臨時講師と売られた喧嘩
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
私とジョージが付き合いだした話題からあっという間にシリウス・ブラックの話で生徒達は持ちきりだった
そのおかげでジョージと手を繋いで廊下を歩いてもうるさくなかったので私にとっては喜ぶ出来事だった…
太ったレディの代わりにしばらくガドガン卿の肖像画が飾られグリフィンドール生の私を含め、複雑な合言葉に誰しも決闘を挑みこむので頭を悩ませた…
授業以外はなるべくジョージといる時間も大切にしたかったがハリーのことも心配で気になるし、あの黒い犬のクロの世話もしていたのでなかなか大変だった
ハッフルパフとのクディッチの試合があるのでジョージも忙しくなったようで、私と談話室の暖炉の前で寝そべっているとお構いなくオリバーに強制的に連行され毎日苛立ちながらも練習に取り組んでいた
そのおかげでクロへとご飯を持って行けれるので私はありがたいのだけどね…
変身してチキンと野菜と果物を入れたカゴを持って洞窟の中へと行くとクロが私に気づき駆け寄ってきた
「久しぶりね、クロ!
セルロッタも元気そうでよかったわ、毎日来たいけどちょっと難しいときは私の梟のロゼにご飯持ってきてもらうわね。
お肉だけじゃなくて野菜も食べるのよ?」
クロは"ワン,と鳴くと一気にチキンを食べ始め野菜と果物も食べ終わると私にすり寄ってきた
「だいぶふっくらしてきたわね、貴方と出会ったときは骨と皮だけだったから心配だったのよ。
ホグワーツには近づいちゃだめよ、ディメンターもいるしシリウス・ブラックも侵入したみたいなの」
クロが"シリウス・ブラック,の名に反応したように見えたが気に留めず身体を撫でてあげた
「さてそろそろ帰らないとジョージの練習が終わる頃だわ、いい子にしてるのよクロ」
鼻へとキスをすると私は再び変身してホグワーツへと帰った
雨が一段と強まり、風も唸りをあげ嵐のような天気へと変わっていた…
クディッチ競技場をチラッと覗くと雨に濡れながらも集中して練習に取り組んでいるジョージが目に入り、かっこよくて思わず頬を赤く染めて微笑んだ
「おいおい、我が義妹(いもいと)よ!
こんな所にいちゃ風邪ひくぜ、びちょびちょじゃないか!」
「あら、フレッド達も濡れてるでしょ?」
「リリスがなんで競技場に!?
身体濡れてるじゃないかオリバーの長話
はテントの中で聞くよ、早く君も中に入って!」
フレッドと話していた私に気づいたジョージは私をクディッチの控え室のテントの中へと入らせると、自分のタオルを私に貸してくれた
「ちゃんと拭かないと風邪ひくぞ!
オリバーの奴、話長いから…」
「私は大丈夫よ、それよりもジョージが風邪引いたら大変じゃない!
拭いてあげるわ」
拭いてくれていたタオルを手に取ると椅子に立ち、濡れたジョージの髪を拭いてあげた
キャプテンのオリバーにアンジェリーナ・アリシア・ケイティ・フレッド・ハリーがビチョ濡れでテントに入ってきた
私とジョージを見たフレッドは口笛を吹くと"僕も拭いて欲しいな,と甘えてきたので拭こうとしたがジョージが何故か怒って拭かせてくれなかった
「ジョージ、ここでイチャつくな!
それよりも我々がこれまで練習してきた戦略はスリザリンを想定してだ、それがハッフルパフときた!
あいつらのスタイルはまた全然違う、キャプテンも新しくなってシーカーのセドリック・ディゴリーになったし!」
それを聞いた私は一瞬ドキッとしたがアンジェリーナ達がバカにしたように笑っていた
「我らの姫に愛の告白をし我が弟に敗北した男だ、なーんにも心配ないさ!
オリバー落ち着けよ、こっちにも優秀なシーカーがいるじゃないか!」
フレッドが興奮しているオリバーを宥めながらハリーへと指差すと、落ち着くどころかさらに火がついてしまった…
「恋愛とクディッチの試合は関係ない、ディゴリーは強力なチームを編成してきた!
あいつは優秀なシーカーだ、我々は気を抜いてはならない!
我々は勝たねばならないのだ!!」
「オリバーの熱入りすぎよ、リリスとハリーは防衛術の授業があるでしょ?
オリバーは無視していいから、2人とも行きなさい」
「アンジェリーナも大変ね、ハリー行きましょう!
ジョージ、またあとでね!」
ジョージの頬にキスし手を振ると制服へと着替えたハリーの手を掴み球技場を後にした
雨風が凄いので廊下までくると杖を振り私とハリーの制服を一瞬で乾かした
「わぉ、濡れたままでどうやって授業に出ようかと悩んでいたんだ。
リリスは本当凄いや…」
「これぐらいハーマイオニーでもできるわよ、大好きなルーピン先生の授業に遅れちゃうわよ!」
ハリーと共に防衛術の教室へと入るといつも賑やかなはずのみんながシーンと静まり返っており、何故かセブルスが教台に立っていた
「ポッターとフレーベア、我輩の授業に遅れてくるとはいい度胸だな。
グリフィンドール10点減点」
「なんでスネイプ先生がここにいるんですか?」
「ルーピン先生は体調がすぐれぬ、授業ができる状態ではないとだけ言っておこう。
今すぐ座れ」
「とりあえず座りましょ、座らないとまた減点されちゃうわ」
リーマスはきっと脱狼薬を飲んで授業ができる状態じゃないのね、だから代わりにセブルスが来たんだわ…
リーマスのことが心配だったハリーはセブルスに何か言いたげだったが、これ以上セブルスの機嫌を損ねてはいけないと思いロンの隣に座らせると私はハーマイオニーの隣に座った
「諸君はこれまでにまね妖怪(ポガート)・赤帽鬼(レッドキャップ)・河童(カッパ)・水魔(グリンデロー)を学んだようだが…
一年坊主でもできることだ、我々が今日学ぶのは人狼である」
セブルスから"人狼,の言葉が出た瞬間、私は信じられないと思わず睨みつけた
「でも先生、まだ狼人間までやる予定はありません!
これからやる予定はピンキーパークーで…」
「この授業は我輩が教えているのだが?
諸君三九四ページをめくりたまえ、全員今すぐに!」
ハーマイオニーが我慢できず発言したがセブルスは無視して教科書を開くように伝え、皆渋々教科書を開いた
「人狼と真の狼とどうやって見分けるかわかるものはいるか?
三年生にもなって人狼の見分けもつかない生徒にお目にかかろうとは…」
隣に座っているハーマイオニーが手をあげていたがセブルスはいつものように無視し、リーマスが人狼だと気づかせるようなこの授業に私はいてもたってもいられず思わず椅子から立ち上がりセブルスの教台へと歩いた
「ハーマイオニーが手を上げているのにスネイプ先生の目はふし穴ですか?
狼人間とは完全な満月の出現により凶暴なオオカミに変貌してしまうライカンスロープとしても知られる人間のことで、狼人間は変身中狼の姿をしているが普通の狼とは区別されます。
狼人間は変身するかどうかを自分で決めることはできず、一度変身すると自分の大切な人でさえ殺してしまいかねません。
生まれつきの狼人間と狼人間に噛まれたことにより狼人間になったものと2パターンがあります。
優秀なハーマイオニー・グレンジャーと同じ解答だと思いますが?」
禍々しいオーラを放つ私にその場にいた生徒達は震えまくっていたが、今回ばかりはリーマスとハーマイオニーを貶したセブルスへと怒りをぶつけた
「さすがフレーベア…
諸君はボサっとしないで書きとらんか!
そう言えばあのウィーズリーの双子の片割れと何やら付き合っていると聞いたが…
男がいるのであれば不用意にルーピン先生に服をプレゼントするなどはやめておいたほうがよろしいのでは?」
セブルスの話を聞いた生徒達はざわざわと騒ぎ始め、私は一瞬何故知っているのか驚いたが喧嘩を売ってきたセブルスへと笑った
「ルーピン先生は私の祖母と友人で私の友人でもある大切な方です、その大切な人にお祝いの贈り物を送って何か問題でも?
確かにジョージ・ウィーズリーとお付き合いしていますが渡したのは付き合う前ですし、何よりスネイプ先生も私の友人の一人で
ダンブルドア先生にマクゴナガル先生にもプレゼントは渡したことありますが?
別にルーピン先生と変な関係でもないですし、何か問題でも?」
まさか私が言い返すとは思ってなかったようでセブルスはそれ以上言うことはなく私を座らせると授業を始めた
授業が終わり羊皮紙二巻レポートを提出するように伝えるとセブルスは防衛術の教室から去っていった
すると黙って私とセブルスとの言い争いを見ていたみんなは次々に私の机に集まり"スネイプ先生と喧嘩するなんて凄い!,と騒ぎたてた
「さっきは言い返してくれてありがとう、リリスは最高の親友だわ!
それにしてもルーピン先生とも知り合いだったのね!」
「ハーマイオニーをあんな風に無視するスネイプ先生が許せなかっただけよ。
ルーピン先生とは友人なんだけど、ほら教師と生徒の関係上言わない方がいいかもって思って」
「それよりもあのスネイプの顔!
リリスに言い返されて何も言えずあの悔しそうな顔を見たかい!?
あれは力作だよ!」
側にいたロンはセブルスの顔を思い出してはお腹を抑えて大笑いしていた
「ルーピン先生の着ていた服が綺麗だったのはリリスがプレゼントしたからだったんだね!
ホグズミードに行ってたとき先生と話たんだけど、凄く喜んでいたよ」
「ルーピン先生と一緒にいたのね、ドラコ達が先生の服をバカにしてたからあれを贈ったのよ。
喜んでくれていたならよかったわ!」
「授業は終わったかい?」
「リリスはお迎えがきてるみたいね、貴方達は私と行くわよ」
扉からひょこっとジョージが現れた手を振り、ハーマイオニーはそれに気づきハリーとロンを引っ張って教室から先に出て行ってしまった
「今日の授業はスネイプ先生だったから最悪だったわ、久しぶりにキレちゃった」
「どうやらご機嫌斜めのようだ、リリスを怒らせるとはバカなスネイプ先生だぜ」
教科書を手に持ち教室を出ようとしたがジョージに腕を引っ張られキスをされた
触れるだけのキスを何度もされ口を少し開くとジョージの舌が中に入り私の舌をいやらしく絡めてきた
「んッ…ッ…んん…」
「リリス…エロすぎ…」
息苦しかった口が離されたと思ったら首元に顔を埋め舐めるとキスをし、ここが教室だと思い出した私はジョージの顔をあげた
「ちょっと…ジョージ!ここ教室!」
顔を上げたジョージは首元を見て満足そうな顔で笑っていた
「リリスが可愛すぎるのが悪い、ほら帰ろうぜ。
朝雨に濡れちゃったから風邪ひいたら大変だから、まだ寒くないけど今日は一緒に寝たいかな」
サラッと甘えてくるジョージに私は顔を真っ赤に染め了承すると手を繋ぎ談話室へと帰り、その夜はジョージに抱きつかれたまま談話室のソファーで一夜を過ごした