デルフィニウムの花と賢者の石
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次の日、ハリーと私が喧嘩していることはホグワーツ生の誰もが知り、ジョージとフレッド・リーが側に居てくれたのでハリー達と居なくても寂しいことはなかった
ハリー達と離れて過ごし出して数週間が過ぎた…
さすがに学年が違うので授業のときは同じ寮のネビル・ラベンダー・パーバティが一緒に授業を受けてくれた
三人とも私と仲がいいので"ハリーの事は気にしないでいいよ,と励ましてくれた
ハリー達は図書館で何かを調べているようだが今の私は知ったこっちゃないので、セドリックと一緒に図書館で勉強をしたりして時間をすごした
朝みんなが寮の得点を記録している大きな砂時計の前で騒いでいたので見に行くと、一晩で150点何故か点を引かれてグリフィンドールが最下位に落ちていた
「リリス、ハリーとハーマイオニーとネビルのせいみたいよ!
マクゴナガル先生に1人50点引かれたんですって!」
優しいラベンダーが珍しく興奮しながら教えてくれた
「クディッチの試合でヒーローになっても50点も減らしちゃ意味ないわね、ポッターも大変ね」
ハーマイオニーも頭は賢いけどツメが甘いから寮を抜け出してミネルバに見つかったんでしょうね…
ご愁傷様…
でも今の私には関係ないことだからしーらないっと…
ハリーが点を減らした噂はすぐに他の寮にも回り、みんなハリーを指差して悪口を言っていたが私は喧嘩していたので助ける事はしなかった
いつものようにジョージ達と夕食を食べ寮へと帰っているとミネルバに呼び止められた
「フレーベア、少し話があります」
「ジョージ達は先に談話室に帰ってて」
ジョージ達に先に行くように伝えるとミネルバへと向き合った
「貴方があの時居なかったのには驚きました、まだポッターと仲直りしてないのですか?」
「ポッターは私に言ってはいけないことを言ったの、私から謝る事はないわ。
どうせ寮から抜け出してマクゴナガル先生が見つけたんでしょ?
私だったらそんなヘマしないわ」
「はぁ…頑固なところはヒルデといいフェニス先生とそっくりですね。
今夜十一時にポッター・グレンジャー・ロングボトム・マルフォイの4人が規則を破ったので処罰を受けます。
森のユニコーンが今週二匹何者かの手によって殺害されました、まだケガをしたユニコーンがいるようで4人に探してもらう手筈になってるようですよ」
ミネルバの話を聞いた私は困惑した…
ユニコーンが強い魔力を持った生物であり、神聖な生物なので一般の魔術師なら絶対に殺すことなどしない…
「ユニコーンを殺す輩がいる森に学生のあの子達を行かせるべきではないわ、マクゴナガル先生!」
「ポッター達は規則を破ったのですから仕方ないでしょ、喧嘩していてもあの子達が気になるようですねフレーベア」
ミネルバは笑いながら私へと微笑み"早く仲直りするべきですよ,と言ってその場から立ち去って行った
私はミネルバへと舌を出し談話室へと戻り宿題へと取り掛かり、いつの間にか時計の針が十一時を指していたことに気づいた
ジョージがリーとチェスをして遊んび私が宿題を終わらせ椅子から立ち上がったのに気づき私を呼んだ
「リリス!宿題終わったならチェスしようぜ!」
「ジョージ、私ちょっと行かなくちゃいけない用事があるからセルロッタと遊んでて!」
肩の上に乗っていたセルロッタをジョージに預けると私は走って談話室から飛び出した
喧嘩してるんだから気するべきじゃないけど…
ユニコーンを殺してる輩がいる森へハリー達が処罰とはいえ行くのは危険だわ…
廊下を走りハグリッドの小屋の近くまで行くと誰もいないのを確認して動物もどきで白豹へと変身し森の中へと走った…
動物もどきは忍耐力と卓越した魔法能力が必要になるがフェニス姉さんが入学する前に"リリスなら出来る,と教わり、未登録だが白豹に変身できるのだ
この姿ならみんなにバレずにすむから安心!!
森の中を走っているとユニコーンの血の臭いがして、死んでいるユニコーンの側にハリーとマルフォイとファングの姿が目に映った
すると2人に向かって黒いフードを被った何かが現れユニコーンの血を啜り、マルフォイとファングは恐怖で絶叫しその場から逃げ出した
黒いフードの輩はハリーに近づきハリーは逃げるどころかその場に倒れてしまったので、私はハリーを守るため黒いフードの輩を爪で引き裂き守るように間に入り威嚇した
顔は見えないが動物もどきで白豹になっている私は匂いに敏感でフードを着ている輩が嗅いだことのある匂いだと瞬時に気づいた…
淡い金茶色のパロミノのケンタウルスが現れ、黒いフードの輩へと突進すると襲おうとした黒いフードの輩はその場から逃げるように立ち去った…
「白い豹とケンタウルス…?」
「ケガはないかい?」
「ないよ、ありがとう…
あれは何だったの?」
「私はフィレンツェだ、ポッター家の子だね?
白豹の君は…まぁ大丈夫だね。
早くハグリッドの所に戻った方がいい、今森は安全じゃない。
私に乗れるかな?その方が速いから」
フィレンツェは私にウィンクし私が動物もどきだと気づいていたがハリーには言わないでいてくれた…
ケンタウルスは背中に人を乗せることなど絶対にしない生物なのに、フィレンツェは背中にハリーを乗せたことに私は驚きを隠せないでいた
すると二匹のケンタウルスが現れフィレンツェへと怒鳴っていた
「フィレンツェ!何ということを…
人間を背中に乗せるなど恥ずかしくないのですか!?」
「君はこの子に何を話した?
忘れてはいけない、我々は天に逆らわないと誓った…
惑星の動きから何が起こるか読み取ったはずじゃないかね」
「何故ユニコーンが殺されたのか君にはわからないのですか?
ベイン、僕はこの森に忍び寄るものに立ち向かう…
そう…必要とあれば人間とも手を組む」
フィレンツェはさっと向きを変えハリーを乗せて走り出したので私も後をついて行くことにした…
「どうしてベインはあんなに怒っていたの?
君は一体何から僕を救ってくれたの?」
「ポッター…
ユニコーンの血はたとえ死の淵にいる者さえ命を長らえさせてくれる、でもその血が唇に触れた瞬間からその者は呪われる」
「永遠に呪われるのなら死んだ方がましだと思うけど、いったい誰がそんなに必死なの?」
「他の何かを飲むまでの間だけ生き長らえればよいとしたら…
完全な力と強さを取り戻してくれる何か、決して死ぬことができなくなる何か…
学校に何が隠されているか知っていますか?」
「賢者の石!そうか…僕が見たのはヴォルデモート…」
ハリーがその名を口に出したときハグリッド・ハーマイオニー・ネビル・マルフォイ達が茂みから走ってきた
フィレンツェは止まるとハリーを背中から下ろした
「君はもう安全だ、幸運を祈りますハリー・ポッター…
あと助言を一つ、友人とぶつかってしまったときは素直に謝るべきですよ。
ケンタウルスでさえも惑星の読みを間違えたことがある、今回もそうなりますように」
フィレンツェが白豹の私にウィンクしてきたのでハリーと一緒にいるべきではないので、共に森の奥深くへと走り去った…
ハリー達から完全に見えなくなる場所まで来るとフィレンツェの足が止まった
「リリシャーロ・フレーベア、貴方が来る事は惑星に出ていました」
フィレンツェ深々と頭を下げてきたので動物もどきを解き、私は自身を見せハリーを助けてくれたお礼を言った
「リリスでいいわよ、フィレンツェ。
ケンタウルスの貴方が人を乗せ星の予言を教える事は決してやってはいけないことなのに…ハリーを助けてくれてありがとう」
「貴方が気にする事はないのですよ、さぁ貴方もここにいるべきではない。
ハリー・ポッター同様に貴方も狙われている身であるのだから」
「フィレンツェは優しい方ね、あの子達が大丈夫だったから私はホグワーツに帰るわ」
フィレンツェにもう一度頭を下げて、再び動物もどきで白豹になるとホグワーツへと帰った