デルフィニウムの花と賢者の石
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椅子の上にはボロボロのとんがり帽子の一つ置かれピクピク動くと帽子が歌いだし、歌が終わると広間にいた私達全員が拍手喝采をした
マクゴナガル先生が長い羊皮紙の巻紙を手にして前に出た
「名前を呼ばれたら帽子を被って椅子に座り、組分けを受けてください。
アボット・ハンナ!」
金髪のおさげの女の子が前に出て帽子を被り椅子に座ると"ハッフルパフ,っと帽子が叫び、ハンナはハッフルパフのテーブルに着いた…
次々呼ばれ私の最初の女友達であるハーマイオニーはグリフィンドールに決まりロンとハリーもグリフィンドールへと決まった
最後に残ったのは私は名前を呼ばれ帽子を被り座るとハリーのときのように帽子が低い声で唸っていた
「むずかしい、非常に難しい。
君は母のヒルデと同じスリザリンの気質がある、だが勇気に満ちてもいる…
魔女として才能もある、はてどこに入れようか…」
「帽子さん、私はどこの寮にいるべきか理解してるわ。あの子がいるならグリフィンドールよ…」
「そうか、君はそこまでして守るつもりか…
なら…グリフィンドール!」
"ありがとう,と帽子にお礼を言うとグリフィンドールのみんなは"フレーベアを獲得したぞ!,っと叫び、私は帽子を脱ぎ椅子から飛び降りるとフレッドとジョージがキャッチしてくれた
「リリスと同じ寮だなんて最高だ!」
「よろしくな、リリス!」
「私も嬉しいわ、よろしくね!」
側にいたハリーとロン・ハーマイオニーも嬉しそうに私に拍手をしてくれて、監督生のパーシー・ウィズリーが"フレーベア家の孫娘が来てくれて嬉しいよ!,っと力強く握手をしてきた
アルバスが立ち上がり"おめでとう、ホグワーツの新入生!歓迎会を始めよう!」
腕を大きく広げると目の前にある大皿が食べ物でいっぱいになり寮のみんなは一斉に食べ始め、私は手を合わせ"いただきます,と言ってからチキンへと手を伸ばした
チキンを食べているとひだ襟服のゴーストが私の目の前に現れ丁寧にお辞儀をしてきた
「お綺麗なリリス、フェニスの孫でありヒルデの娘にお会いできて嬉しいです。
私はニコラス・ド・ミムジーです」
「貴方がニックね、フェニス姉さんからは聞いてるわ。
グリフィンドールになったからよろしくね」
食べている手を止めてグリフィンドールの塔に住む"ほとんど首無しニックへと挨拶をした
「僕君のこと知ってる!"ほとんど首無しニック,だ!」
ロンがニックを見て驚くと隣に座っていたシェーマス・フィネガンが"どうしてほとんど首無しになれるの?,と疑問に思ったことを言うと少しニックは気に障ったようで
"ほら、このとおり,と自分の左耳をつかみ引っ張ると頭がいい首からグラっとはずれ蝶番で開くように肩の上に落ち、それを見たシェーマスとロンは恐怖で叫んでいた…
驚いた二人を見たニックは嬉しそうに笑うと元に戻し飛んでいってしまった
私は気にもせずお腹が空いていたのでフレンチフライとパンを食べ、デザートの糖蜜パイとアイスクリームに手をつけた
「ハーマイオニー、糖蜜パイ美味しいわよ!」
「リリス、口にパイのカケラがついてるわよ。とってあげるわ」
糖蜜パイが口についていたようでハーマイオニーが笑いながらのけてくれた
すると側にいたハリーが額の傷を抑え痛がった
「ハリー、大丈夫?」
「リリス、なんでもないよ…大丈夫」
ハリーは痛がっていたがすぐに痛みが消えたのか少し顔色はよくなっていた
「あそこでクィレル先生と話しているのは誰?」
「あぁ、あれはスネイプ先生だ。
スネイプ先生は魔法薬学を教えているんだが、クィレル先生の席を狙ってるんだ」
パーシーの言葉にハリーはしばらくスネイプ先生を見つめていた…
食べ終わるとテーブルにあったデザートも消え、ダンブルドア先生が立ち上がり話し始めた
「新学期を迎えるにあたりいくつかお知らせがある、構内にある森には入ってはならん。
管理人のフィルチさんから授業の合間に廊下で魔法を使わないように、今学期は二週目にクィディッチの予選があるので寮のチームに参加したい人はマダム・フーチに連絡するように。
最後に死にたくない人は四階の右側の廊下に入ってはならぬ、以上!
さぁ諸君、就寝時間じゃ。かけ足!」
話終わると各寮の監督生が各々の寮へと歩き出し、私達はパーシー・ウィズリーに続き大理石の階段を上がり、廊下を歩きグリフィンドールの塔へと向かった…
するとパーシーがいきなり止まり、私はハリーの背中にぶつかってしまい謝ると前方に大量の杖が浮いているのが見えた
「ピーブス姿を見せろ、"血みどろ男爵,を呼んでもいいのか?」
パーシーが叫ぶとポンっと音が鳴り意地悪そうな小男が現れ、あぐらを描きながら空中を漂っていた
「おおぉぉぉぉ!かーわい一年ちゃん♡
なんて愉快なんだ!」
ゲラゲラ笑って悪戯しているピーブスにパーシーは困った様子だった
「みんな寮に帰りたいの悪いけど私の前から消えてくれない?」
「その顔は!?フェ…フェニス様!!!
ホグワーツに戻られたのですか!
あれ、胸が小さくなったような…」
「あ?まだ一年生なんだから小さいに決まってんだろうが…
大体私はリリス、フェニス姉さんは私の祖母よ」
ポルターガイストごときにペチャパイだと言われ苛立った私は睨むと言葉遣いが悪くなっていることにハリー達は気づき、いつも温厚なリリスとは違い驚いていた…
「フェニス様のお孫様でしたか!!
失礼致しました!!杖を片付けさっさと退散します!!」
素早く杖を集めると逃げるようにピーブスは消え去りパーシーは驚き私を見つめていた
「ピーブスをコントロールできるのは"血みどろ男爵,だけなのに、リリス君って凄いね」
「パーシー、私じゃなくてきっと祖母の力よ。私顔がそっくりだからピーブスは怖がっただけよ、さぁ寮に入りましょ」
グリフィンドールの生徒達はフェニス・フレーベアは最強だと皆心の中で同じことを思っていた…
ピーブスがいなくなったので進むと太った婦人(レディ)の肖像画があり"合言葉は?,っと婦人が聞いてきたので"カプートドラコニス,とパーシーが答えると、肖像画がパッと開き穴の中に入るとグリフィンドールの談話室に繋がっていた
円形の部屋でふかふかの肘掛け椅子やソファーに暖炉があった
男子寮と女子寮は分かれていたのでハリーとロンに"おやすみ,と挨拶をするとハーマイオニーと共に部屋へと向かった
部屋はハーマイオニーの他にラベンダー・ブラウンとパーバティ・パチルと一緒の四人部屋で、四本柱の天蓋つきベットがありトランクと黒梟のロゼがちゃんと届いていた
セルロッタとロゼに餌をやると私は服を脱ぎキャミソールとショーツ姿でベットにダイブした
「ホグワーツのご飯美味しかったからお腹いっぱいだわ」
「リリス!貴方なんて格好で寝るつもり?」
パジャマに着替えたハーマイオニーが何故か私に怒ってきたのだ
「家でもこの格好で寝てるけど?
大丈夫、談話室に行くときはちゃんと上に羽織るから」
「いやいや、そう言う問題じゃなくて!
貴方は魔法界で有名なフレーベア家の御令嬢でしょ、下着姿で寝るなんてだめよ!」
ハーマイオニーが顔を真っ赤にして怒っていると、ラベンダー・ブラウンとパーバティ・パチルが顔を見合わせて笑い合っていた
「リリス、貴方面白い子なのね!
フレーベア家の御令嬢だからお高くとまってる人なのかと思ってたわ、パーバティ・パチルよ!よろしくね!」
「ラベンダー・ブラウンよ、二人ともよろしくね!」
「そんなお高い令嬢じゃないわよ、リリスって呼んで」
「二人ともよろしくね!」
私とハーマイオニーは顔を見合わせお互い笑うと、パーバティとラベンダーに握手をし疲れていたのもあってベットに入り眠りについた…