夢の人…
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声だけだったのに夢の中だが、だんだんと姿が見えるようになってきた
スリザリンのローブを見に纏った整った美男子の学生が少し怒った表情で話しかけてきた
リリシャーロ…
酷いじゃないか…
僕以外の男と寝るなんて…
僕の愛しのリリシャーロ
ずっと君と会いたかった…
僕は待ちくたびれたよ
今度は君を離さないよ…
男の子が夢の中で私を追いかけてくるので走って逃げていたが男の腕に捕まってしまい、男の唇が私に触れる手前で目が覚めた
「夢…?
はぁ…リアル過ぎて夢なのか現実なのかわからないわ…」
ジョージと寝ていたが飛び起きた私は冷や汗をかき、先程の夢に少し恐怖を感じた…
あのスリザリン生は誰?
あんな人…ホグワーツにいないし…
一体なんなのかしら…
パジャマが肌に纏わりつくので杖を振り制服へと着替えた
「リリス…おはよ…何かあったのかい?」
「ジョージおはよう、大丈夫よ。
また変な夢を見ただけだから…
さぁ今日は早く起きれたから一緒に朝食食べに行きましょ!」
まだ眠そうなジョージを起こして手を引っ張ると朝食を食べに行った
一緒に食べた後はゴーストのビーンズ先生の魔法史の授業がある為ジョージと別れ、ハーマイオニーと合流し授業へと向かい席へついた
私の隣にネビルが座り、私の顔を見て心配そうに覗き込んできた
「リリス、大丈夫?
前より顔色悪くなってるよ…
医務室で休んだ方がいいんじゃない?」
「ネビル大丈夫、ただの寝不足だから…」
心配かけないように微笑むと授業を受け、ビーンズ先生の魔法史の授業は好きなのだがあの変な夢のせいで眠りが浅く…
ビーンズ先生の話が子守唄のように心地よく、私は授業中にもかかわらずウトウトしてしまっていた
すると急にハーマイオニーが手を上げビーンズ先生に秘密の部屋について質問するのが聞こえ私はハッと目を覚ました
「よろしい、皆さんも知っての通りホグワーツは一千年以上も前に当時この地で偉大な魔女だったセレスティア・フレーベアが四人の魔女と魔法使い達に助言し創設されました。
創設者な名前にちなみ四つの学寮を名づけ和気藹々と若者達に学ばせました。
しかしスリザリンは純粋に魔法族の家系のみ与えられるべきだと考え、皆と激しく言い争いスリザリンは学校を去ったのであります。
伝説によればスリザリンは秘密の部屋を封印し、この学校に真の継承者が現れるときまで何人もその部屋を開けることができないようにしたと言われています。
部屋にはスリザリンの継承者のみが操ることができる恐ろしい怪物がいるとされています…
ですが学校を調べましたがそのようなものは存在しませんでした、ですから戯言です!
話はこれで終わりです!」
ビーンズ先生は少し怒った様子で無理矢理授業を終わらせ、私達は教室を後にした…
「さっきのセレスティア・フレーベアってリリスと同じ名前だけど知り合いなの?」
「ハリー貴方知らないの!?
フレーベア家はセレスティア・フレーベアの末裔なの」
「ハーマイオニー、ハリーは魔法界のことよく知らないからそう怒らないの。
まぁこう見えて古い家の孫娘なの、セレスティアは私のご先祖様ってわけ」
「僕知らなかったや…」
「フレーベア家の令嬢としてではなく、リリスとして見てくれる方が私にとってはありがたいわ。
あら、フィルチが見張っているからこれ以上は行けないわよ」
角を曲がるとあの事件があった廊下へと私達は来ていたが、廊下にはフィルチが犯人を探すためか立ち止まっていた
私達はバレないように何か手掛かりがないか探し回った
するとハーマイオニーが蜘蛛の大群が小さな割れ目から外へと向かって行列を作っているのが目に止まった…
「変だわ、蜘蛛があんな風に行動するのを見たことがある?」
「ないわ…変ね…
ロン、貴方真っ青よ!大丈夫?」
考えていると隣にいたロンが顔を真っ青にしてガタガタ震えていた
「僕…蜘蛛が好きじゃないんだ…」
「ねぇ床の水溜りのことを覚えてる?
あれはどこから来た水なんだろう」
「このドアのところだった、でもここは女子トイレだから入れないや」
フィルチがいなくなったのでロンが蜘蛛のことを忘れるため女子トイレを指さした
「ロン中には誰もいないから入れるわよ、そこは嘆きのマートルの場所だもの。
覗いて見ましょう」
ハーマイオニーがトイレのドアを開けると半透明の女の子が宙に浮いていた…
「ここは女子トイレよ、あの二人は女じゃないわ。
出て行って」
「マートルに会いたいから来たの、ハロウィンの日何が見なかった?」
「見てないわよ、大体そんなこと気にしていられなかったわ!
ピーブスの悪戯がすごくて…
私ここに入り込んで自殺しようとしたの…
そしたら急に思い出したの!!
私…私って…」
「もう死んでた」
ロンの言葉にマートルは号泣し、真っ逆さまに便器の中へと飛び込み水飛沫を上げた…
ハリーとロンは口をポカーンっと開けハーマイオニーと私は顔を見合わせやれやれという仕草をすると女子トイレから出た
「あれでもマートルにしては機嫌がいい方なのよ」
ハーマイオニーがドアを閉めると階段からパーシーが"ロン,っと大声で叫んで走ってきた
「そこは女子トイレだ、君達は一体何を!?
また探偵ごっこだな…
人が見たらどう思うかわからないのか?
みんなが夕食の席についているのにここにいたらどう思うか…
ジニーは君達が退学処分になると思って泣いていたんだぞ!
少しはあの子のことも考えてやれ、一年生はみんなこの事件を心配してるんだから!」
「兄さんが心配してるのは首席になるチャンスを僕が台無しにすることなんだろ!?」
「グリフィンドール5点減点!
いい加減にしろ、さもないとママに手紙を書くぞ!」
パーシーは怒ってその場から去るとロンは顔を真っ赤にして珍しく怒っていた
ハーマイオニーはロンを落ち着かせながら談話室へと戻ると、気分を変える為宿題をやり始めたがロンの腹の虫は中々大人しくならなかった…
私はパパッと終わらせたので暖炉の側のソファーに寝転び少し眠ることにした
するとまたあのスリザリンの男子生徒が現れ私を優しく抱きしめていた
「フフフ…リリシャーロ…捕まえた」
「貴方の所為でずっと寝不足なんだけど…
貴方は一体誰なの?」
「僕を忘れるなんて酷いじゃないか…
トム・マールヴォロ・リドル
この名は嫌いだけど…
君に呼ばれるのは嫌じゃない」
「トムね…
私は貴方と会ったことないし知らないわ、誰かと間違ってるんじゃない?」
「そうか…
この時のリリシャーロはまだ出会ってなかった時だったね…
君と誰かと間違うなんてことしない、なんたって僕は君のことを愛しているからね」
夢の中でトムは私の顎をクイっと上げると唇へとキスをした…
夢の中なのに凄くリアルで私は思わず平手打ちをしようとしたが腕を掴まれ阻止され、トムはニヤリと笑うと舌を絡ませ濃厚なキスをしてきた
「んッ…クチュ…ヌチュ…んんッ…」
「んッ…凄くエロいよリリシャーロ…
もっとしたかったけど誰かが邪魔してる…
リリシャーロ…
一緒に寝てる男とまた寝たらもっとやっちゃうからね…
僕は見てるから…もう寝ちゃだめだよ?」
「初めてのキスを夢に出てくる変態に奪われるなんて最悪…」
唇が離れた瞬間舌打ちをし睨んだが、トムはそれさえも愛おしそうな表情で私を見つめていた…
「もう少ししたら会えるからね…」
トムはフッと消え私も夢から覚めた
「おい、リリス!
大丈夫か?うなされてたぞ…」
「ジョージ…うん、大丈夫…」
目を開けると談話室のソファーで寝てしまったようで腰を上げると心配そうにジョージが起こしてくれたようだ
「リリス、日に日に顔色が悪くなってる。
さすがの僕達も心配だぜ?」
フレッドが温かいココアを淹れてくれたので受け取り飲んだ
「夢見がちょっとね…
ジョージ、今年は一人で寝るわ。
寒いけど夢の所為で寝れないから一人で寝た方がよく寝れるかもしれないし」
「その方が寝れるなら僕はいいけど…
本当に大丈夫か?」
「大丈夫、大丈夫!
フレッド、ココア美味しかったわ。
ご馳走様、もう寝るわ…
おやすみなさい」
ジョージとフレッドへとおやすみのキスをすると女子寮へと帰り、自分のベッドで眠った…