穢れた血
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ロックハート先生の授業でリリスを怒らせたと学生の噂話に花を咲かせらたが私は気にもせず授業へと取り組んだ…
ようやく土曜日の休みの日になり授業がないので私はゆっくりベッドの中で眠っていた
セルロッタが舐めるので目を開け下着姿のまま欠伸をしベットから起き上がると窓の外に深紅のローブを身に纏ったハリー達がいることに気がついた
「ウッド張り切ってるけどみんな眠そう…」
フレッドとジョージは寝癖でボサボサ頭のまま眠そうに立っているのが見えた
「リリス…おはよー…何見てるの?」
ハーマイオニーが起きてきたので窓の外のグラウンドにいるハリー達を指差した
「グリフィンドールのみんなが朝練してるのを見てたの、みんな眠そうよ」
「本当…クディッチの選手になったら大変ね」
ハーマイオニーが私服に着替え始めたので私も着替えることにした
カジュアルにグリーンのパーカーに白のショートパンツで黒のロングブーツを履き、ハーマイオニーと一緒に朝食に向かった…
ホットサンドを食べているとロンが来たので一緒に食べてハリー達が練習しているグラウンドへと向かうと何故かスリザリンの選手達が現れた
「あ〜、これは揉めそうだぞ…」
ロンが呟き私達も走ってウッドの元へ近づいた
「フリント、今日はグリフィンドールが競技場を予約してる。
悪いが今すぐ立ち去ってもらおう!」
ウッドが珍しく怒りながらスリザリンのマーカス・フリントへと叫んだ
「おーっと、こっちはスネイプ先生が特別にサインしてくれたメモがある」
ウッドはフリントからメモを受け取り見ると…
"本日クディッチ競技場において新人シーカーを教育する必要があるためスリザリンチームが練習することを許可する
セブルス・スネイプ,
「新しいシーカーだって?誰だ?」
フリントの後ろからクディッチのユニホームに身を包んだドラコが箒を持って自信満々な表情で現れた
「僕さ!でも新しいのはそれだけじゃない…」
「ドラコの父上がありがたいことに全員にニンバス2001をくださった!」
フリント達は手に持っていた新品の箒を自慢げに見せ、ウッド達グリフィンドールのチームのみんなは驚いていた
「グリフィンドールも資金を集めて新しい箒を買えばいい、クリーンスイープ5号を慈善事業の競売にかければ博物館が買いを入れるだろう」
ドラコの言葉にスリザリン生達は爆笑していた
「少なくともグリフィンドールの選手は誰一人としてお金で選ばれたりしないわ、こっちは才能で選手になってるもの」
ハーマイオニーがきっぱりと言うと、それが気に入らなかったドラコは吐き捨てるように言い返してきた
「誰もお前の意見なんか求めてない、この穢れた血め!」
ドラコの言葉に私は衝撃的すぎて動けず、フレッド・ジョージはドラコへと飛びかかりアリシアは"よくもそんなことを!,と声を上げ、ロンはつぎはぎだらけの杖でドラコに向かって杖を突きつけた
「マルフォイ思い知れ!!」
だが杖はドラコに魔法を放たず、逆にロンへと当たりロンは吹っ飛び口からナメクジを吐き出していた…
それを見たスリザリン生達は面白おかしく笑い転げ、コリンはロンが吐き出す瞬間をカメラで撮っていた
ハリーはコリンへと怒鳴るとロンをハーマイオニーと共にハグリッドの小屋へと連れて行った
私は先程のドラコの言葉が許せず拳を握りしめ爪を立て、笑っているドラコとスリザリン生の前へと立つとドラコの身体に杖を当て微笑みながら鼻先があたる距離で話し始めた…
「ドラコ・マルフォイ、先程の言葉の意味をわかって使ってるのかしら?
スリザリンの貴方達が純潔にこだわるのはいいけど…
私の大切な人を蔑むあの言い方は許せないわよ…
いまの魔法界は大半がマグルと血が混ざっているのを知っていないのかしら?
そんなにこだわるのであればその血を全部身体から消え去ってあげましょうか?」
キレている私にスリザリン生達は真っ青な顔になり一瞬で静まり返った
ドラコも怒らせてしまったことに気づき、身体を震わせていた…
「ハリーに突っかかるのはいいけど、言ってはいけない事もあるのよ…
少しはわかってくれたかしら?」
ドラコに言い捨てるとウッドにハリー達の所に行くわと言いハグリッドの元へと走った…
ハグリッドの小屋へと入るとバケツを手に持ち辛そうな表情でナメクジ吐くロンがいた
「ロンはどう?大丈夫?」
「リリスお前も来たのか、吐き切ると楽になるから心配せんで大丈夫だ」
ハグリッドは自分で作った糖蜜ヌガーを切って私に出してくれた
「ありがとう…
ハーマイオニー、さっきの言葉気にしちゃダメよ!
大体純潔を掲げるのは勝手だけど、ハーマイオニーに学力で勝ってから偉そうにしなさいよって話しよね。
しばらくは大人しくしてると思うわ、私がシメたらから」
糖蜜ヌガーを食べながら微笑むとハリーは少しドラコを気の毒に思ってしまった…
「リリスに怒られたのならドラコも反省してるでしょうね、心配してくれてありがとう!
大丈夫よ!」
ハグリッドの小屋でロンが落ち着くまでゆっくりし、ナメクジが口から出るのが止まったので学校へと戻った
するとミネルバがハリーとロンを呼び止めた
「ポッター、ウィーズリーそこにいましたか!二人とも処罰は今夜になります。
ウィーズリーはフィルチさんとトロフィールームで銀磨き、ポッターはロックハート先生がファンレターの返事を書くのを手伝いなさい。
時間は20時ですからね」
ミネルバの話を聞き終えたハリーは絶句し、私は思わずハリーの肩を叩いた
「ハリー…お気の毒様…」
「ロックハートに来たファンレターの返事を書くなんてやってらんないよ、最悪だ…」
ロンとハリーはトボトボ歩き私達と別れ、ハーマイオニーは図書館に読みたい本を探しに行ったので私はグリフィンドールの塔へと向かっていた
「やぁ、リリス!!」
「セドリック、久しぶりね」
チェック柄にデニムのパンツを履いたセドリックが走って私の元にやってきた
「君はいつも誰かといるからなかなか声がかけれなかったんだよ、会えて嬉しいよ」
さりげなくセドリックは私の手を握ると一緒に歩きながら話した
「セドリックもいつも女の子達に囲まれてるでしょ?」
「そんなことないよ、てか君の私服可愛いね。凄く似合ってるよ」
「あら、ありがとう!
これお気に入りの日本の服屋さんで買ってるの♪」
「ジャパンか、そういえばリリスの黒髪は日本人のお父さんの遺伝かい?」
「あとこの目もね、父様の遺伝かな。
小さい時に亡くなってるから…
いつか父様が暮らしていた日本に行きたいんだよね、物は取り寄せるけどまだ行ったことないの」
「そうか、今度行けたらいいね。
あっ、あれはジニー・ウィーズリーかな?
少し体調が悪そうだけど…」
セドリックが指差した方向を見ると顔色の悪そうなジニーがふらつきながら歩いていた
「ほんとだわ、ジニー!!」
私は思わずジニーへと走って行った
「リリス…どうしたの?」
「どうしたのじゃないわよ、貴方顔色悪いわよ。
医務室に行きましょう!」
「大丈夫よ…それよりもリリス…あのね」
「ジニー!!こんな所にいたのか!
リリス、僕の妹だから心配しなくてもいい!」
いきなりパーシーが走ってきてそそくさとジニーを連れて行ってしまった…
「兄だからってそんなに邪険しなくてもいいんじゃないかな、せっかくリリスが心配していたのに…」
「お兄ちゃんだから妹のジニーの事が心配なのよ」
少し心配だったがパーシーがいるから大丈夫だろうと思いグリフィンドールの塔へと歩き、セドリックにお礼を言い別れる合言葉を言って談話室へと入った
何故かその日の夜から夢に見たことのない綺麗な顔した男性が現れるようになった…