デルフィニウムの花と賢者の石
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薬が身体から抜けるまで三日間かかり、私はハリーと共に医務室のベッドでマダム・ポンフリーにお世話になった
目を覚ますとテーブルには数えきれない手紙やお菓子に花にと山のように積み上げられていて私は驚き嬉しい気持ちになった
隣のベッドにはまだハリーが寝ており、セルロッタが"おはよう,と言うかのように鳴いた
「おはようリリス、クィレルに魔法で閉じ込められておったがちゃんと助けておいた。
君を心配しておったようでずっと離れなかったよ」
アルバスがベッドの側にいたのに気づきベットから起き上がった
「アルバスありがとう…
アルバスに聞きたいことがあるの…
ヴォルデモートは私を見て"君に会えるのをひたすら待った,って言ってたわ、赤ん坊のときしか会った事がないはずなのに私のことを知っているかのように話していた…
一体どういうこと?」
「ふむ…それを話すにはまだその時ではない、すまぬが今はまだ言えぬ…
だがヴォルデモートはリリスを狙っておる、奴は完全に死んだわけではない…
だから君を再び狙ってくる、ハリーを守るのも大事だが自身も狙われていることを忘れてはならぬぞ。
フェニスが君に魔法を教えたのはヴォルデモートの魔の手から逃れる為でもあるのじゃ。
一年生で動物もどきになれる天才じゃ、将来が楽しみじゃの」
「時が来たらわかる訳か…
まぁ気をつけるわ。
てかアルバスにはバレてたのね、未登録だから秘密にしてね!」
「ホホホッ、ヒルデといいフレーベア家の者達は皆優秀でわしも鼻が高い!
おや、ハリーが目を覚ましたようじゃ。
おはようハリー」
隣のベッドで寝ていたハリーが目を覚ました
「ダンブルドア先生…リリスは大丈夫ですか!?僕を助ける為に簪を脚に突き刺したんです!!」
「ホホホッ、リリスなら君の隣におるよ」
驚いたハリーは笑いながら手を振る私を見て大丈夫だったとわかり落ち着いた…
「地下で君とリリス、クィレル先生との間に起きたことは"秘密,でな。
秘密と言うことはつまりみんなが知っているというわけじゃ」
「石はどうなったんですか?」
「石はニコラスと話して壊した」
「壊した!?でもニコラス・フラメルは先生のお友達…」
「ホホホッ、君は随分きちんと調べたようだね。
君のような若い者にはわからんじゃろうが、ニコラスとペレネレにとって死とは長い一日の終わりに眠りにつくようなものだ。
きちんと整理された心を持つ者にとって死は次の大いなる冒険にすぎないのじゃ…」
アルバスの話を私はセルロッタと共に黙って聞いていた…
「でも…ヴォルデモートは他の手段でまた戻って来るんじゃないでしょうか?」
「そうじゃ、どこかに行ってしまっただけじゃ。誰かに乗り移る身体を探していることじゃろう、本当に生きているわけではないから殺すこともできん。
だがハリーが君はよくやった!
彼の狙いが何度も何度もくじかれ、遅れれば…二度と権力を取り戻すことができなくなるかもしれん」
「先生…どうしてクィレルは僕に触れなかったんでしょうか?」
「君の母上は君を守るために死んだ、君の母上の愛情がその愛の印を君に残していくほど強いものだったことに彼は気づかなかった…
目に見える印ではない、たとえ愛したその人がいなくなっても永久に愛されたものを守る力になり君の肌にそれが残っておる。
ヴォルデモートと魂を分け合うような者に君に触れることができない」
アルバスの話を聞きクィレル先生が何故ハリーに触り身体が砕けたのかがようやく理解できた
ハリーの死んだ母親からの愛の魔法…
それがハリーを守ってくれたんだ…
「先生、"透明マント,は誰が送ってくれたかご存知ですか?」
「君の父上がたまたまわしに預けていかれた、君も気にいるじゃろうと思って」
「クィレルが言っていたんですがスネイプ先生が僕のことを憎むのは父を憎んでいたからだと…それは本当ですか?」
「そうじゃな…お互い嫌っておった。
君とミスター・マルフォイのようなものだ。
君の父上がスネイプの命を救った…
人の心とはおかしなものよ…
スネイプ先生は君の父上に借りがあるのが我慢ならなかった、この一年間君を守る為に全力を尽くした」
「先生あともう一ついいですか?
僕はどうやって鏡の中から石を取り出したんでしょうか?」
「あの鏡を使ったのはわしのアイデアでここだけの秘密じゃ!
石を見つけたい者だけ石を手に入れれる、使いたい者ではないぞ!
さもなければ鏡に映るのは黄金を作ったり命の水を飲む姿だけしか映らん、時々自分でも驚くことを考えつくものよ。
質問は終わりじゃハリー。
リリスとも話さなければならないことがあるのではないのかの?
君達はお互い大切な友として心配し合える仲なのだから、そろそろ仲直りするべきでだと思うがの」
アルバスは私とハリーを笑いながら見つめウィンクをすると医務室から出て行ってしまった
ハリーがベットから降りて私のベッドへと座り謝って来た
「リリス…君にあんな酷いことを言ってしまってごめんなさい…
ずっと謝りたかったんだけど…遅くなっちゃった。
あのときヴォルデモートから僕を助けようとしてくれてありがとう!
君はやっぱりグリフィンドールの生徒だよ!
それにスネイプ先生の件も君の考えの通りだった…本当ごめん!!」
「ハリー…
私もずっと怒ってしまっててごめんなさい…
ハリーとずっと仲直りしたかったの!
また貴方の友達に戻れて嬉しいわ!
ハリーがクィレル先生に首を絞められたとき死んじゃうかと思ったわ…
貴方の母様の愛のおかげね!
気を失う前に何か動物を見なかった?」
「動物?あのときよく覚えてないんだ…」
「そう…ならいいや!」
ハリーは私が動物もどきになった場面を見てないようね
なら話さなくても大丈夫かな!
ハリーと仲直りのハグをしているとハーマイオニーとロンがお花を持って現れ、私とハリーが抱きついているのを見て号泣しながら抱きついて来た
「貴方達!やっと仲直りしたのね!!
リリスが側にいなくなってずっと私悲しかったんだから!
よかった…本当によかった!!」
「ハーマイオニーの奴、僕達といる時毎日泣いてたんだよ。
リリスもハリーも体調大丈夫かい?」
ロンが心配そうに聞いて来たので"大丈夫よ,と言い安心させた
「リリス、貴方クィレル先生に連れ去られてたんですって!?
暖かくなったからジョージと寝てないと思ってたらまさかこんな事になってたなんて…
リリスが死んじゃったらどうしようって不安だったんだからね!!」
「ごめんなさい…
また私の友達でいてくれる?」
「もちろんよ!私とリリスは親友でしょ!」
号泣しながらもハーマイオニーの言葉に私は嬉しくて喜び、落ち着かせるため背中を優しくさすってあげた
「学校中がこの話でもちきりだよ、僕らと別れたあと何があったんだい?」
ハリーはリリスが連れ去られていたことみぞの鏡・ヴォルデモートのことをハーマイオニーとロンへと話した
「ダンブルドア先生はたぶん僕にチャンスを与えたいって気持ちがあったんだと思う、あの人はここで何が起きるか知っていたんじゃないかな…
僕達を止めないでむしろ僕達の役に立つよう必要なことだけを教えてくれたんだ、僕にそのつもりがあるなヴォルデモートと対決する権利があるってあの人は考えているような気がする…」
ハリーの言葉に私もハーマイオニーとロンも耳を傾けた
入学する前フェニス姉さんは私が手を貸しすぎず、ハリーをなるべく見守るように言って来たのはアルバスのそういう気持ちがあったからか…
私とヴォルデモートとの関係も時が来たらわかってくることがあるのかしら…
「まったく、ダンブルドアってまったく変わってるよ」
ロンは呆れたように言うと笑っていた
「明日は学年末のパーティーがあるから2人とも元気にならなくっちゃね!
ジョージがリリスのこと凄く心配してたわよ」
「ジョージに謝らなくちゃ、ハーマイオニー!ジョージに元気だから大丈夫って伝えてて!」
「貴方達!いい加減出て行きなさい!!
この2人は休息が大事なんですからね!」
痺れを切らさしたマダム・ポンフリーが大声で怒りながらベッドのカーテンを開け、ハーマイオニーとロンは謝りながら走って医務室から出て行った
その後ハリーと小さな声でハーマイオニーとロンが三頭犬の扉を開けた後、どんなに素晴らしかったか聞かせてくれた
その後はぐっすり眠り次の日には薬も抜けて身体が動くようになったので、マダム・ポンフリーにお礼を言ってハリーと共に医務室を出た
するとハグリッドが泣きながら走って来たので私もハリーも驚いていた
「どうしたのハグリッド!?」
「俺のしくじりのせいで2人をこんな目に…
申し訳ねぇ!!」
「ハグリッド、リリスも僕も大丈夫だよ!
君のせいじゃないから気にしないで」
「2人ともすまねぇ…
これをお前らにやる、リリスは写真あると思うがハリーはないだろ?
お前達の両親の写真を集めてアルバムにしたんだ」
ハグリッドは綺麗な皮表紙の本を二冊出して私とハリーに渡してくれた
中を見ると死んだ母様と父様の学生時代の写真がたくさん貼られていた
「ハグリッド、ありがとう!
僕嬉しいよ!」
「私も嬉しいわ、作ってくれてありがとう!」
ハグリッドへと抱きつくとお礼を言いハリーと手を繋ぎ、学年年度末パーティーへと向かった
広間はスリザリンが寮杯を獲得したのでグリーンとシルバーのスリザリンカラーで飾られ、蛇を描いた巨大な横断幕が壁を覆っていた…
ハリーと共に大広間へと行くと私に気づいたジョージとフレッド・リーが私に抱きつき床に倒れてしまった
「リリス!心配したんだぞ!?」
「ジョージなんてあのマクゴナガル先生相手に怒鳴ってたんだからな」
「まぁそれほど心配したってことさ、おかえりリリス!」
ジョージは涙を流しながら私を立たせると隣でフレッドがどんだけジョージが心配していたから話してくれた
リーは微笑むと優しく私を迎えてくれた…
「みんな心配かけてごめん…
もう元気だから大丈夫、一緒に座りましょ!」
ジョージとフレッドに挟まれて私は椅子へと座るとリーはフレッドの隣に座った
「また一年が過ぎた…
ごちそうにかぶりつく前に寮対抗杯の表彰を行うことになっとる、四位グリフィンドール312点・三位ハッフルパフ352点・レイブンクロー426点・そしてスリザリン472点」
アルバスの話を聞いたスリザリンのテーブルは嵐のような歓声で盛り上がっていた
「スリザリンよくやった、しかしつい最近の出来事も勘定に入れなくてはなるまい。
まずはロナルド・ウィーズリー、最高のチェスゲームを見せてくれたことを称えグリフィンドールに50点を与える」
その瞬間グリフィンドールの生徒は喜び歓声に包まれた
「次にハーマイオニー・グレンジャー、炎に囲まれながら冷静な論理を用いて対処したことを称えグリフィンドールに50点を与える」
私は思わずハーマイオニーに手を振ると涙を流しながら喜んでいた
「3番目はハリー・ポッター、完璧な精神力と並外れた勇気を称えグリフィンドールに60点を与える」
横にいたジョージとフレッドが大声で叫び喜び、私はスリザリンと同点になりどうなるかアルバスの話に耳を向けた
「あと2人点をあげねばならぬ者がおる、ネビル・ロングボトム!
敵に立ち向かっていくのにも大いなる勇気がいる、しかし味方の友人に立ち向かっていくのにも同じくらい勇気が必要じゃ10点を与える!
そして最後はリリシャーロ・フレーベア…
薬で身体が動かなかったにもかかわらず、自ら脚を刺し友人を身体を張って守ったその強さに50点を与えよう!!」
その瞬間、大広間はこれまでにない大歓声に包まれスリザリン以外の寮生達は立ち上がり叫び喜びに満ち溢れていた
私はジョージとフレッド・リーに抱き上げられ三人からキスの嵐で、ハッフルパフの席からセドリック・ハンナ・スーザンが私に手を振ってくれたので振り返した
「飾りつけをちょいと変えねばならんのう」
アルバスが手を叩いた瞬間グリーンの垂れ幕が真紅に銀色が金色に変わり、グリフィンドールのライオンが現れた
グリフィンドールが寮杯を獲得し、その日の夜はみんなで最高な夕食を楽しんだ
久しぶりに女子寮で寝た私はハーマイオニー・ラベンダー・パーバティと共に試験の結果の話など楽しく過ごした
ちなみに私とハーマイオニーは学年トップだった
「リリスとハーマイオニーがまさか学年トップだなんて!
この部屋は優秀な魔女が2人もいるのよ、なんて素晴らしいのかしら!」
「そうねラベンダー、誇らしいわ。
ハーマイオニー大好きなリリスとまた元の関係に戻れて本当によかったわね」
ベッドの上でお菓子を食べながらラベンダーがハーマイオニーへと言うと微笑みながら頷いた
「またリリスと話せてこうやってみんなと寝れる当たり前のことが出来なかったあの期間は本当に地獄だったわ…
リリス!大好きよ!」
ハーマイオニーが私に抱きつきベッドに押し倒された
「フフフッ、私も同じよハーマイオニー!
ずっと親友でいてね」
「もちろんよリリス!」
私たちの部屋は朝まで賑やかに騒ぎ、翌朝のホグワーツ特急に乗る時はみんな眠たくて欠伸をしながら乗り、我が家へと帰って行っ
た…
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