デルフィニウムの花と賢者の石
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クィレル先生に薬を飲まされ眠っていたが誰かが必死に呼ぶ声が聞こえてうっすらと瞼を開けた
「リリス!リリス!!起きて!リリス!!」
何故かボロボロのハリーがみぞの鏡の前でクィレル先生に共に立っていた
「ハリー…?
だめよ、クィレルから離れて!!
その人はヴォルデモートの手下よ!」
薬の影響で身体が動かなかったので蹲ったままハリーへと叫ぶと、クィレル先生は頭のターバンをほどき頭の後ろにはもう一つの顔があった
私もハリーもそれがヴォルデモートだと瞬時に理解した…
「リリス…やっと君に会えた…
会えるのを俺はずっと待ったのだ…
このありさまを見ろ、ハリー・ポッター…
誰かの身体を借りて初めて形になることができる、この数週間はユニコーンの血がわしを強くしてくれた…
命の水さえあればわしは自身の身体を創造することができるのだ…
さすればリリス、お前と一緒にいられる…
さて、ポケットにある石をいただこうか」
ヴォルデモートの言葉に私はハリーが賢者の石をポケットにあるのを理解し、動かない身体にローブの中にあった簪を脚に突き刺して無理矢理身体を動かしてハリーの元へと走った
「ハリー!!
ヴォルデモートに賢者の石を渡してはだめよ!」
「リリス!脚を刺すなんて何してるんだ!?」
「薬で身体が動かなかったんだから仕方ないでしょ!?」
ハリーの前に立ち塞がりヴォルデモートから守るようにするとヴォルデモートは低い声で唸った…
「リリス…何故邪魔をする…
君に会えるのをひたすら待ったのに、邪魔するなんて酷いじゃないか…」
「死んだ母は私とハリーを守って死んだ…
だから私はハリーを守ると決めたの!」
「杖もなしに俺様に楯突くか…リリス…
お前達の両親は命乞いをしながら死んでいった」
その言葉にハリーは"嘘だ!,と叫びヴォルデモートは邪悪な顔でニヤリと笑った
「俺様はいつも勇気を称える…
お前達の両親は勇敢だった…
わしはまずお前の父親とリリスの両親を殺した、しかしお前の母親は死ぬ必要はなかった。
母親はお前を守ろうとして死んだ、母親の死をムダにしたくなかったらさぁ…
石をよこせ」
ヴォルデモートが近づいて来たのでハリーに立って走るように言い、まだ身体が完全に動けない私をハリーは引っ張り炎の燃え盛る扉へと向かい駆け出した…
だがクィレル先生がハリーの腕を掴んだが、何故かクィレル先生の手の指に火ぶくれができ痛いのか叫び回っていた
「ハリー!今のうちに早く逃げて!」
「リリス、君も一緒に逃げるんだ!」
「捕まえろ!捕まえろ!!」
ヴォルデモートが叫ぶとクィレル先生がハリーに飛びかかり両手でハリーの首を締め、みるみるうちにハリーの顔は真っ青なりハリーはクィレル先生の顔を掴んだが危険な状態だったので私は咄嗟に動物もどきになりクィレル先生の脚へと噛み付いた
「あああァァア!!」
クィレル先生は転がるようにハリーから離れ、顔は真っ赤に焼けただれ皮がベロリと剥がれ悲鳴を上げながら砂のように身体が朽ちていった…
ハリーは首を絞められて意識を無くして倒れたので私は動物もどきから戻り、心臓と息があるのか確認した
「よかった、気絶してるだけね…
それにしても何故ハリーにクィレル先生は触れなかったのかしら?
誰かがハリーを守る為に魔法でもかけてるのかしら…
でもそのおかげでハリーは助かった、よかった…」
気絶しているハリーの頭を自分の太ももに乗せおでこの傷をそっと触った…
ヴォルデモートは何故今の私の姿を知っていたのかしら…
"君に会えるのをひたすら待った,って言ってたけど私は赤ん坊のときに連れ去られようとした時しか会ってないはず…
一体どういうことなのかしら…
考え込んでいるとアルバスがセブルスとミネルバを連れて助けに来てくれた
「リリス!ハリーと無事で何よりじゃ!」
「貴方の姿がないとウィーズリーの双子達が騒いで探していたのですよ!
まさかクィレルに連れ去られていたとは…」
「リリス!あれほどクィレルに近づくなと言ったではないか、しかもケガをしよって!
この大バカもの!我輩にみせてみろ!」
「三人ともとりあえず落ち着いて!
アルバス、ハリーのポケットの中に賢者の石が入ってるから無事よ。
ただクィレル先生はハリーの身体に施されている魔法の影響でおそらく死んだわ…
ヴォルデモートが言葉巧みにクィレル先生を使い頭に乗り移ってたみたい」
簪で刺した傷口を魔法で治すと私を抱き上げ、アルバスはハリーを抱き上げた
「薬を飲まされて身体が動かないのにハリーを守ってくれたのか、ありがとう」
「ハリーは大切な友達だから守るのは当然よ!
ただ少し油断しちゃって薬盛られたの…
セブルスごめんなさい」
「ポッターを助けるとはいえ自身の身体を傷つけるとは…」
「治してくれてありがとう、少し疲れちゃったや…」
安心した私はセブルスの腕の中で目を閉じ、薬の効果か再び眠ってしまった…