光る狐
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日本の父様の実家に何日か泊まって気づいたが、日本の夏はジメジメと蒸し暑い気候の土地だと身体で感じた…
部屋は冷房が効いているので快適だが外を出て町を観光するときは汗が大量に出てベタついた
京都に金沢・大阪と様々な場所にサツキさんとカエデさんが連れてってくれるので、私が知らない日本を感じることができた
浅草で買った可愛い一松人形はロンのお父さんが喜ぶと思い購入し、ジョージとフレッドには秘密箱と言って仕掛けを解かないと開かない不思議な箱を民藝店で見つけ購入した
大好きなハーマイオニーには金沢では金箔の美容フェイスマスクに感激し大人買いし、セドリックには富士山の絵が書かれている扇子をドラコにはマジック桜という水をあげると桜を咲かせることができる紙でできた不思議な桜をロゼに届けてもらった
さすがに大荷物だったので配達し終わって帰ってきたロゼはご機嫌ななめだったので、大好物のウズラをあげると少し機嫌が良くなったのでほっと安心した
だが問題のハリーのお土産をどうやって届けるかが残っていた…
ハリーの暮らしているお家の人達は魔法が大嫌いなので梟を使えないからだ
「ハリーのことだから食事もちゃんと取れてないでしょうし、今日の誕生日に合わせて届けたいけどどうしよう…」
床に並べられた京都で買った和菓子と煎餅セットと日本の非常食セットが大量に入った箱をどうするか悩んでいると、袴を履いたあの兎が現れ大きな段ボールを軽々と持ち上げた
「もしかして貴方が運んでくれるの?」
兎は頷くと消え去り1分後には帰ってきてハリーからの手紙を持って帰ってきてくれた
「仕事が早いわね、ありがとう!
ハリーから手紙だわ、なになに…」
"リリスへ
小さな兎が素敵な誕生日プレゼントを贈ってくれたよ!
今日本にいるんだってね、僕もダーズリーの家から飛び出して今すぐ君の元へ行きたいよ…
ロンが電話をかけてきたけどおじさんがカンカンに怒ってたいへんだった。
また新学期に会えるのを楽しみにしてるよ!,
手紙を読んだ私はロンドンにいるハリーが退屈な夏休みを過ごしていることが予想できた…
「ロンじゃ電話の話し方がわからないからきっと大声で叫んだりしちゃって怒らせちゃったんでしょうね…」
兎の頭を撫で着物を着て部屋から出ると下駄を履いて屋敷の外へと出た
日が少し落ちて空を見上げると赤く染まり美しかった…
まだ晩御飯まで時間があるので神社の周りを散歩することにした
巫女さん達が私と目が合うたびに微笑んで会釈し、いつの間にか神社の裏にある山へと登る道までやってきてしまった…
「へぇ、ここから山に登れるのね」
するとサッと何かが私の目の前を横切り、驚いた私は思わず目を閉じた
目を開けると光り輝く狐のようなモノが急に現れ、着物の袖に入れていた杖を咥えてさしまい杖が奪われてしまった…
「それは私の杖!
大事な物なのお願い、返して?」
杖を取り返そうと一歩踏み出すと光る狐は山に登る道へと走ってしまい、逃さまいと後を追いかけた
下駄を履いたまま走るのは難しかったので脱いで追いかけるとようやく追いつき、運よく行き止まりだったので狐は逃げることができないでいた
「はぁ…はぁ…はぁ…さぁ…もう逃げられないわよ?」
息を整えつつ少しずつ光る狐へと近寄り杖を取り返そうと手を伸ばした瞬間、目を開けられないほどの光に包まれ私の意識は遠のいていった…