デルフィニウムの花と賢者の石
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いよいよグリフィンドール対ハッフルパフの試合の日になった
ハリーは凄く不安な表情で緊張している様子だったので和らぐよう抱きつき額にキスをして"ハリーなら大丈夫,と言うと少し元気な顔になりクディッチの選手の更衣室へと行った
私はハーマイオニーとロンとネビルと共に観客席でグリフィンドールを応援していたら、隣にドラコとクラップ・ゴイルが座ってきた
「ポッターはどのくらい箒に乗っていられるかな…
グリフィンドールの選手がどういう風に選ばれたか知ってるかい?
気の毒な人が選ばれてるんだよ、ポッターは両親がいないしウィーズリー一家はお金がないし…
ロングボトムは脳みそがないか」
ドラコの言葉に腹が立った私は口を開こうとしたが珍しくネビルが言い返していた
「マルフォイ!
ぼ…僕…君が十人束になってもかなわないぐらい価値があるんだ!」
震えながらもドラコに立ち向かう姿に私は思わずネビルの肩を叩き応援した
「ネビルは少し人より臆病なだけ、薬草のことなんて私より物知りなんだから。
脳みそがないことはないわよ、ドラコ」
すると観衆が大歓声を上げたのでクディッチへと目を向けるとハリーがものすごい勢いで急降下した、きっとスニッチを見つけたのだろう…
「運がいいぞ、ウィーズリー!
きっとポッターは地面にお金が落ちているのを見つけたのに違いない!」
マルフォイの言葉に遂にロンがキレて馬乗りになり地面に組ふせ、ネビルまで参戦し私はその光景に"まったく…子供ね,っと呟くとハーマイオニーと共にハリーを応援した
するとハリーは金のスニッチを意気揚々と高々に挙げ、スニッチを取ったのを見た私とハーマイオニーは喜び抱きつくと椅子の上を飛び跳ね喜びを分かち合った
「ハリー新記録なんじゃない!?
こんなに早くスニッチを捕まえて試合を終わらせるなんて凄いわ!」
「リリス!ハリーがやったわ!
ロン!ロンはどこに行ったの!?
試合終了よ、私達の勝ちよ!
グリフィンドールが首位に立ったわ!」
ハーマイオニーの言葉にハッと我にかえり、足元で喧嘩をしているロンとドラコ達を止めるように促した
「いい加減双方やめなさい!
試合は終了よ、ドラコも冷やかさずロン達と話したいなら素直にしなきゃだめよ!」
「痛ッ…
リリス、誰がこんなバカな奴らと話したいって?
変なこと言わないでくれ、悪いが失礼するよ」
殴られた頬を手で押さえながらドラコ達はスリザリンの寮へと戻って行った
ネビルは殴られ気を失っている様子だったのでロンとハーマイオニーと共にマダム・ポンフリーの元へと運び、談話室へと戻る為廊下を歩いているとハリーが前からやってきた
「ハリー、僕らが勝った!
観客席でネビルとマルフォイをボッコボコにしてやったんだ!
ネビルなんか一人でクラップとゴイルに立ち向かったんだぜ!
まだ気を失ってるけど大丈夫みたい、今談話室で試合のお祝いパーティーしてるから行こうよ!」
「それどころじゃない!
やっぱり賢者の石だったんだ、それを手に入れる為に手伝えってスネイプがクィレルを脅してた!
スネイプはフラッフィーを出し抜く方法を知ってるかって聞いていた…
それとクィレルに"怪しげなまやかし,のことも何か話してた…
フラッフィー以外にも何か別のものが石を守っているんだと思う、きっと人を惑わすような魔法がいっぱいかけてあるんだよ。
クィレルが闇の魔術に対抗する呪文をかけて、スネイプがそれを破らなくちゃいけないのかもしれない…」
「それじゃ賢者の石が安全なのはクィレルがスネイプに抵抗している間だけということになるわ!」
「待って!
ハリー、本当にスネイプ先生かクィレルを脅していたの?
クィレル先生が悪い人でそれを感づいたスネイプ先生が忠告し脅した可能性もあるわよ」
「リリスはまだスネイプが石を狙っている犯人だと思ってないんだね!?」
珍しくハリーが少し私に怒った態度を見せたので、私も少し苛立ちながら反論した
「スネイプ先生が意地悪だからってそういう目で物事を見つめて判断するのはよくないって言ってるの!
クディッチの試合のときクィレル先生も呪いをかけていたって私は貴方に伝えたはずよ、スネイプ先生は貴方を守ろうとしたかもしれないでしょ!?」
「リリスは僕の考えには否定的だよね…
フレーベア家はみんなスリザリンの出身なんだろ?
そんなにスネイプを守ろうとするならスリザリンに行ったらよかったじゃないか!!
その言葉を言ったハリーは感情的になり言ってはいけないことを言ってしまい、ハッと我に返って気まずい表情になった
ハーマイオニーとロンは固まっている私を心配そうに眺めていた
「へぇ…貴方が家で人を判断する人だとは思わなかったわ、私が一番毛嫌いしている連中みたいなことを言うんだ…
貴方も所詮その程度の人間なのね。
グリフィンドール生だからもうスリザリン生に変われない…なら貴方に一切近づかないわ"ポッター,」
冷めた目でハリー見下ろすとキレた私はハーマイオニーが叫んだが無視し、三人の元から去りグリフィンドールの談話室に帰る気にもならなかったので寒い廊下をただただ歩いた…
足元にいるセルロッタが少し不安そうな目で鳴いたので'大丈夫,と言い頭を撫でてあげていると目の前にドラコが立っていた
「リリスが一人なんて珍しいじゃないか、今グリフィンドールはお祝いパーティーだろ。
何かあったのか…?」
「別に何もないわよ、ただ一人でいたい気分なだけ」
「はぁ…ポッターの奴、リリスを怒らせたな」
「ミスフレ…ミス・フレーベア…何をしているのですか」
クィレル先生がオロオロしどもりながら私とドラコの前に現れた
「クィレル先生別に何もしていません、偶然ドラコと居合せただけですけど何か問題でも?」
ハリーの事で苛立っていた私はクィレル先生に遂当たってしまい、側にいたセルロッタは何故かクィレル先生の方を睨み威嚇していた
「か…感情的ですね…フレ…フレーベア…
よ…よろしかったら…
わた…私の研究室でお茶でも…」
「ならドラコも一緒にいいでしょうか、私の友達なので。
どうせ暇なんだから貴方もお茶に付き合いなさい」
「仕方ない僕も付き合ってやる」
少し照れながら了承すると私の手を握りクィレル先生と共に研究室へと向かった
部屋に入るとなんとも言えない臭いでドラコは鼻を押さえ辛い顔をしたが私は気にすることなくソファーへと座った
クィレル先生は紅茶を淹れ異国のお菓子を出してくれた
「め…珍しいですね。
ポ…ポッターといないなんて」
「あのバカポッターがリリスを怒らせたみたいですよ、忠告してやったのにあいつらはバカだな」
「ポッターから見れば、フレーベア家は祖母も母様もスリザリンだったからスリザリンに私はいるべきらしいですよ。
例えば家の主人がデスイーターであれ、私はその人自身を見て付き合うか判断します。
家柄を見て人を判断する輩はこの世で一番大嫌いなんです。
ポッター達はドラコを嫌ってても私はドラコ自身を見て友達になったのよ。
まぁ他の寮にもたくさん友達いるんですけどね」
温かい紅茶を飲むとお菓子を頂き、私の話を聞いたドラコは嬉しそうに鼻が伸びていた
「フレーベアは聡明な学生ですね、あの方が気に入るはずです…」
「クィレル先生?」
「いや何でもないです!
その指は…珍しい…蛇のような模様ですね…」
クィレル先生が私の左手の薬指のあざに触れた
すると身体が少し熱くなり不思議な感覚になった…
「産まれたときからある痣なんです、蛇の指輪みたいで気味悪いですよね」
「こんな痣があったなんて知らなかった、本当だ蛇みたいだな。
でも別に気味悪いなんて思ってないから安心していい」
「フフッ、ドラコは口が悪いけど優しいよね。
クィレル先生ご馳走様でした、紅茶にお菓子美味しかったです。
でもそろそろ寮に戻らないと0時になったら寮からでてはいけないですから私達帰ります。
クィレル先生のおかげで少し落ち着きました、ありがとうございます」
「こちらこそ…た…楽しかったです。
2人とも気をつけてお帰りなさい」
クィレル先生にお礼を言ってセルロッタを肩に乗せ、ドラコと一緒に研究室を出た
廊下を歩きながら先程の不思議な感覚のことを考えていた…
クィレル先生が薬指の痣を触ったら何故か少し熱くなって変な感じになった…
さっきのは一体…
セルロッタ人に対してあんなに威嚇するのも珍しいし、セブルスが近づくなと警告してきたけど話したけど敵意は感じ取れなかった…
黙って歩いているといつの間にかグリフィンドールの塔まで来ていたことに気がついた
「リリス、その…
ポッターと喧嘩したならいつでも僕の元に来い…
僕は君みたいな女の子に暴言など吐くものか、ポッターは紳士に反する!」
「ありがとうドラコ、グリフィンドールまで送ってくれたのね。
ドラコが私と居てくれたから少し落ち着いたわ、ありがとう!おやすみなさい」
抱き着き頬におやすみのキスをすると太ったレディに合言葉を言い中へと入って行った
談話室ではクディッチのパーティーが終わり、ソファーにジョージが待っていたので魔法でパジャマに着替えた
すると階段でずっと待っていたのかハーマイオニーが私を呼び止めた
「リリス、おかえりなさい!
あの…ハリーの事なんだけど…」
「ハーマイオニー、私はポッターが謝るまで喋らないしあの事については一切関わらないから。
今回ばかりは許せないことを言った、あれは私の存在を否定する言葉よ。
だから貴方はポッターとロンといてあげて、私は貴方達といない方がいいようだから。
話は終わりよおやすみなさい、ハーマイオニー」
リリスの言葉と冷めた表情に驚いたがジョージはいつものように毛布の中へと私を入れてくれたので目を閉じた
ハーマイオニーは小さな声でおやすみなさいと言い、女子寮へと帰って行った
「リリス、ハリーと喧嘩したんだって?
ロンから聞いたぞ。
あいつ"リリスを怒らせちゃった,ってオロオロしてたよ」
「ポッターからしたら私はグリフィンドールに相応しくないみたいよ」
「リリス、君はグリフィンドール生だよ。
気にする事ないさ…
まぁハリー達としばらくいたくないなら僕とフレッド・リーが君の側にいるから寂しい思いなんてさせないさ」
閉じていた目を開くとジョージがおでこにキスをしてきた
「ジョージは優しいよね、いつもありがとう…」
ギュッと腰に巻きつけた腕に力を入れ感謝を述べると疲れたのかいつの間にか眠ってしまった…