決闘クラブ
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十二月になり順調にポリジュース薬をハーマイオニーと作る日々が続いたが、あいかわらず私の夢の中にはトムが毎晩出てきては恋人のような行為をする夢が続き…
寝不足で歩きながら寝てしまうほど悪化していた…
今日もハーマイオニーに倒れないように腕を掴まれながら玄関ホールを歩いていると掲示板の前に人だかりが出来ていて、シェーマス・フィネガンとディーン・トーマスが興奮した様子で私たちを手招きしてきた
「4人とも"決闘クラブ,を始めるんだって、今夜が第一回目だ!
決闘の練習なら悪くないな、近々役立つかも…」
「え?君、スリザリンの怪物が決闘なんか出来ると思ってるの?」
ロンがバカにしたように笑い、寝ぼけていた私は目を覚まし掲示板を見つつ大広間へと向かった
いつも食事の時に使っている長い机や椅子は取り払われ金色の舞台が出現し、何千本もの蝋燭が上を漂い舞台を照らしほとんどの生徒が集まっていた
私はハーマイオニーの横で欠伸をしながら待っているとまさかの人物が目に入り眠気が一気に覚めた…
煌びやかな紫色のローブを纏い後ろを歩くセブルスに驚いていたのだ
「うわぁ…あいつがでたよ、ロックハートだぜ」
「これは楽しくなるわよ、ロン!
あの能無し教師の無様な姿が拝めるわよ」
ロックハートがいるのにケラケラ笑い目を輝かせて見ている私にロンは驚いていた
「みなさん集まって、さぁ集まってみなさん!
ダンブルドア校長先生から私がこの小さな決闘クラブを始めるお許しをいただきました、私自身が数え切れないほど経験してきたように自ら護る必要が生じた万一の場合に備えみなさんしっかり鍛え上げるためにです。
では助手のスネイプ先生をご紹介しましょう、スネイプ先生です!」
セブルスはいつものように眉間に皺を寄せながらロックハートへと杖を持ち構え一礼すると離れ、"一・二・三,とロックハートが数え2人とも杖を肩より高く振り上げた
「エクスペリアームズ!武器よ去れ」
セブルスが叫ぶと目も眩むような紅い閃光が走り、ロックハートは舞台から吹き飛び壁へと激突し蹲っていた
それを見た私は口を押さえて笑い舞台に立っているセブルスへと微笑み、ハーマイオニーは心配そうにしていた
ロックハートはふらつきながら立ち上がると舞台へと上がってきたが、その無様な姿に私は可笑しくてお腹を抱えて笑っていた
「あれが"武装解除の術,です、生徒にあの術を見せようととしたのは素晴らしい考えです。
しかし遠慮なく一言申し上げれば先生が何をなさろうとしたかあまりにも見え透いていましたね、それを止めようと思えば簡単だったでしょう…」
「まずは生徒に模範的な魔法を見せるのが教育的によいと思いましてね」
セブルスの殺気に思わずロックハートは震え生徒たちに実践させるように切り替えたようで、ハリーとロンが呼ばれた
「ウィズリーの杖では簡単な呪文でも惨事を起こす、ポッターを粉々にして病院送りにしかねない。
代わりに私の寮の生徒でどうかな?
マルフォイ!」
セブルスが叫ぶと舞台にはハリーとドラコが上がり杖を構え一礼し離れると肩を上げ杖を構えた
「三つ数えたら武器を取り上げなさい、いいですね!武器を取り上げるだけですよ、一・二・三…」
「エヴァーテ・スタティム!」
ドラコの呪文がハリーに当たり吹き飛ばされ身体を打ち付けスリザリン生が何人か笑ったが、ハリーは立ち上がり"リクタム・センプラム,と唱えドラコは宙を回りセブルスの足元に倒れた
それを見たセブルスはドラコを無理矢理立たせ決闘をつづけるように促し、ドラコは杖をハリーに振り上げた
「サーペン・ソーティア」
ドラコの杖先から長い黒ヘビが現れ牙をちらつかせながら興奮している様子だったので、舞台の側で見ていた生徒たちは悲鳴を上げていた
「動くなポッター、我輩が追い払ってやろう…」
「私にお任せあれ!」
セブルスが追い払おうとするとあの能無し教師がしゃしゃり出て杖を振りヘビを消し去るどころか二、三メートル宙に吹き飛ばしてしまい、ヘビは怒り狂ってジャスティン・フィンチ・フレッチリー目掛けて噛みつこうとしていた
危険だと判断した私は杖をへビへと向けたがハリーがヘビへとヘビ語を話し、ヘビは大人しくなり床に平たく丸々とハリーを見つめていた…
まさか、ハリーがパーセルマウスだったなんて知らなかったわ…
ハリーがパーセルマウスだったことに驚きつつ、全校生徒の前でそれを晒してしまったことの重大さに私は思わず頭を抱えてしまった…
「悪ふざけはよせよ!?」
ジャスティンが怒りながら大広間から出て行き、セブルスがヘビを消し去ると周りの生徒がざわつき始めたのでハリーの手を掴み、ハーマイオニーとロンと共にグリフィンドールの談話室まで帰ってきた
ソファーへと座らすと魔法で温かいお茶を出すと座っているハリーへと手渡した
「君はパーセルマウスだったのか、どうして僕たちに話してくれなかったの?」
「僕がなに?」
「ヘビと話せることよ、ハリー貴方ヘビと話せるのね!?」
「そうだよ、でも今度で二度目だよ。
動物園で偶然大ニシキヘビをいとこのダドリーにけしかけたんだ、話せば長くなるけどそのヘビがブラジルなんか一度も見た事ないって僕に話しかけて…
そんなつもりはなかったけどそのヘビを逃してやったような結果になったんだ、自分が魔法使いだってわかる前だったけど…」
「大ニシキヘビが君に一度もブラジルに行ったことがないって話したの!?」
ロンは驚き声を上げるとハリーは意味がわかっておらず困惑していた…
「ハリー、ヘビ語を話せる魔法使いはそういないの。
だからハリーがヘビ語でヘビを止めたのかも知れないけど、他の人から見たら貴方がヘビをそそのかしてるように見えてるのよ。
パーセルマウスが問題なのはサラザール・スリザリンがヘビと話ができることで有名だったからよ、スリザリン寮のシンボルがヘビでしょ?」
私の話を聞いたハリーはポカーンっと口を開けていた…
「今度は学校中が君のことをサラザール・スリザリンの曾々々々孫だとかなんとか言い出すだろうな…」
「だけど僕は違う!」
「大丈夫、ハリーはハリーでしょ。
パーセルマウスでもハリーなんだから気にしちゃダメよ!」
不安げなハリーへと抱きついた私は落ち着かせるように背中をさすってあげた…
寝る時間だったのもあってあとはロンに任せてハーマイオニーと共に女子寮へと戻りローブを脱いで下着姿で寝台へと入った
「まさかハリーがパーセルマウスだったなんて驚いたわね、リリス。
明日から全員ハリーの噂話で持ちきりでしょうね」
「そうね、噂が大人しくなるまでハリーには辛いだろうけど…
ハーマイオニーやロンもいるし気をつけてあげましょ!
クリスマスなんだけど、フェニス姉さんが帰ってこいって言うから悪いけど帰らせてもらうわ」
「私はリリスの方が心配よ、家に帰ってゆっくり休みなさい。
ポリジュース薬もリリスのおかげでほぼ出来てるし心配しないで、あとは私が完成させるわ」
「ハーマイオニーがいてくれて頼もしいわ、おやすみなさい…」
布団へと潜りハーマイオニーへとおやすみの挨拶をすると瞼を閉じた