演奏会のパートナー
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二人から離れ朝食を食べ終わるとアルバスに呼び止められ一緒に中庭にへと向かった
「こちらには慣れたようじゃの、リリス。
特にリドルとマルフォイと仲がよいようじゃ」
「ダンブルドア先生、それ本気で言ってます?
あの二人に変に目をつけられているだけです、なるべく関わらないようにしているのにあの人達ストーカー並みに面倒臭いわ…」
「ホホホッ、ハンサムで学内で有名なあの二人をそんな風に言うのは君ぐらいじゃよ。
あれから何かわかったかい?」
中庭にはいろんな学生がいたのでわざとアルバスがそう言う風に聞いて来たことに勘づいたが、光る狐も現れていなかったので頭を横に振りお手上げと言わんばかりに手を振った
「もし帰れることになったら私がここにいたことは貴方達の記憶から消すつもりだから安心して頂戴…」
「幼いがフェニスが師ならわしが手を貸さなくとも大丈夫そうじゃの。
あぁそうじゃった、フェニスから預かり物があったのを忘れておった」
アルバスは思い出したかのように杖を振ると煌びやかに輝く白いドレスとパンプスとアクセサリーボックスが現れ私の両手に落ちてきた
訳がわからず困った顔でアルバスへと振り向くとウィンクし笑っていた
「今週末の金曜日に今魔法界で売れている人達がホグワーツで演奏してくれることになっての、その時に来て行くドレスじゃよ」
「誰もそんなこと言ってなかったわよ?」
「今掲示板に知らせの紙が貼られているころかの」
「はぁ…大体行く相手もいないし…
相変わらずフェニス姉さん用意周到ね」
胸がざっくり開いてsexyな作りになっているドレスを見ていると話したことないグリフィンドールの5年生の男子生徒が走って私の目の前で膝をついた
「フレーベア!
ぜひこの僕とダンスの相手になってくれないか!?」
"え…何この状況…,中庭にいたたくさんの生徒が私を一斉に注目していた
「ホホホッ、さすがじゃの。
早速誘われておるの」
「待て待て、抜け駆けなんて許せないぞ!
私のパートナーになってくれ!」
「俺と行くよな、お前ら引っ込め!」
ハッフルパフとレイブンクローの生徒達数人が押し合いながら私とパートナーになりたいがために争っているのを見て、私は頭を抱え思わずため息を吐いた…
すると背後からトムが抱きついて私の顎を上に上げ唇へとキスをしてきた
「悪いがリリシャーロは僕と約束しているんだよ、君達すぐに目の前からのいてくれるかい?」
トムの勝ち誇った顔を見た男子達は諦めたのか項垂れ中庭から去って行き、私はトムの腕を払い除けると苛立ちながら杖を向けた
「いつ私が貴方のパートナーになったのかしらトム?
それにいきなりキスするなんて紳士らしからぬ行動じゃない…」
「ゴホンッ!
二人ともわしがおることを忘れておるようじゃの、リリス杖を下ろしなさい」
アルバスに指摘され仕方なしに杖を下ろしローブの中へと入れトムの後ろで面白おかしく笑っていたアブラクサスが目に入り、いいことを思いついた私は腕へと抱きついた
「えッ!?何してるんだい!?」
「私はアブラクサスと行きたいわ」
私のまさかの言葉にアブラクサスとトムは驚き、トムはアブラクサスを睨みつけていた
「アブラクサス…
まさかじゃないけどそんな訳ないよね?」
「私がリリスをパートナーに誘う訳ないだろう、優秀でイケメンなトムに照れてるだけだよねリリス?」
トムに本気で睨まれヤバいと感じたアブラクサスは冷や汗を出し必死に私を腕から引き離そうとしたが私は離れないように力を込めた
「私はアブラクサスがいいの、マルフォイ家の男子は女性からの誘いを断るのかしら?」
心の中で'ケラケラ笑って面白おかしく笑っていたアブラクサスがいけないんだからね,と思いつつ焦っているアブラクサスに気づかれないようにこの状況を私は楽しんでいた
「フレーベア家の血筋の君にそんな失礼なことをするわけない、いやトムそうじゃないんだ!
リリスをパートナーにするつもりなんてこれっぽっちもないよ!
はぁ…リリス、お願いだからこの状況をどうにかしてくれないか?」
「私は悪くないわよ」
「アブラクサス…いつまでリリシャーロに抱きついているつもりだ?」
顔はにこやかに微笑んでいるがトムから黒い禍々しいオーラを感じとったアブラクサスは"本気で怒ってる,と慌てトムを落ち着かせるのに必死の様子だった
「ホホホッ、青春じゃの。
さて老いぼれは退散するかの」
「ダンブルドア先生まで見捨てるなんて酷い ですよ!?」
「アブラクサス…離れろと言ったんだが?
その腕ごと外してあげようか?」
「ベー…たまには痛い目に遭うべきだわアブラクサス、面白おかしく笑うからいけないのよ?」
腕を離すとダンブルドアから貰ったドレスを寮へと置くため二人から離れその場を後にした
その後は私は黙々と授業を受けたがホグワーツの生徒達の間で"あの仲のいい2人がフレーベアを巡って喧嘩をした,とその話題で持ちきりだった
いつものようにスリザリンの寮へと入ろうとすると腕が伸び私の手を掴み壁の向こう側へと引っ張られた
「"フレーベアを怒らすなかれ,スリザリンで伝えられているのをすっかり忘れていたのも悪いが酷いじゃないか!
本気でトムが私に怒っているんだよ、どうにかしてくれないか?
リリス、反省しているからトムのパートナーになってよ」
頭を深々と下げ反省しているようだったので許してあげることにしたが条件付きで提案した
「許してあげてもいいけど条件があるわ、私のことを調べてるわね?
マルフォイ家は純血の一族、フレーベア家の家系図を見れば私は存在しない人だとわかっているはず…
トムに本当の情報を伝えないと約束できるなら許してあげるわ」
私の言葉に一瞬驚いたがアブラクサスはニヤッと笑い"参ったよ,と降参するように手をあげた
「しつこく聞いていたトムだもの、アブラクサスに調べるように仕向けることぐらいわかるわ」
「聡明な魔女で参ったよ、約束は守るからトムをどうにかしてくれ。
トムに本気で殺されそうだからね…」
「フフッ、少しは懲りたようね。
でもアブラクサスの事は嫌いじゃないのよ、友人としては好きよ。
でもトム・リドルの配下として手駒となり動く時は嫌いよ」
意味深い私の言葉にアブラクサスはニヤッと笑っていた
「私としては君にこちら側に来て貰いたいんだけどね…」
「それはお断りするわ、"闇の魔法使い,として生きることは私の中でないから」
アブラクサスへと笑い吐き捨てるとスリザリンの寮のへと歩き談話室へと入って行った…
中には何人かのスリザリン生が私を見るなりコソコソと噂話をし感じが悪い雰囲気で嫌気がさした私はソファーに座り本を開き読み始めた
すると不機嫌なトムが私の隣に座り読んでいた本を投げ飛ばした
「本に八つ当たりなんて大人気ないんじゃない?」
「本なんかどうでもいい、リリシャーロ僕のパートナーになれ」
「まるで子供だわ…
わかった、トムと行くわ。
そのかわりアブラクサスを虐めるのはやめてあげてね」
了承したのが嬉しかったようで抱きつき私の唇へとキスをしてきた
「君のその口からアブラクサスの名は今は控えてほしいな、アブラクサスとは仲直りするよ」
トムの誘いを受けたのを見ていたスリザリンの寮生達は口には出さなかったが安心したようで談話室から各自の部屋へと静かに向かい、談話室には私とトムだけとなった
機嫌が良くなったトムはそれからずっと私に引っ付いたまま宿題をしたり、本を読んだり過ごした…