デルフィニウムの花と賢者の石
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ニコラス・フラメルのことについて私達は図書館で調べたが何ひとつ手掛かりがわからないでいた…
ホグワーツは一段と深い雪に覆われて湖はカチコチに凍りつき、クリスマスが近づき寒がりの私には最悪な季節だった…
あれからというもの、私はジョージと談話室のソファーで毛布にくるまり寝て暖炉とジョージの体温でぐっすり寝れるので睡眠不足は解消された
いつものようにカイロを身体中に貼りマフラーを巻いて震えながら廊下をあるいているとハッフルパフの寮生の中にセドリックがいるのが見えて肩を叩いた
「セドリック、おはよ!」
「リリス、おはよ。
相変わらず君は寒がりだね」
寒いので口元へとをマフラーで巻き付けている私を見ておかしいのか笑ってきた
「この前は寝ちゃてごめんなさい、でもセドリックのおかげでぐっすり寝れたわ!
ありがとう」
「いいよ、僕も君の可愛い寝顔が見れたからね」
「あら、リリシャーロ・フレーベアじゃない。
ディゴリー先輩と仲よかったのね!」
金髪でおさげ髪の私と同級生のハンナ・アボットがひょこっとセドリックの側から顔を出し、ハンナの側には橙色のロングヘアのスーザン・ボーンズが恥ずかしそうにモジモジしていた
「セドリックとは友達よ!
ハンナにスーザン、私のことはリリスでいいわよ」
「リリスと話せて嬉しいわ、スーザンたら何恥ずかしがってるのよ。
貴方の実況よかったわ、笑わせてもらった」
「フフフ、あれはスリザリンがいけないのよ。
クディッチはスポーツなんだから正々堂々しないとね♪」
初めて話たがハンナとは気が合い凄くお喋りが楽しかった
「リリス!
あの…貴方のこと嫌いじゃないのよ、ただ綺麗すぎて緊張しちゃって…」
スーザンが頬を赤く染めながら話す姿は凄く可愛くて思わず抱きしめた
「綺麗じゃないから緊張しないで、ほら私オッドアイだし反対に気持ち悪がられるんだから」
「貴方の瞳は素敵よ!
誰がそんな酷いこと言うの…
私が許さないわ!」
「スーザン落ち着いて!
スーザンは恥ずかしがり屋だけど、リリスのことを凄く好きみたいだよ。
僕とリリスがこないだ抱きしめてた姿を見て"ボーイフレンドなんですか!?,って怒ってたぐらいだから」
セドリックの言葉にスーザンは恥ずかしかったのかハンナの後ろへと隠れた
「イケメンなセドリックの彼女が私だなんて申し訳ないわよ!」
ケラケラ笑っていると誰かが雪玉を投げ、私の頭に当たった
「冷た!?」
「げっ…やばいぞ…
リリスに当たっちゃったじゃないか!」
「フレッドが悪いんだろ!?
僕はやってないぞ!」
通路の向こう側の庭で双子のフレッドとジョージが雪玉に魔法をかけて遊んでいたようで、何故か私の頭に直撃した
頭の雪を払い除けるとセドリックとハンナ・スーザンに微笑み"またね,と手を振り、ローブから杖を出し笑いながら庭先にいる双子達に杖を向けた
「フレッド、ジョージ…
私が寒むがりなのを知ってて雪玉を当てるなんて、いい根性してるじゃない…
"メテオロジンクス,」
二人に呪文を唱えるとフレッドとジョージの頭上に雪雲が発生し吹雪を降らせた
それを見たセドリック達三人は"リリスを怒らしてはいけない,と同じことを心の中で思った…
「リリス!わざとじゃないんだって!!
寒ッ…悪かったって!」
「フレッドが悪いだろ、なんで俺まで…
寒すぎる、凍っちゃう!」
「自業自得よ、二人が悪いんだからね。
安心して朝食を食べてクリスマス休暇でホグワーツを去る前にちゃんと止めてあげるから」
二人の肩を笑いながら叩くと、二人は何回も謝りつつ私の後ろをついてきた
大広間へ向かうと柊や宿木が綱のように編まれて壁にかざられクリスマスツリーが何十本もそびえたっていた…
綺麗で見惚れているとリーが手を振りながら私に向かって走ってきた
「リリス、昼食一緒にたべようぜ!
あれ、フレッドにジョージ…
なんで頭の上から雪が降ってんだ?」
私の後ろにいる2人を不思議そうに指差すと、2人の頭と肩は雪が積りガタガタふるえていた…
「リリスを怒らせちゃったんだよ…」
「悪かったって…」
寒くてガタガタふるえる2人を見たリーはお腹を押さえて爆笑していた
「アハハハッ!リリスを怒らせるからだよ!」
「はぁ…仕方ないわね、消してあげる」
反省した様子だったので杖を振り雪雲を消し去ると2人とも雪を払い落とし私に抱きついてきた
「リリス!ごめんよ!」
「僕らが悪かったよ!」
「わかったから、とりあえず離れて!」
雪のせいで氷のように冷たいフレッドとジョージの腕の中から抜けると温かいカイロを握りしめた
「リリス!貴方まだこんな所にいたの!?
荷物まだ片付けてなかったでしょ、貴方クリスマス休暇は帰るのに何遊んでるの!」
もう帰る準備をして鞄を持ったハーマイオニーが現れ、怒られている私を見てフレッドとジョージは手を押さえて笑っていた
「フレッドとジョージのせいよ、もう!!
今から荷物まとめてくるわ!」
ほっぺを少し膨らませてグリフィンドールの寮に向かって走り、女子寮に帰ると杖を振り鞄に荷物を詰め込んだ
するとベットの中から温かいセーターを着たセルロッタが顔を出し私の足元へとくると甘えた声で鳴いた
「ホグワーツで服を着せてもらっている猫は貴方だけよ、セルロッタ。
さぁフェニス姉さんとアンナが帰ってくるのを待っているから帰らなくちゃね」
鞄を持つとセルロッタと共に女子寮を後にした
ハーマイオニーが待っている大広間へと向かっているとドラコとクラッブ・ゴイルに出会った
ドラコは2人に"先に行ってろ,と言うと私の腕を掴み、ローブから一通の招待状を手渡してきた
「リリス…あの…
年末に僕の家でパーティーをするんだが、よかったら来ないか?」
「パーティーか、昔フェニス姉さんが酔っ払って騒いでからパーティーへの参加はしばらくしてないのよね…
聞いてみないとわからないわ」
「フェニス・フレーベアか。
御当主と参加してもいいし、君だけでもかまわない…来てくれたら嬉しい…
12月30日の18時からだからな!」
ドラコは真っ赤に顔を染めながら言い捨てると走ってグラップとゴイルを追いかけて行った…
「これが日本の"ツンデレ,って意味かしら?
まぁ帰ってからフェニス姉さん話してから返事は送らないとね」
口笛を吹くと空を優雅に飛んでいた梟のロゼが私の肩へと降り立ち、大広間へと向かうと待ちかねた様子でハーマイオニーが仁王立ちで待ち構え
ハリーはロンとチェスを楽しんでおり、ハリーとロン達ウィーズリー家の兄弟はみんなホグワーツに残るらしく、ウィーズリー夫妻はルーマニアにいるチャーリーに会いに行くからとそういやジョージが寝る前に話していたのを思い出した…
「ハーマイオニー、待たせてごめんなさい!」
「リリス、待ちくたびれたわ!
私達は家に帰るけどニコラス・フラメルについて探すの続けてね!
見つけたら梟で知らせてね」
「もう何百回と探したじゃないか!」
チェスをしていたロンは思わず声を荒げたがハーマイオニーが小さな声で"閲覧禁止の棚はまだでしょ?,っと少し悪い顔で2人に言った
「ハリー、ロン!よいクリスマスを!」
2人に抱きつくとハーマイオニーと手を繋いでホグワーツから出て行き、ホグワーツ特級に乗って駅へと向かった
汽車のコンパートメントではハーマイオニーと同じ部屋のラベンダーとパーバティと座り、話が盛り上がり凄く楽しい時間だった
駅に着きラベンダーとパーバティと別れるとハーマイオニーのご両親が迎えに来ていたので挨拶をした
「こんにちは、初めましてグレンジャー夫妻。
私はリリシャーロ・フレーベアです、ホグワーツではハーマイオニーと仲良くさせてもらってます」
「まぁ!貴方がリリスね!
娘からの手紙にはいつも貴方のことが書かれていて、"とても優秀で優しい大切な親友,だと伺っていたわ!」
「いつも娘と仲良くしてくださってありがとう」
ハーマイオニーのお母さんとお父さんは私の手を取りギュッと優しく握り、優しくで迎えてくれた
「お母さん、お父さん!
リリスが困っているわ、離してあげて」
ハーマイオニーは少し恥ずかしそうにしていたが、両親のいない私にとってハーマイオニーのような温かいご両親を見ると少し羨ましく思ってしまった…
「グレンジャー夫妻でしょうか?
ご挨拶が遅れてしまい申し訳ないわ、孫のリリスがお世話になっております。
祖母のフェニス・フレーベアです、仲良くしてくださってるみたいでありがとうございます。
グレンジャー夫妻にお渡ししたいものがありまして、よかったら凄く美味しいので食べてみてください♡」
フェニス姉さんの声がしたので振り返ると露出の高い黒のミニのニットワンピースを着て毛皮のコートを羽織り、黒のニーハイブーツを履いたフェニス姉さんが立っていた
その側には大きな箱を持ったアンナが私に手を振りながら嬉しそうに立っていた
「本に載っていた"稀代の魔女フェニス・フレーベア,に会えるなんて感激だわ!!
ダンブルドア先生と同じ年齢とは思えないわ、凄く綺麗で美しい方ね!」
ハーマイオニーは嬉しすぎてキラキラした目でフェニス姉さんを眺め、私は思わずため息を吐いた…
屋敷しもべ妖精のアンナにもグレンジャー夫妻は驚きつつ、プレゼントを受け取った
「フェニス姉さん目立つから、ハーマイオニーよいクリスマスを!またね!」
「ちょっとリリス!
貴方の親友のハーマイオニーと話がしたかったのに…残念だわ」
ハーマイオニーに手を振り、無理矢理フェニス姉さんをグレンジャー夫妻から引き離し側から離れた
「アンナだけだと思ったのに、まさかフェニス姉さんが迎えに来るなんて…」
「貴方のお婆ちゃんなんだから当然でしょ?」
「リリス様に会いたくて朝からフェニス様、支度して待ってたんですから!」
「さぁ帰りましょ!
今日はリリスの大好きな寿司よ!
わざわざ日本の築地まで握り寿司買いに行ったのだから」
「お寿司なの!
やったー!早く帰りましょ!」
腕に掴まるように腕を私に伸ばしてきたのでギュッと掴むと姿現しでその場から消えた