予期せぬ嬉しい再会
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翌朝ハーマイオニーのベットの中で目が覚め、秘密を明かしハーマイオニーとの仲が一段と深まったように感じつつホグワーツ特級に乗るための準備をし部屋から出た
魔法省が車を二台用意してくれたので、ウィーズリー家のみんなとハリーにハーマイオニーと私は乗り込んだ
キングス・クロス駅へと無事に着くと9と4分の3番線ホームを通りホグワーツ特級のホームへと向かうと魔女と魔法使い達で溢れかえっていた
パーシーは付き合っているペネロピーを見つけると追いかけ私はハーマイオニーと共に汽車へと乗り、空いているコンパートメントを探した
ボロボロのローブに身を包んだ白髪混じりの男性が顔を見えないようにして眠っていたが、ここしか空いてなかったのでハーマイオニーと私とロンはここに座ることにした
顔は見えないがなんとなくリーマスに似ているようだがまさかね…と思いつつ私はを開けてロンのご両親へと手を振った
汽車は走り始め、ようやくハリーがジニーと一緒にやってきた
「君達だけに話がしたいんだ…」
「ジニーはどっか行ってて!」
ロンの突き放す言い方にジニーは怒りながら違うコンパートメントへと行ってしまった…
「ロン、貴方妹のジニーにもう少し優しくしなさい。
あの言い方は酷いわよ」
「はいはい、気をつけるよ」
「そんなことよりこの人誰だと思う?」
ハリーは寝ている男性が誰なのかわからず私たちに聞くとハーマイオニーが答えた
「ルーピン先生、鞄に書いてあるわ。
きっと新しい闇の魔術に対する防衛術の先生ね」
ハーマイオニーの口からリーマスの名が出され思わず私は目を見開いて鞄の片隅に書いてある"R・J・ルーピン,の文字を凝視した
思わず驚きのあまり叫びたくなったがそこは自分を落ち着かせた
リーマスが新しい闇の魔術に対する防衛術の先生だなんて最高じゃない、私に秘密にするはずだわ…
今年のホグワーツは楽しい一年になりそうだわ♡
寝ていたのがリーマスだとわかり私は嬉しい気持ちを抑えつつ、ハリーがロンのご両親の言い合いを盗み聞きした話やロンのお父さんが警告してきた話を黙って聞いた…
ロンは愕然としハーマイオニーは信じられないといった表情をした後、私の手をぎゅと握りしめてきた
「ハリーとリリスが狙われているなんて、貴方達殺人犯を捜すなんて危険な事しないわよね?」
「自分から飛び込んで行ったりしないよ、ただ巻き込まれるだけさ」
「今年は平和に過ごしたかったけど初っ端からこれだもんね、今年もトラブルに巻き込まれるかもしれないわね」
ハリーと私はお互いに顔を見合わせると深いため息を吐いた
すると足元にいたセルロッタがロンの手の中にいるネズミを鋭く睨み牙を剥き、ハーマイオニーのクルックシャンクスは籠の中で暴れまくっていた
「それよりもロン、貴方のネズミ私の子に何かした?
セルロッタがこんなに牙を剥くほど怒る事ないんだけど…」
「リリスの猫に喧嘩ふっかけるわけないだろ、ハーマイオニーそいつを出すなよ!
また飛びかかってくるかもしれないから」
「クルックシャンクスって名前があるんですから、失礼にも程があるわ!」
ハーマイオニーが頬を膨らませて怒っているとドラコ・クラップ・ゴイルの三人が私達のコンパートメントの扉を開けた
「うるさい痴話喧嘩が聞こえると思ったらやっぱりお前たちか、そういや君の父親が小金を手にしたと聞いたよ。
ママがショックでしななかったかい?」
「ドラコ、私がいるのを忘れているようね…
ウィーズリー夫妻を侮辱するのなら黙っちゃいないわよ?」
ロンが苛立ち今にも殴りかかろうとしたので私が先に立ちドラコの顎へと杖を突きつけた
「冗談さ、リリス…
君を怒らせる程僕はバカじゃないさ、ウィーズリー守ってもらえてよかったな」
ロンへと鼻で笑うとドラコは取り巻きを連れて帰って行った
「リリスありがとう、でも今年はマルフォイにあんな事言わせない!
今度あんな事言ったら首根っこを捕まえてコテンパンにしてやる!」
「杖を新しくしたからって気まで大きくなってどうするのよ」
ハーマイオニーが呆れているとまだ駅に到着する時間じゃないのに汽車がガタンっと突然止まり、室内の明かりがいっせいに消え暗闇に包まれてしまった…
「まだ着かないはずなのに何かトラブルかしら?痛ッ、ロン今私の足を踏んだわね!!」
どうやら暗い中をロンが動いたのでハーマイオニーの足を踏んでしまったようだ
「ごめん、なんかあっちが動いているように見えたんだよ」
すると扉が開きハリーの脚の上に誰かが倒れてきてハリーは苦しそうな声を出した
「ごめんハリー、急に暗くなって…
僕何がなんだかわからなくてこのコンパートメントの扉を開けちゃったんだ」
「ネビル、貴方大丈夫?
ハリーと私の間に座って、一体何が起こってるのかしら?」
足元にいたネビルの腕を掴み立ち上がらせると座らせ、立ち上がって廊下の様子を見ようとした時また誰かが部屋へと入ってきてしまいおでこをぶつけてしまった
「ごめんなさい、大丈夫?」
「この声はリリス、よかった急に暗くなって怖かったの!」
「そのまま数歩後ろへと下がると椅子があるからハーマイオニーの隣に座って、そう上手よ」
どうやら私とぶつかってしまったのはジニーだったようで向かい側のハーマイオニーの隣に座るように誘導してあげ外へと出ようとしたが、周りの空気が凍り全身が危険を察知し私は開けるのをやめハリー達を守るように杖を出し扉へと向けた
ドアが開き暗闇から闇よりも黒く渦巻き顔はフードで覆われ腐敗した臭いが鼻をかすめ、目の前の闇の生物が本でしか見た事ないディメンターだとわかった
守護霊の呪文を唱えようとしたとき寝ていたリーマスが起き上がり私の隣に立つと"シリウス・ブラックをマントの下に匿っている者は誰もいない、去れ!,と叫び、私と目が合い"エクスペクト・パトローナム,の呪文を唱え銀色の狼と私は豹を出しディメンターを追い払った
すると座席から誰かが落ちた音がしディメンターがいなくなったので"ルーモス,を唱え部屋を明るくするとハリーが床に引き付けを起こしたように倒れていた
「ハリー!?」
私は咄嗟にリーマスへと自分の杖を押し付けるとハリーを抱き上げ椅子へと寝かし脈を測り正常なのを確認するとハリーの頬を軽く叩いた
すると意識を取り戻し車内の電気もつき部屋にいたみんなは少し安心したようだった
「んッ…あれ…あいつは?
何が起こったのかわからない、さっきの叫び声は誰?」
「よかった、意識が戻って…
さっきのはディメンターよ、吸魂鬼と言って人間は生きる活力や幸福の感情を吸い取ってしまう忌まわしい生き物よ。
アズカバンにいるはずなのにどうして…」
目覚めたハリーに説明していた私にリーマスが杖を手渡し、ハリーへとチョコレートを渡していた
「食べなさい、元気になる。
フレーベア嬢、彼は君の友人だね。
後は任せるよ、私は運転手と話してこなければ。失礼…」
コンパートメントから出て行くリーマスの姿を見つつ、生徒達の手前私とリーマスが友人だとは知らせたくないのか他人のふりをしてきたリーマスに私も今は合わせることにした
「僕…わけがわからないや…
何があったの?」
「ハリーが震え始めたと思ったらリリスとルーピン先生がディメンターをおいはらってくれたのよ、そのあと座席から落ちちゃったの。
リリスさっきの呪文はなんなの?」
「守護霊を呼び出す呪文よ、術者に応じて固有の生物の姿をとるの。
それよりもジニーとネビルが震えてるわ、大丈夫?」
ハリーは大丈夫そうだったので隅で震えている二人を優しく抱きしめ、泣いているジニーにセルロッタを抱かせて落ち着かせた
汽車が動きホグズミード駅に着くまでディメンターが現れた原因もあってか口数が少なかった…
無事に駅に着きハグリッドが元気に手を振ってきたが黙々と馬車へと乗りホグワーツへと向かった
城へと入るとミネルバがいつものようにきちんと髪を結い眼鏡を光らせながら私とハリー・ハーマイオニーの名を呼んだ
「ウィズリー貴方はみんなと行きなさい、三人は話があります」
生徒たちの群れから離れミネルバの部屋へと入ると私はたまらず先程あったことを問いただしたく口を開いた
「マクゴナガル先生、汽車にディメンターが現れました。
どうしてあんな忌まわしい者がいるんですか!?」
「フレーベアが怒るのも無理ないですね、ルーピン先生が知らせてくれました。
高度な守護霊の魔法を三年生の貴方が使うとは驚きました、さすがですフレーベア。
それよりもポッター!
汽車の中で気分が悪くなったと聞きました、大丈夫ですか?」
「僕は大丈夫です、リリスとルーピン先生がいてくださったんで…」
「マクゴナガル先生、ルーピン先生が甘い物を摂取するように渡してくださってるのでハリーは大丈夫だと思いますよ」
「そうですか、まぁフレーベアそこまで言うなら心配いりませんね。
グレンジャーと時間割の話をするので貴方達さ外で待っていなさい」
私とハリーは部屋から出て廊下で待つことにした
「リリス、汽車で先生と共に助けてくれてありがとう。
僕あのディメンターを見たとき女性の叫び声が聞こえたんだ…」
「謝らなくていいわよ、悪いのはあの禍々しい奴らがいけないから。
女性の叫び声ね…」
ハリーが聞いた女性の叫び声について考え込んでいると話し終えたハーマイオニーとミネルバが部屋から出てきたので大広間へと戻った
ミネルバは教職員のテーブルへと向かい、私達はグリフィンドールのテーブルへと座った
どうやら組分けは終わったようでアルバスが立ち上がり話し始めた
「新学期おめでとう、皆にいくつか知らせがある。
一つはとても深刻な問題じゃから皆がご馳走でボーッとなる前に片付けてしまう方がよかろう…
皆も知っての通り、我が校はディメンター・吸魂鬼達を受け入れておる。
魔法省の命で学校の入り口を固めておる、ディメンターはいたずらの変装に引っかかるような者ではない…
"透明マント,でさえ無駄じゃ。
あの者達が皆に危害を加えるような口実を与えるではないぞ…
さて楽しい話に移ろうかの、今学期から嬉しいことに新任の先生を二人お迎えすることになった。
まずはルーピン先生、空席になっている闇の魔術に対する防衛術の担当じゃ。
ケトルバーン先生は魔法生物飼育学だったが手足が一本でも残っているうちに余生を楽しまれたいそうで退職なさった、そこでほかならぬルビウス・ハグリッドが教鞭をとってくださることになった」
アルバスの話を聞いた私とハリー達は驚き顔を見合わせ叫ぶと盛大に拍手をした
「さて話は終わったので宴じゃ!」
アルバスが話し終わると目の前のお皿にチキンやサラダなど料理が現れ生徒達はいっせいに食べ始め、私も手を合わせて美味しそうなハンバーガーへとかぶりついた
「噛み付く本を教科書に指定するなんてハグリッド以外いないはずだよ!」
「あの本ユニークで私は好きよ、でもまさかハグリッドが先生になるなんてフェニス姉さんから知らされていなかったから驚いたわ!」
前にいたロンは食べながら話していたので口にケチャップがついてしまい、隣に座っていたハーマイオニーがすかさずナプキンで拭いてあげていた
「我らの姫君はあのディメンターを追い払ったと噂で耳にしたぜ、さすがリリス!」
「守護霊の呪文はO・W・L(ふくろう)試験を遥かに超えるほど難しいのにそれをやってのけるなんて最高だよ!」
フレッドとジョージが美味しそうなチキンを手に持って私の両隣に座ってきた
「そんな難しい魔法だったのね、貴方の頭の中どうなってるのか見させてもらいたいぐらいよ」
「家にスパルタな魔女のおかげよ。
フレッドとジョージ、ちゃんと座って食べないと危ないわよ」
「ならリリスが食べさせてよ、ほらあーん」
「なっ…フレッド、狡いぞ!」
甘えん坊の双子を見たグリフィンドール生達は笑い、大きな口を開けて待つフレッドへと食べかけのハンバーガーを食べさせると拗ねたフレッドにも食べさせてあげた
「お前達、年下のリリスに甘えてばかりでどうする…
まったく兄として監督生として恥ずかしいよ」
パーシーが呆れたようにため息を吐くと隣にいたジニーは口を押さえて面白かったようで笑っていた