久しぶりの友人との再会
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翌朝セルロッタと共にハリーを探しに漏れ鍋へと向かったが会えず、ダイアゴン横丁を歩いているといきなり後ろから誰かに抱きしめられた
「やぁリリス!
元気だったかい?
君からのあの贈り物、最高だったぜ!
マグルがあんな仕掛け箱を作ったなんて信じられなかったよ!」
「フレッドの奴、ずっとあの秘密箱を解くのに必死だったよ、日本に僕も一緒に行きたかったな」
「フレッド・ジョージ、いきなりは心臓に悪いわ!
父様の家が日本なのよ、今度は二人とも連れて行ってあげるわ。
食べ物も美味しいし最高だったわ!」
抱きしめられ振り返ると悪戯好きのフレッドとジョージがケラケラ笑い合っていた
「あれ、なんかリリス…
夏休み中に一段と大人っぽくなったな、男でも出来たのかい?」
フレッドの言葉にジョージが思わず大きな声で"男だと!?,と叫び、私は思わず耳を塞いだ
「彼氏なんて出来てないわよ、まぁ身体の方は成長したからかしら?」
オフショルダーのストライプ柄のワンピースからはち切れんばかりのおっぱいを指差すと双子達は歓声をあげていた
「さすがフレーベア嬢、ダイナマイトボディーだな。
これは将来楽しみだ」
「フレッド、リリスの胸見過ぎだっての。
でもそのワンピースよく似合ってる」
少し頬を赤く染めつつジョージが褒めてくれたので嬉しかった私はジョージに抱きついた
「フフッ、ジョージが褒めてくれるなんて嬉しいわ!
ロンがいないわね、ハリーを探してるんだけど知らない?」
「ロンはさっきハーマイオニーと会ってフローリアン・フォーテスキュー・アイスクリーム・パーラーに行っちゃったよ。
そのうち漏れ鍋に帰ってくるさ、それよりもそろそろうちの弟を離してやってくれないか?
リリスの胸に真っ赤な鼻血を吹き出してしまいそうだからね」
フレッドが私の肩を叩きながら笑いジョージから離れると、ジョージは真っ赤な顔で鼻を押さえて上を向いていた
「ジョージ…大丈夫?」
心配していると人混みからウィーズリー夫妻とジニーがたくさんの教科書や荷物を持ってこちらへとやってきた
「フレッド、ジョージ!
荷物が多いんだから手伝って頂戴!
あら、リリスじゃない!
久しぶりね、あら一段と大人っぽくなったわね」
「お久しぶりです、ロンのお母さん。
エジプト旅行楽しかったようですね!」
「ガリオンくじグランプリを当ててね、ビルがエジプトのグリンゴッツ魔法銀行で働いているから行ったのさ。
それよりも君がくれた日本人形、とても美しく嬉しかったよ!
日本のマグルの繊細な技術には驚いたよ、あれは私の家宝にさせてもらうよ!
それよりも空なんて見上げてどうした、ジョージ?」
まだ鼻を押さえて上を向いているジョージを不思議に思ったロンのお父さんにフレッドは小さな声で何かを伝えると"なるほど,と私をチラッと見ると咳き込みすぐにそらした
「リリス・フレーベア…
フレーベア嬢に目にかかれてまことに嬉しく光栄です」
何故かパーシーが膝をつきながら手の甲にキスをし挨拶をしてきたので思わず眼を疑った…
「パーシー…貴方どこか頭でも打ったの?
前みたいにリリスでいいわよ」
「パーシーは首席の手紙が届いてからあんな調子よ、無視していいわ。
フレッドとジョージなんてずっとリリスのことをビルに自慢してたわ、まるで自分達が一番仲良しのようにね。
なんか2年生のときと雰囲気がなんか違う感じがするのは本当だわ、私もリリスみたいな綺麗な女の子になりたい…」
「なるほど、パーシーおめでとう!
可愛いジニーは緊張しないで話せるようになったら完璧よ、貴方の好きな人の前でね♡」
やっぱりトムと出会いあんな事しちゃったのもあるからかな…
ハリーの前で緊張して話せないジニーを見ていたからハリーのことを好きなのだと私は薄々気づいていたので言うと、ジニーは真っ赤な顔になり俯いてしまった…
「さぁ荷物を漏れ鍋に運ばないとジョージ、いつまで空を見ているの!
これを持って!フレッドはこっちね!」
ロンのお母さんが大きな鞄を二人に持たせると私も荷物を運ぶのを手伝った
漏れ鍋へと着き荷物を運び終わるとハリー・ハーマイオニー・ロンがいるのが目に入り三人へと走って抱きしめた
「みんな久しぶり!
フレーベア姉さんから貴方が叔母さんを膨らませちゃったと聞いたわ、もうびっくりしちゃったわよ!
でも貴方が退学にならないでよかったわ」
「僕キレちゃって魔法使っちゃったんだよね、でも今回は魔法大臣が処罰なしにしてくれたんだ!
だから大丈夫だよ、それよりも君から送られてきた日本の食べ物凄く美味しかったよ!
あれのおかげで僕は飢えずにすんだ」
「喜んで貰えてよかったわ、まぁハーマイオニー!
貴方猫を飼ったの!?
可愛らしい子じゃない、セルロッタのお友達ができたわ」
ハーマイオニーの腕の中にいた赤味がかかったオレンジ色の猫の顔を撫でると足元に現れたセルロッタが飛び、私の肩へと乗るとハーマイオニーの猫の鼻を軽く舐めどうやら二人は仲良くなったらしい
「まぁリリスの猫とは仲良くなれそうだわ、クルックシャンクスよ!
ロンのネズミとは生物的に無理だったけど…」
ハーマイオニーはロンへと睨むとクルックシャンクスとセルロッタを優しく撫でた
「そういやロンのペットのネズミ、ちゃんと見た事なかったわね」
「僕のはパーシーから貰ったんけどお下がりだからね…
スキャバーズって言うんだ」
ロンの手の中に弱々しく震えるネズミが見えセルロッタがそれに気づき素早く肩から降りるとロンへと歯を剥き出しにして威嚇していた
「こらこらセルロッタ、ロンを忘れてしまったのかしら?
威嚇してはダメよ!」
「私の猫だけじゃないじゃない、やっぱりネズミだからセルロッタも猫だから生物学的に追いかけ回すし威嚇するのよ」
セルロッタが威嚇するのは大体私に危険だと感知したときなんだけど…
あのネズミに威嚇したけどなんでかしら?
疑問に思いつつロンがネズミのスキャバーズを今にも噛みつきそうだったので離れさせ抱き上げた
「リリスの猫まで…
僕のスキャバーズは安静が第一なんだ、気をつけてよね!」
「ロンたらずっとあんな調子なのよ、酷いったらありゃしないわよ!
それよりもリリス、貴方日本に行ってからなんか大人っぽけなったわね。
それにこっちもまた成長したようだし…」
クルックシャンクスを撫でながらハーマイオニーが私の胸元をじーっと見つめ、ハリーとロンは私の胸を見たがすぐに目を逸らした
するとパーシーがハリーへと私の時みたいに丁寧な挨拶をまたやり始め、ハリーは意味がわからず困惑していた
それを見たフレッドとジョージが真似して膝をつき深々とお辞儀をし始めた
「なんたる光栄…」
「ご機嫌うるわしく恐悦至極に存じたてまつり…」
「いい加減にしなさい!
ハリーごめんなさいね、我が家の二人目の首席なの!」
パーシーの胸元に光る真新しい銀バッチをロンのお母さんは指をさし、ようやくハリーはパーシーが首席になったからあのような丁寧な挨拶に変わったのだと理解したようだった…
"そして最後のね,とすかさずフレッドが呟くとロンのお母さんは睨んでいた
「僕たちあいつをピラミッドに閉じ込めようとしたんだけどママに見つかっちゃってさ。
作戦が台無しだぜ」
「パーシーはお兄ちゃんなんだから悪戯も程々にしないとフレッドのお母さんのカミナリが落ちるわよ」
「それは嫌だがパーシーの奴は気に食わない」
「フレッドにならって僕もだ」
フレッドとジョージは余程パーシーが嫌いなようで私は思わずため息をついた
その夜の晩御飯はウィーズリー家のみんなとハリー・ハーマイオニーと共に賑やかで楽しいご飯になった
夕食を終え部屋へと戻ろうとするとフレッドとジョージが何やら小さなバッチに魔法をかけていた
「フレッド・ジョージ、それパーシーのバッチじゃない。
今度は何をたくらんでいるのかしら?」
「なんだリリスか」
「パーシーのバッチを改善してあげてるだけさ!」
ジョージがバッチを見せてきたので見ると"首席,ではなく"石頭,と書かれていて思わず笑ってしまった
「アハハハッ!
さすがだわ、これは面白いけどパーシーが見たら怒るでしょうね。
悪戯も程々にね、二人ともおやすみなさい」
二人へと挨拶をすると自分の部屋へと戻らず、隣のハーマイオニーの部屋へと入った
部屋へと入るとハーマイオニーはベットの上に横になり本を読んでいたが私に気づき読むのをやめた
「あらリリス、どうしたの?」
「ハーマイオニーは私の親友だから…
貴方には話しておきたいの…」
杖を出し"マフリアート,と魔法をかけると部屋の側にいる者に私がこれから話すことが聞こえないように正体不明の雑音をきかせ誰にも話が聞こえないようにした
「深刻な話のようね、リリスここに座って」
ハーマイオニーは私に隣に座るように促してくれたので遠慮なくベットの上へと座り私は話し始めた…
二年生のときは日記の記憶のヴォルデモートが私を秘密の部屋へと攫われる前に、記憶のトムが実体化し襲われたこと…
日本にいるときに過去へと飛ばされトム・リドルの学生時代を過ごし戻ってきた事を話し、何故私が狙われていたのかを話した…
黙って聞いていたハーマイオニーは大粒の涙を流し泣き始めてしまった
「グスッ…リリスがそんなことになってたなんて知らなかったわ…
親友として気づけなかったなんて最悪だわ…」
「ハーマイオニー泣かないで、私は処女が奪われたからって辛くないし。
それに子宮ないから赤ちゃんできない身体なの、だから孕む心配ないから大丈夫よ」
「なんでそんな…グスッ…
リリス、貴方はもっと自分を大切にするべきだわ…」
「多分だけど私、トムのこと少し好きだったのかもしれない…
だから記憶のトムに襲われても受け入れちゃった自分がいたのかも」
「リリス…でも…貴方のご両親を殺したのよ…」
「わかってるわ、好きと言うよりなんだろう…
なんだか弟的、いや子供みたいな感じなの…
上手に言えないけど放ってはおけない感じ…
ハリーはもちろん今までのように守るわ、でもハリーがもし私がトムに襲われたと知ったら嫌われちゃうわね…」
「リリスのこと嫌いになんてならないわよ、貴方は優しくて心が広い人だから受け止めれて凄いわ!
少なくともこの話を聞いて私は貴方の友人を辞めるつもりはないわ!」
泣いていたハーマイオニーが私を力強く抱きしめてくれた
その言葉を聞いた私は嬉しくて目から涙が流れ出た…
「ハーマイオニー、ありがとう…」
秘密を打ち明けた私はそのままハーマイオニーと夜中まで話し共にベットで寝てしまった…