デルフィニウムの花と賢者の石
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屋敷に帰ってから大好きな本に囲まれた休暇を楽しみ、クリスマスには大きなツリーにアンナとともに飾りのんびり過ごした
大好きな友達のプレゼントはダイアゴン横丁にアンナと出向き一人一人考えて購入し、もちろんアンナとフェニス姉さんのプレゼントも購入した
クリスマスの晩御飯は七面鳥にグラタンなど美味しいご飯を三人で食べ、楽しいクリスマスを過ごした
クリスマスの朝…
目が覚めベットから降りツリーを見るとたくさんのプレゼントが置いてあり、一つ一つ開けていった
フェニス姉さんからは真っ赤な新しいドレスをアンナからはそれに似合うアクセサリーとパンプスで幼馴染のノアからは素敵な髪飾りを…
ハリーからは素敵な蝶の髪ゴムでロンはお菓子の詰め合わせ・ハーマイオニーからはマグルの可愛いピン留めを貰った
他にも双子達からはお揃いの青いピアス・パーシーからはアルバム写真・セドリックから日本の季節の花が咲く魔法の瓶・ドラコからは暖かい魔法の膝掛け・リーからはグリフィンドール対スリザリンのクディッチの試合が見れる魔法のオブジェ・パーバティからは魔法の化粧品・ラベンダーからはお菓子・ハンナからは魔法のリップクリーム・スーザンからは私が欲しかった日本の神話の本・ハグリッドからは猫のセルロッタ用に高級猫缶をプレゼントされ
アルバス・ミネルバ・セブルスからは学生では買えない高度な魔法書をプレゼントされた
みんなからたくさんのプレゼントを貰い凄く嬉しい気持ちでいっぱいになった
するとアンナがチェック柄のワンピースとお揃いの柄のマフラーを首に巻きつけて私に抱きついてきた
「リリス様!メリークリスマス!
私にこんな素敵なプレゼントをありがとうございます!」
「アンナ似合ってるわよ、喜んでくれて嬉しいわ」
「あらあら、今年は一段とクリスマスプレゼントが多いわね。
リリス、プレゼントありがとう。
美味しかったわ、和菓子職人の才能あるんじゃない?」
ブラが丸見えでモコモコのローブを羽織ったフェニス姉さんが和菓子を食べながら歩いてきた
「形までは真似できなかったけど作ったの、気に入ってくれてよかった。
私はまだ姿眩ましができないから日本まではいけないから、本を見たの」
「さすがヒルデの子ね、器用だこと。
あら、セルロッタはどこにいったのかしら?」
部屋の中を見回したが見えず、窓の外を眺めるとセルロッタが誰かと雪の中を誰かと歩いているのが見えた
最初は誰なのかわからなかったが汚れて穴だらけの服にボサボサの髪にボロボロのリボンで無造作に一つに縛った男の姿が私の目に写り、それがリーマス・ルーピンだと理解するのに時間がかかった
私は窓から飛び出しリーマスのもとへと走った
「リーマス!!」
「リリス!?
フレーベア家の令嬢が窓から飛び出すなんてことしてはいけないよ。
それに僕は汚いから触らないほうがいい」
走って抱きつくとリーマスは優しく受け止めてくれた
「大丈夫よ、クリスマスの日にリーマスと会えるなんて神様たまには粋な贈り物をしてくれる!
さぁ寒いでしょ、我が家にどうぞ」
腕から降りるとリーマスの手を引っ張り屋敷へとセルロッタと共に連れて行った…
扉を開けるときちんとワンピースに着替えたフェニス姉さんが手招きしていた
「屋敷の周りには私の結界があるから入れないけど、セルロッタがリーマスに気づき招き入れたようね。
相変わらずボロボロだこと、先に暖かいお風呂に入って身体を洗ってきなさい」
「フレーベア先生、人狼の僕を招き入れたらフレーベア家の名に傷が付いてしまいます…」
「人狼がなんなわ?
私と娘と孫娘の大事な友人を招いてるだけにすぎない、大体フレーベア家の名に傷を付けるのが心配なら大丈夫よ。
私がもう何度も名に傷を付けてるから安心しなさい。
アンナ、リーマスを綺麗に隅々まで洗ってあげて」
「フェニス様、畏まりました!
さぁリーマス様!私が綺麗にしてあげますわ!」
リーマスの返答も聞かずにアンナは無理矢理浴室へと連れてった…
私はその間にアンナが作ってくれた朝ごはんを杖を振り、テーブル4人分の食器やグラスを並べた
「フェニス姉さん、リーマスをしばらくここで住まわせるんでしょ?」
「そうね…
あの様子ならきっと仕事ももらえず、ご飯もまともに食べれてないようだったし。
でもリーマスの性格上、ずっとここにいるのは無理だと思うわ。
リリスの隣の客室を使える様に準備して来て!ついでに貴方も着替えてきなさい」
「あっ、パジャマを着てたの忘れてたわ!
着替えてくるね!」
走って階段を上がり自分の部屋へと入るとクローゼットから暖かいニットワンピースを着てタイツを履き、黒のニーハイブーツを履いて隣の客室へと入り杖を振り少し埃っぽかった部屋を綺麗にした
階段を降りてフェニス姉さんの元へと行くとお風呂から出て、綺麗になったリーマスが椅子に座って待っていた
長かった前髪はアンナが切った様で目がちゃんと見えるようになり綺麗な赤いリボンで一つに結び、ボロボロだった服はフェニス姉さんが新しい服をあげそれを着ていた
「イケメンなんだからちゃんと綺麗にしなさい、その服はクリスマスプレゼントよ。
さぁリリスも来たし朝ごはん食べましょ!
お腹すいたわ」
「リーマス、似合ってる。一緒に食べよ!」
リーマスの隣に私は座るとフェニス姉さんはいつものようにお酒をグラスに注ぎ、アンナが座ったのを確認すると手を合わせ食べ始めた
サンドイッチにかぶりついたが隣に座っているリーマスは食べずに困った顔で座っていた
「フレーベア先生、満月になったら僕は狼男になるんですよ…
貴方達を危険に晒してしまうのに朝食など一緒に食べれません!」
「リーマス、貴方しつこいわね。
"稀代の魔女,と呼ばれる私がここにいる間脱法薬を作ってあげるから心配無用!
それとも私の力を貴方はみくびってるのかしら?
寒いし雪が溶けるまでは私の屋敷に泊まりなさい、これ以上の質問は受け付けないわよ。
ほら口を動かす!」
苛立ったフェニス姉さんは杖を振るとサンドイッチをリーマスの口へと入れ込んだ
「リーマス、フレーベア家ではフェニス姉さんの命令は絶対なのよ。
諦めて大人しく屋敷にしばらくいたほうが身のためよ♪」
「むぐッ…ありがとう…申し訳ない」
口は悪いがフェニス姉さんの優しさにリーマスは微笑み、ようやく朝食に手をつけた
食べ終わった後はリーマスに勉強を見てもらい、魔法のチェスをしたりして夜まで遊んでもらった…
晩御飯を食べ終え自分のベッドに入ったが眠れず、部屋を抜け出し隣の部屋にいるリーマスの元へと枕を持って向かった
「リリス…どうしたんだい?」
「ホグワーツでずっとジョージと寝てたから…なんか眠れなくて…
リーマスと寝ていい?」
「リリス、君は男子と寝てるのかい!?
ヒルデとイツキが聞いたら驚くよ…
はぁ…仕方ない寒いし入りなさい」
寒くて震えている私を布団の中へと入らせてくれた
「リリス、一年生とはいえ君は女の子なんだ。
ちゃんと自分のベッドで一人で寝ないと…」
「はーい、それよりも聞いて!
私ハリー・ポッターと同じグリフィンドールになったの」
「そうかい、君のお母さんのヒルデはスリザリン生だったけど。
君は僕の後輩になったのか、嬉しいよ」
「ねぇ、リーマス。
父様と母様は学生の時どんな人だったの?」
「イツキはまぁ一言で言えば真面目だね、でも凄くユーモアがあって男女問わず人気者だったよ。
でも恋愛には奥手でね、日本人はみんなあんな感じなのか二人が付き合うのもヒルデからだったな。
ヒルデは凄く綺麗で寮など関係なくフレンドリーに接してモテモテだったよ、だけどジェームズとシリウスには酷かったかな。
まぁあの二人は性格に少し問題があったからね…あっ、ジェームズはハリーの父親だよ。
なんせフレーベア先生とそっくりで怒らせたら怖くてね、スリザリンでは"フレーベア家の令嬢を怒らすべからず,と暗黙の掟ができたくらいさ」
「それドラコが言ってたや、フェニス姉さん並に怒ったら怖かったんだ…父様や母様の昔話が聞けて嬉しい、リーマスありがとう!」
「さぁ良い子は寝る時間だよ、君が寝るまで僕が寝かせてあげるからね」
リーマスは赤子を寝かす様に優しく背中を叩いてくれて、そのリズムが心地よくていつの間にか眠ってしまった