骨抜き
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一人で寝だしてから毎日のようにトムが夢に出てきては恋人のようにイチャイチャしてくるので一段と私は隈が酷くなり、歩くたびに他の寮生のみんなが心配して声をかけてくれるようになった
ハーマイオニーから一緒にロックハート先生から禁書の棚を閲覧するためのサインを貰う為強力してほしいと頼まれたがキッパリと断った…
あの人にお願いするなど"死んでも嫌だ,と言いポリジュース薬の手伝いはしてあげると了承し、3人はロックハートからサインを貰い禁書の棚から"最も強力な魔法薬,を持ってマートルのいる女子トイレで合流した
「あの先生、本当にサインしたのね。
どうせ何を借りるか見てないんでしょう?」
「さすがリリス、あいつ本当に能無しだぜ」
ロンがケラケラ笑うとハーマイオニーがムスッと怒り、腕を叩いていた
「材料は棚から取るとして、問題は変身したい相手の一部ね。
リリスが手伝ってくれても1ヶ月はかかるわ…」
ポリジュース薬のページを読み、ハーマイオニーはブツブツ言いながら悩んでいた
「薬の材料はスネイプの個人用保管庫から盗めって君は言ってるのかい?
簡単に手に入るわけないじゃないか!」
「ロン、私なら簡単に手に入るわ。
スネイプ先生とは幼い頃から知り合いだから材料は任せて!」
「じゃぁリリスに任せるとして…」
「ハーマイオニー!
1ヶ月も待ってたらマルフォイがその間に学校中のマグル生まれを襲っちゃうよ!」
珍しくハリーが声を荒げたがハーマイオニーは少しムッとしたのにロンは気づき二人を宥めた…
「でもまぁ…いまのところそれがベストな計画さ!
ハーマイオニーとリリスがいないとポリジュース薬は作れないし!」
「わかったよ…」
ハリーは渋々頷いた…
「でもあのドラコが犯人だとは考えにくいけど…
まぁ手がかりは何か掴めるかもしれないわね」
ハーマイオニー達と別れると早速セブルスの研究室へと向かいノックをすると部屋の中へと入った
「セブルス、ちょっといいかしら。
欲しい材料があって」
「リリス、学校内ではスネイプ先生と呼べと何回言えばわかるのだ。
お前…そこへ座れ」
セブルスは私の顔を見た途端に無理矢理椅子へと座らせると何種類かの薬を入れ混ぜるとカップを渡してきた
「ドラコが心配していたぞ、見るたびに顔色が悪くなってると…
いまの顔を鏡でみているのか?
しばらく医務室で休むべきでは?」
「これ苦い…
ドラコ心配してくれてたんだ、ご飯食べてる時なんか視線を感じると思ってたわ。
どこで寝ても一緒よ、毎日夢に変態男が出てくるから寝かせてくれないのよ。
はぁ…私欲求不満なのかしら」
「ゴホンッ、令嬢の身でそのような言葉を使うべきではない…」
「フレーベア家の女がお淑やかな訳ないでしょ、母と祖母を知ってる貴方ならわかるでしょ?
それよりもここに書いてる材料頂戴、私の魔法薬の勉強に必要なの」
一枚のメモ用紙をセブルスへと渡すとセブルスの眉間に皺が寄った…
「この材料…
ポリジュース薬だな、ポッター達と何をしでかすつもりだ?」
「ハリー達は関係ないわよ、たんに私が興味持って勉強したいだけ。
お願い…セブルスがくれないと勉強できないの!」
薬を飲み干すとセブルスの手を掴み見上げるように見つめると、セブルスは真っ赤な顔になりぶっきらぼうに材料を全部渡してきた
「はぁ…ヒルデといいリリスといい…
その顔は反則だ…
さっさと持っていけ」
「さすがセブルス、ありがとう!」
材料を受け取ると頬にキスをし研究室を飛び出した
すぐさまグリフィンドールの塔へと戻ると談話室で読書をしていたハーマイオニーにこっそり材料を渡した
「リリス、貴方もう材料を揃えたの!?
さすがだわ、あの二人には絶対無理なことね。
よくスネイプ先生が許したわね」
セブルスの手を掴んだようにハーマイオニーに再現してあげた
「簡単よ、スネイプ先生に"くれないと勉強できないの!,って言ったらすぐくれたわよ」
「あぁ…なるほどね。
スネイプ先生もリリスの小悪魔なこの表情には勝てなかったわけね」
「さっきスネイプ先生に薬飲まされたから眠くなってきたや…
悪いけどハーマイオニー、先に寝るわ」
「今日はよく寝れるといいわね、おやすみなさいリリス」
欠伸をしながらハーマイオニーへと手を振ると女子寮へと向かい自分のベッドへと入りすぐに眠りについた…
「リリシャーロ…会いたかったよ…」
またトムが夢の中に現れ今回は花畑の中を手を繋ぎ歩いていた
「トム、毎日毎日貴方の所為で寝不足よ」
「仕方ないじゃないか、僕は君に会いたいのだから。
あの頃はこんな風に出来なかったから…
今こうして恋人らしい事ができて僕は嬉しいよ」
あまりに幸せそうな表情で私を見つめるので少し赤く染めて思わず私は顔を逸らした
なんだろ…
ジョージやハリー達と違って…
なんか…少し…
変な感じ
「可愛いね、リリシャーロ…
僕の愛しい人…」
「イケメンなんだからもっと美人な人とイチャイチャしたら?」
「君は美人じゃないか、それに僕は君がいいんだ」
「サラッとそんな事言う人は大抵女に困った事ない人の言葉ね」
「君こそモテるたろ?
しかも他の寮生にも好かれているようだし、僕は嫉妬で狂いそうになるよ…」
腕をひっぱられた私は花畑に倒れ込み、トムに組み敷かれる体勢になって顔を見上げた…
「貴方が私のことを好きなのはわかったわ、でも私は貴方のこと何もしらない。
不公平じゃない?」
「リリスの怒った顔も可愛いね」
私の質問には答えず甘い顔で私の頬を触ると甘くとろけるような口づけをした…
ハッっと目が覚めベットから起き上がると、どうやらセルロッタが顔を舐めて起こしてくれたようだ
先程トムにされたキスを思い出し唇を触った
さっきまで本当にトムとキスしていたみたいに身体が熱い…
「こんな夢ばかり見て欲求不満なのかしら…
あっ、今日はグリフィンドールとスリザリンの試合じゃない!
リーに放送席に来るように言われてたんだ、急がなくちゃ!」
ハーマイオニーのベットを見るともぬけの殻だったので急いで制服に着替え談話室を抜けクディッチ競技場へとセルロッタと共に向かった…
走っていくと試合は始まっており大粒の雨が降り、何故かブラッジャーがハリーを狂ったように狙い回し大変な試合になっていた
「リー寝坊してごめんなさい、あのブラッジャー何!?」
「お寝坊さんなリリスも可愛いから許すよ♪
あのブラッジャー狂ってるんだよ、おっと!ハリー・ポッターの腕にブラッジャーが当たりました!
アレは痛い、絶対に折れてる!」
リーの隣に座ると隣に座っていたミネルバも今回の試合にはさすがに心配なのか神に祈るかのように手を合わせて見守っていた
ハリーが片足だけで箒に乗っかり折れていない方の腕を伸ばすとスニッチを掴み、地面へと真っ逆さまに落ち泥の中で倒れた
「ハリー・ポッターがスニッチを掴んだ!
グリフィンドールの勝利!!」
リーが高々にグリフィンドールの勝利をマイクで伝えると観客席から叫び声があがり、ハリーが心配だった私は実況席から飛び降りるた
まだ暴れていたブラッジャーが倒れているハリーを狙っていたので杖を振り"フィニート・インカンターテム,と唱えブラッジャーを止めた…
すると大嫌いなロックハートが倒れているハリーへと駆け寄り杖を振っているのが目に入り、嫌がっているハリーへと呪文を唱え直すどころか折れていた骨を無くしてしまっていた…
ハリーの側へと近寄るとハーマイオニーやロン・クディッチの選手やグリフィンドール生達が囲み、ハリーの腕がタコのように柔らかく折れていたのを見て私は思わずため息を吐いた…
「そう、まぁ…時にはこんなこともあります…
でもまぁもう骨は折れていない、それが肝心だ!」
「ハリーの折れた骨を抜き取って何をしたかったのかしら、私の友人をタコにでもするつもりだったのかしら?
下手にでしゃばらないでもらえますか、フレッド・ジョージ手伝って。
マダム・ポンフリーの所にハリーを連れて行かなきゃ」
笑いながら毒ずく私にグリフィンドール生は誰しも心の中で"リリスがキレてる,と感じたようで、素早く双子達がハリーを医務室へと連れて行った…
ベッドへとハリーを寝かすとマダム・ポンフリーが起こりながら薬を準備していた
「まっすぐ私の所に来るべきでした?
骨折ならあっという間に治せますが、骨を元通りに生やすとなると…」
「先生できますよね?」
「もちろん出来ますとも、でも痛いですよ。
骨を再生するのは荒療治です、今夜は辛いですよ」
心配そうにするハリーを落ちつかせたマダム・ポンフリーは"骨生え薬スケレ・グロ,とラベルが貼ってある骸骨の薬瓶を開けグラスに注ぐとハリーへと手渡した
それを飲んだハリーはよほど不味かったのか咳き込みむせていた
「ゴホッゴホッ、この薬凄くまずい…」
「あの能無し教師がしゃしゃり出てくるからら、あの男私の大事なハリーに手で出すなんて身の程知らずにもほどがあるわ」
「まぁリリス怒んなって!
マルフォイの奴、フリントに怒鳴られてたぜ!」
「ハリーの飛び方すげぇかっこよかったぜ、まぁ腕の事はドンマイだけどな」
フレッドとジョージが濡れた手で私の肩へと手を回し、ベッドに寝ているハリーを憐れんでいた
「この子は休息が必要なんですよ、骨を三十三本も再生させるんですから!
みんな出て行きなさい!」
グリフィンドール生の私たちが騒がしくしていたのを耳にしたアダム・ポンフリーが起こって部屋から追い出されてしまったので、雨でびしょ濡れの私達はグリフィンドールの寮へと戻りシャワーを浴びると、談話室で試合に勝ったお祝いをし楽しんだ…