友人として
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翌朝私達は退院したが試験が終わったのもあり、みんなホグズミードでたのしんでいるようで城にはほとんど誰もいなかった
校庭へ向かって歩いているとフレッドに手を掴まれた
「あらフレッド、試験が終わったのに貴方がホグズミードに行かないなんて珍しいわね」
「我が姫であるリリス嬢が退院するまで行けるわけないだろ、悪いが三人ともちょーっとばかしリリスを借りるぞ!」
「ちょっと!フレッド!?」
フレッドは私を抱き抱えるとその場から離れるように走り出した
廊下を走り誰もいない空き教室へと入るとジョージが待っており、フレッドが私とジョージを話させる為に動いたのだと気づきフレッドの腕から降りた
「後は二人でごゆっくり」
手を振り教室から出て行ってしまった…
ジョージと顔を合わせるのは大広間で言い合いし喧嘩別れ以来だったので、少し緊張し無言で立っていた…
「その…リリス…いろいろ噂を聞いたからさ。
ケガしたみたいだけど大丈夫かい?」
「えぇ、大丈夫よ。
フレッドに気使わせちゃったわね、こないだは貴方にあたってしまってごめんなさい。
別れた後、貴方に聞きたいことがあったの。
私の屋敷で寝た後、あんなに態度が変わってしまったのかずっと知りたかったの。
これだけは聞いておかないとと思って…」
「それは…その…
僕がいけないんだ…
リリスとその…Hしたとき君が処女じゃなかったから…
ホグワーツで付き合った話なんて聞いてなかったから、君に聞くに聞けなくてあんな態度を取ってしまったんだ!ごめん!」
ジョージの話を聞いた私はただ黙って下を向いた…
二年生の時に日記の中の記憶のトムに無理矢理奪われたって言っても信じないだろうし…
ハーマイオニーしか言ってないから尚更信じないだろうな…
「成る程ね、まぁ普通に考えたら気にするわよね。
教えてくれてありがとう、でも貴方も童貞じゃなかったでしょ?
お互い様ってことね…
私たちは付き合って恋人よりも友人に戻って正解だと思うわ、これからはまた前みたいな関係に戻りましょ」
「でもリリス、僕は!!」
その先を言わせないようにジョージの唇へと人差し指を当てた…
「それ以上は聞きたくないわ…
貴方との恋は終わったの、ジョージにはもっといい人がいるわ。
私ルーピン先生の所に行かなきゃ、またねジョージ」
教室を飛び出すと廊下を走りリーマスの元へと逃げるように向かった…
防衛術の部屋をノックし入るとそこにはハリーがいてリーマスと話していたようだった
「リリス、大変だ!
ルーピン先生が防衛術の先生を辞めるんだ!」
リーマスが辞めることを聞いてはいなかったが薬を飲み忘れてしまったのだからリーマスの性格を知っている私は辞職することを予測していたので驚きはしなかった
「リリス、君には最低なことをしてしまった。
大切な君に私は襲ったのだろ…?」
「あれは仕方ないわ、薬を飲んでなかったんですもの。
謝らないといけないのは私よ、アニメガースに変身し仕方ないとは言え貴方を噛み爪を突き立てしまった…
また傷が増えてしまったわね、ごめんなさい」
リーマスの傷だらけの腕をそっと触ると深々と頭を下げて謝った
「君は僕を憎まないのか…
フェニス先生にも朝一で謝りの手紙を出したら"気にするな,の一言だけだったよ、相変わらず君達一族はみんな優しすぎるよ…」
「私やフェニス姉さんが優しいのはリーマスが優しくて素敵な人だって知ってるからよ、周りが何て言ようが私は貴方の味方でずっと友人なんだから」
「ありがとう、君に出逢わせてくれたヒルデに感謝しなくては…
そういえば僕が教える前にハリーにパトローナスを教えてあげたと聞いた、リリスのおかげでハリーは習得できたよ!」
「大量のディメンターを祓ったってハリーから聞いたわ、でもそれはリーマスがポガートを使って実践で教えたからでしょ!
それよりも貴方が辞めるってどう言うこと、どうせシリウス・ブラックの逃亡でキレたセブルスがリーマスが狼人間だってみんなにバラしちゃったんでしょ?」
「さすがリリスだ!
君達を噛まなかったのは不幸中の幸いだ、もしかしたら噛んでいたかもしれなかった…
こんな事は二度と起こってはならないからね…
さてハリーにこれを返さなくてはいけないね、私はもう君の先生じゃないからね」
机の引き出しから忍びの地図を取り出すとハリーへと手渡した
「リーマスの授業は凄く楽しかったわ、ずっと防衛術の先生としていて欲しかったけどこればかりは仕方ないわね…
また屋敷に遊びにきてね!」
「あぁ、また遊びに行くよ。
リリス、君は僕が見た今までの魔女の中で素晴らしい才能を持った子だ。
だがまだ子供だと言うことを理解しときなさい、君の美しさに魅了され邪な心を持って近づく輩もこれからでてくるだろうから…」
「リーマスは心配症ね、私には素敵な親友達がいるから大丈夫よ!
ねぇ、ハリー!」
「もちろん!」
誰かがドアをノックしたのでハリーは急いで忍びの地図をポケットに押し込むとアルバスが部屋へと入ってきた
「リーマス、門のところに馬車が来ておる」
「校長、ありがとうございます!
それじゃ二人ともお別れだ…
君達の先生になれて嬉しかったよ、二人ともまた会おう」
古いスーツケースと水魔が入った水槽を手に持つとリーマスは部屋から出て行ってしまった…
私とハリーはリーマスが見えなくなるまでずっと見つめていた…
「先生、僕はなんにもできませんでした…
ペティグリューを逃してしまった…」
「何を言っておる、君達は大きな変化をもたらしたのじゃよ!
真実を明らかにしたではないか、一人の無実の男を恐ろしい運命から救ったのだよ」
「それにハリーの責任ではないわ、捕まえられなかったのは私のせいよ…
そう言えばハリー、あのトレローニー先生が試験の時に言ったあの予言のようなこと先生に伝えた方がいいんじゃない?」
「そうだね…
試験の時にその…いつもより変になったんです。
声が太くなって白目になり"今夜真夜中になる前、その召使いは自由の身となりご主人様のもとに馳せ参ずるであろう…
闇の帝王は召使いの手を借り再び立ち上がるであろう,と…
それからは何事もなかったかのように元に戻ったんです。
リリスも聞いていたので嘘じゃないんです…」
「ふむ…まさかこんな事が起ころうとはのう…
これでトレローニー先生の本当の予言は全部で二つになった、給料を上げてやるべきかの」
「シリウスとルーピン先生がペティグリューを殺そうとしたのに僕が止めたんです、ヴォルデモートが戻ってくるとしたら僕の責任です!」
「私も止めたわよ、ハリーだけのせいじゃないわ」
結果的にトレローニー先生のあの試験中に予言した事は当たっている箇所もあったのでハリーはヴォルデモートの復活に逃してしまったあのペティグリューのことを気にしていたようだった…
「いやそうではない…
逆転時計の経験で君は学ばなかったのかね、我々の行動の因果というものさ常に複雑で多様なものじゃ。
だから未来を予測するというのは非常に難しいことなのじゃよ…
ペティグリューは君達に命を救われ恩を受けた。
ヴォルデモートの元に君達に借りのある者を腹心として送り込んだのじゃ!
魔法使いが魔法使いを救う時、間にある種の絆が生まれる…
ハリーとリリスの借りのある者を自分の召使いとして望むかどうか疑わしい、わしの考えはそうはずれてはおらんじゃろう…」
「僕もリリスもペティグリューとの絆なんて欲しくない、あいつは僕らの両親を裏切った!!」
「これはもっとも深遠で不可解な魔法じゃ、信じるが良い…
いつか必ずペティグリューの命を助けて本当によかったと思う日が来るじゃろう。
ハリーの父君もリリスの父君もきっとペティグリューを助けたに違いない、わしには確信がある。
ハリーにリリス、愛する人が死んだときその人は永久に我々の側を離れると思うかね?
君達のご両親は君達の中に生きておられるのじゃ…」
アルバスは優しく微笑むと私たちの頭をそっと撫でてくれた…