デルフィニウムの花と賢者の石
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
屋敷が建っている山は入学式に行く前の景色とは違い、雪が積もり白銀の世界となっていた…
屋敷の中はフェニス姉さんの魔法でどの部屋も暖房が効いているかのように温かく、寒がりの私には天国だった
部屋に荷物を魔法で飛ばし梟のロゼを窓から外へと解き放つと着ていたコートを脱ぎ、ご飯を食べるために席へと座った…
黒猫のセルロッタゲージの前にアンナが餌と水を置いてやるとお腹が空いていたのか美味しそうに食べ始めた
「アンナも座って!
お腹空いたから早く食べましょ!」
長いテーブルには握り寿司やエビや野菜の天ぷらお吸い物に日本酒が豪華に並べられていた
「フェニス姉さん、アンナ!ただいま!」
「リリス様おかえりなさい!」
「ではみんな…"いただきまーす♡,」
三人仲良く手を合わすと馴れた手つきで箸を使い、握り寿司を食べた
私は大好きないくらやマグロを食べ、あまりの美味しさに頬を紅くそめ感動していた
「やっぱり…Japanのsushiは最高!!
2人ともありがとう!」
サクサクのエビの天ぷらにも箸を進めホグワーツでは食べれない日本食を堪能しフェニス姉さんは大好きなお酒を飲みながら食事を楽しみ、アンナはデザートのケーキを出してくれた
「ホグワーツは楽しいですか、リリス様?」
「うん、楽しいわ!
あっ、そういえば…ドラコからパーティーの招待状を貰ったんだった、フェニス姉さんどうする?」
ポケットに入れていたドラコからの招待状をフェニス姉さんに渡すと招待状に目を通し微笑んだ
「ルシウス主催のパーティーね、どうせデス・イーターの輩ばかりの集まりでしょ…
屋敷でお酒を飲む方が私は楽しいから行かないわ。
ホグワーツ生にもなったし、パーティーに参加して社会勉強するのもいいんじゃない?
フレーベア家の次期当主なのだから」
「純血主義の人達のことあまり好きじゃないけど…
フェニス姉さんがそう言うなら社会勉強として参加するわ、ドラコに返信しとく」
「ルシウス・マルフォイは"例のあの人,のしもべ…
リリス様…御用心下さりませ」
「まぁデス・イーター達はヴォルデモートが死んだと思ってるみたいだから、"連れ去られた女の子,の貴方をどうにかして欲しいでしょうね。
"自分の息子の嫁に,ってアピールしてくるわよ、アハハハッ!!」
少し酔っ払っているのかフェニス姉さんはテーブルを激しく叩き笑っていた
「アンナは心配です、リリス様に変な虫がつかないか…」
「大丈夫、そんな策略まみれのアプローチに簡単に引っかからないわよ」
心配するアンナへと気遣い、チョコレートケーキを口に入れた
「アンナが心配するから、ノア・グラディスを連れて行きなさい。
ノアもダームストラングもクリスマス休暇でノアが実家に帰って来てるってグラディスの爺が手紙で言ってたの思い出したわ」
「ノアか…
でも急に言って大丈夫かしら?」
グラディス家はフェニス姉さんと仲が良く、ノアは私の幼馴染で同い年の男だ
ダームストラング専門学校に入学したらしく、校舎はスウェーデンかノルウェイの最北に位置しているため極寒だ…
「あの坊主はリリスの為ならなんだって首を縦に振るわよ、それに美男子で紳士…
番犬には持ってこいの相手じゃない」
「フェニス様、私今からグラディス家に行って聞いてまいりますわ!」
アンナは私の返事を待たずに姿を消すと、すぐに帰って現れた
「リリス様!ノア様は了承してくれました!
"12月30日の17時30分にフレーベア家に迎えに行くよ,と仰せ付かりました」
「早すぎ…
まだドラコにノアを連れて行ってもいいか聞いてないのに」
「私の代わりと手紙に書いておいたらルシウスのことだから了承するわよ」
フェニス姉さんの話を聞いた私は杖で手紙と羽ペンを出すと"パーティーにノア・グラディスとともに参加すると書き、タイミングよく空を飛んでいたロゼが窓から部屋へと入ってきたので手紙を届けるのを託した
「あとフェニス姉さん聞きたいことがあって、ニコラス・フラメルって人を知ってる?」
「どうしてリリスがニコラスを知ってるの?
ニコラスとペレネレとは友達よ、アルバスもね」
「ダンブルドア先生も!?」
「あの件か…アルバスから聞いてるわ、三頭犬が守っている物を調べてるのね…
答えを知ってもあの子達には教えないこと、約束できる?」
「アルバスが私にハリー達をなるべく見守るように言ったことと関係してるのね…
約束するわ」
フェニス姉さんは微笑むとグラスに入っていた日本酒を一気に飲んだ
「ニコラス・フラメルは賢者の石を作った、
それが意味する物がなんなのか貴方になら理解できるはずよ」
「賢者の石…聞いた事があるわ!
別名"命の水,…
まさかヴォルデモートが狙ってるの!?
だからアルバスはニコラスさんから石を預かり、一番安全なホグワーツに賢者の石を隠したのね」
「正解、あのヴォルデモートが欲しがりそうな代物だからね」
「ヴォルデモートは完全に死んだわけではなく賢者の石を奪い力を取り戻したいわけ…」
「人はいずれ死ぬ、魔法使いでもマグルでもね…
リリス、危険なことに足を踏み入れてることはわかるわね?
答えを知っていてもあの子達が自ら見つけ出すのを貴方は見守りなさい」
「フェニス姉さん、教えて頂きありがとうございます。
ご飯を終えたのでお風呂に入って寝ることにします」
椅子から立ち上がり杖を振ると食べ終えたの食器を流しで水を流しながら洗い始め、私は浴室へと向かった
「フェニス様…
ヴォルデモートの手にかかっている輩が蠢くホグワーツに、リリス様を帰らせてしまって本当によろしいのですか?
私は心配です…」
私が部屋からいなくなったのを確認してからアンナは食べていた箸を止めた
「それがあの子の運命の一つだからね…
ハリー・ポッター同様、リリスの事は私もアルバスも同じように考えてる。
これからあの子達は運命と向き合わなければならない、仕方ないのよ…
まぁセルロッタもいるからリリスに何があっても大丈夫よ!
ほら冷めちゃったら美味しくないわよ、アンナ」
サクサクの天ぷらへとかぶりつくと、フェニス姉さんはアンナと共に夜中まで飲んだ