休暇明けの学校
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
翌日トムに邪魔されずにぐっすり寝たのもあり身体の疲れ嘘のように取れ、アンナの作ってくれたサンドウィッチを頬張り完食すると迷惑をかけてしまったセドリックへと手紙を書いた…
"親愛なるセドリックへ
ホグワーツに特級で爆睡していた私を抱いて汽車から下ろしてくれたと祖母から聞いたわ。
貴方がいなかったら私はホグワーツにまた戻っていたでしょう…
ありがとう、本当に助かったわ!
体重重かったのにごめんなさい。
PS.学校でまた会いましょうね
リリャーロ・フレーベアより,
日本の桜を散りばめた巻き紙に書くと丸めて部屋へと飛んできたロゼに咥えさせ、手紙を届けてもらった
地下の図書室へと階段を降りるとそこはホグワーツの図書館並みに壮大な本が棚に埋め尽くされていた…
少しカビ臭いが私は本を手当たり次第に手に取り、いろんな本を読み漁った…
何日も何日も読んでは本を戻し、クリスマス休暇が終わりホグワーツに帰らなければならなくなったので秘密の部屋については諦めた…
ロゼとセルロッタを連れてホグワーツ特級へと乗ると窓の外からフェニス姉さんが手を叩いて窓を開けるように言ってきた
「どうしたの?」
「リリス、ハリーばかり心配するのはいいけど。
貴方も気をつけなさい、睡眠不足になるほどの悪夢を見るなら特にね」
「フェニス姉さん、気づいてたの…」
汽笛が鳴り汽車が動き始めたのでそれ以上は話せなかったが、トムが再び出てこないよう祈りながらホグワーツへと戻った…
久しぶりにホグワーツへと帰ってきた私はグリフィンドールの談話室にいる三人を探したがハリーとロンしかいないことに気づき、大好きなハーマイオニーがいないことに気が付いた
「2人ともただいま、睡眠不足も改善されて元気100倍だよ!
あれ、ハーマイオニーは?」
「それが困ったことになったんだよ…」
ハリーが私にだけ聞こえるように耳元で"ブルストロードの髪じゃなくて猫の毛だったみたいで今医務室にいるんだ,ハリーの話を聞いた私は絶句し
秀才なハーマイオニーならポリジュース薬を完成させるのに何の心配もしてなかったのだが、毛を間違えてしまうとはさすがの私も考えていなかったのだ…
「わぉ…まさか毛を間違えるなんて考えもしなかったわ。
ハーマイオニーの飲んだ後の姿が想像できるわ、マートルは爆笑だったでしょうね」
「そりゃ爆笑もんさ、あとマルフォイは違ってた。
でも秘密の部屋は五十年前に開かれているって情報はわかったよ」
ロンの言葉を聞いた私は"それだけでもわかってよかったじゃない,と言いセルロッタの頭を優しく撫でた
「リリスは家に帰ってよかったかも、顔色がよくなってる!
隈も少し薄くなってるし元気そうでよかったよ」
「ハリー達には悪いけど、私も帰って正解だと思う。
クリスマス休暇中はほとんど寝て過ごしたわ、爆睡できたおかけで元気よ!
でも戻ってきたからまた悪夢見ちゃうかもね」
それが現実になるとはこの時の私は思ってもおらず、ハーマイオニーがいない間はハリーとロンと三人で過ごす日々が続いた
ホグワーツに帰ってきた日から毎日、またトムが夢の中に現れ眠れない日々が始まった…
「リリャーロ、会いたかったよ…
僕は寂しかったんだからね、いっぱい抱きしめさせて」
「いやいや…私は会いたくなかったんだけど。
貴方が出てこない間、死んだように眠れたのに…はぁ…
またこうなるわけね…」
久しぶりに私に会えてトムは嬉しいのかいつもより強く抱きしめ、恒例のキスをし身体を離してくれなかった
「僕のリリャーロ…
ずっと愛してるよ…」
「あのね、マジで重すぎる…
トム、もう少しフランクにした方がいいと思うわ。
大体私は何一つ貴方のことを知らない、貴方も私のこと知らないでしょ?」
「知ってるさ…
君は優秀な魔女で美しく優しい気高い女の子だ…
キレたときは言葉使いが少し悪くなるけどね、リリシャーロの全部が好きだ!
この髪も手も足も…爪までもね…」
髪の毛・腕・足・指をいやらしく触ると私の指を口に入れ爪を噛んできた…
トムの私を見つめる目が身体の中の何かを熱くさせ、思わず私は目を閉じるとそこで目が覚め寮のベッドの中にいた
起き上がると冬なのに少し下着が汗で張り付いていて、夢なのに噛まれた指が少し痛いように感じた…
朝のトムの行動に睡眠不足の為凄く機嫌が悪くイライラしながら朝食を食べる私を見たハリーとロンはあえて近づかないようにしてきたので、食べ終えた後は秘密の部屋について調べる為図書館へと向かった
図書館に行きさまざまな本を読み漁ったがこれといった情報はなく溜息を吐きながら本を戻していると、セドリックが後ろから肩を叩いてきた
「やぁリリス!
クリスマス休暇中、手紙をありがとう」
「セドリック!
貴方に会ってきちんと謝りたかったのよ!」
セドリックに会えた私は思わず声を上げてしまい、うるさい私をイルマ・ピンス司書が睨んできたのでセドリックの手を引っ張り図書館から慌てて出た…
「セドリック、ホグワーツ特級で寝ている私を下ろしてくれてありがとう!
本当に助かったわ!」
「たまたまコンパートメントの前を通っていたら寝ているリリスを見つけたんだよ、ホグワーツにいるときは寝れてないようだったから君が眠っている姿を見てホッとしたよ。
今もちゃんと眠れているのかい?」
「うーん、学校戻ってきたらまた元通りよ。
まぁ大丈夫!」
「君の友人のグレンジャーがずっと医務室にいるみたいだけど、大丈夫なのかい?」
「ハーマイオニーは…
うん、大丈夫よ!
みんなが噂してるみたいにスリザリンの継承者に襲われてないわ、まぁもし私の親友に手を出すならそれ相応の報いを受けるけどね」
黒い笑みをした私にセドリックは少し震えていたようだが気にせず一緒に廊下を歩き別れると、私は授業へと向かった…
ハーマイオニーがいない間医務室にいるハーマイオニーの分の授業を巻き紙に書き、宿題を届ける生活を続け…
二月になると完璧に猫の毛が取れたのでハーマイオニーは退院した
退院したハーマイオニーに"猫の姿写真におさめたかったわ,とからかうと、少し怒り頬っぺたをつねってきた
だが久しぶりに会えた親友に喜びお互い顔を合わせて笑い合った…