッター夫妻およびヒルデとイツキの殺害幇助とマグル12人・友人だったピーター・ペディグリーを殺害した罪でアズカバンへ収監されていたの。
でもあのシリウス・ブラックはポッターに懐いてたし、ヴォルデモートに居場所を言うなんて裏切る行為をするような男じゃなかったんだけどね」
「私の両親とハリーのご両親を裏切った…
その男はなんで今になってアズカバンから脱獄したのかしら?」
「さぁね、でもシリウス・ブラックが"あいつはホグワーツにいる,と呟いていたそうよ。
だから今年も気をつけていた方がいいかもしれないわね、もし本当にシリウス・ブラックがヴォルデモートの手下ならハリーと貴方を狙ってくる」
フェニス姉さんの話を聞く限りシリウス・ブラック世間では裏切り者のようだが、フェニス姉さんはどうやら信じてないように私には聞こえた…
「フェニス姉さんはシリウス・ブラックがヴォルデモートの手下ではないと考えている感じだね」
「その現場にいなかったからわからないけどあれは忠犬な性格だからね、むしろ裏切るかもしれない輩は他にいたからね。
何はともあれ用心しなさい、"連れ去られた女の子,なんだからね」
「わかったわ、明日ダイアン横丁に行ってもいいかしら?
ハリーが心配だわ…」
「構わないわよ、そういやウィーズリーの双子の片割れから貴方が過去に行っていた間に手紙が届いていたわよ」
フェニス姉さんは杖を振り棚から手紙を出すと飛んできたので受け取るとジョージからだったので開けた
"悪戯仲間のリリシャーロ嬢へ
リリス元気かい?
我が家は今エジプトさ、ビルに君がいかに悪戯グッズの発明に優秀な姫なのか話したら今度会いたいってさ!
ずっとリリスと会えてないから、休暇のサイ最後の週にはそっちに戻ってくるから会おう!
ジョージより,
「まぁジョージ達、エジプトに行ってたのね。
お兄さんに私のどんな事を話したのかしら。
昔読んだ本で古代エジプトの魔法について記されていたけど凄く興味深かったわ、ハーマイオニーが行った事を知れば羨ましがるでしょうね」
ジョージからの手紙を読みながら笑っているとフレーベア姉さんがお酒を飲み私へと呟いた
「随分とウィーズリーの双子の片割れに心を許してるようね、リリスはまだ学生なんだからいろんな人と恋愛しなさい」
「ジョージとはそんな関係じゃないわよ」
ジョージやフレッドと仲はいいし好きだけど…
それは異性としての好きなのかと言われたらよくわからないわ…
貰った手紙をポケットへと入れるとパンへとかぶりついた
「あら、今はそれでも恋は盲目なんだから♡わからないわよ。
それに貴方胸またおっきくなってるし、男どもは黙っちゃいないでしょ。
あと三年生の防衛術の先生は今回はまともな人物だから安心していいわよ」
「リリス様みたいな美人で聡明な魔女は殿方が黙っていませんわ」
アンナもフェニス姉さんに便乗してきたので思わずから笑った
「去年みたいな変な先生が来たらたまったもんじゃないわ、で名前は?」
「それは新学期始まってからのお楽しみよ♡」
焦らして教えてくれないフェニス姉さんにそれ以上聞くのはやめて、"今年こそ平和に恋愛とかできる環境になればいいけど,と思いつつパスタを頬張った