デルフィニウムの花と賢者の石
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翌朝、何やら頭上で騒がしいので目を開けるとフレッドとリーが笑いながらソファーで寝ているジョージと私を眺めていた
「ジョージがベットにいないと思ったらまさかリリスと一夜を共にしたなんてな!」
「リリス、男は狼なんだからそこんとこもう少し危機感を持たないと。
君は一年生でも美人で他の寮と学年の奴らから狙われてるんだからな」
フレッドはケラケラ笑い寝ぼけている私を抱き上げジョージから引き離し、リーは杖を振ると私の髪を整えてくれた
「フレッドとリー、お前ら朝からうるさい…僕がリリスに何かしたみたいな言い方やめてくれないか?
ふぁ〜…クディッチには最適な天気だな!」
「みんなおはよ、ジョージのおかげでよく眠れたわ!
朝食食べなくちゃ、ジョージもフレッドもクディッチの選手でしょ?」
「あぁ、そうさ!
それにシーカーのハリーの初めての試合さ、スリザリンなんかに負けないね!」
「リリス、僕実況席で実況するんだけど一緒にどうだい?」
「えー!リーいいの!
隣でリーの実況聞きながらクディッチ観たい!」
私はリーへと抱きつくと"もちろん,と頷きながらリーは真っ赤な顔になっていた
ほっぺを膨らませながらジョージが抱きついていたリーから引き離すと後ろから抱き締めてきた
「リリス、僕の応援も忘れるなよ」
「わかってるよ、ジョージ!」
「あっ、ずりぃ!僕らの応援だろ!」
すかさずフレッドが横から入ってきて私は二人に抱きしめられた…
「双子に気に入られたリリスは大変だな」
「ほら、朝食食べないと箒乗れないよ!」
二人の腕の中から逃げると杖を振り制服へと着替え、三人へと叫ぶとみんなで揃って談話室を出て大広間へと向かった
大広間にはハーマイオニーとハリー・ロンの三人が先に朝食を食べていた
ハーマイオニーの側に座ると手を合わせサンドイッチを頂いた
「リリス、貴方ベットにいないから驚いたわよ!
談話室でジョージとくっついて気持ち良さそうに寝てたからそのままにして先に朝食食べに行っちゃったわ」
「おはよう、ハーマイオニー。
冬の間はジョージが一緒に寝てくれることになったから」
「冬の間ずっと!?
ジョージ…間違っても私の大切な友人のリリスに変なことしないでね」
「ただ一緒に寝るだけだって、何もしないってハーマイオニー!」
ハーマイオニーに睨まれたジョージは焦った様子でクロワッサンを口の中へと掻き込んだ…
そんなやりとりに側にいたフレッドとリーは爆笑していたが、ハリーは初めての試合で緊張しているのか私が来たことさえ気づいていない様子だった
「ハリー、おはよう。
朝食少しでも食べないと…」
「おはよう、でもお腹空いてないんだ…」
「なーんにも食べてないんだよ、ハリー」
ロンはお手上げだよと言わんばかりにてをふり、目の前の美味しそうなソーセージやマフィンが並んであったがハリーは手をつけていなかった
見かねた私がポーチから小さなレトルトパックを出すと杖を振り日本のお椀に似た皿を作り、レトルトパックを破るとお椀に注ぎスプーンを手に取りハリーの口元へと持っていった
「ハリーこれはおかゆっていって食欲がなくても食べやすい料理なの、日本のお粥は美味しいわよ。
ほら、あーんして?」
ハリーは渋々口を開いたので一口お粥を食べさせると、元気のなかったハリーの表情が変わった
「美味しい!
これなら食べれるや、お粥って言うの?
こんな料理初めて食べたよ!」
「気に入ってくれてよかった、日本のマグル製品よ。
さぁ食べて!」
ハリーにスプーンを渡すと味が気に入ったようで一気に食べてしまった
「ご馳走様!美味しかったよ、リリス!
ありがとう!」
「食べれてよかった、試合頑張ってね!」
「ハリーの奴、リリスに食べさせてもらって元気が出たようだな!
さぁ僕らは行くぞ」
「リー、リリスをよろしくな!」
「お前らの姫は僕に任せろ!」
フレッドとジョージも食べ終わるとハリーを引っ張ってクディッチの更衣室へと向い、私はリーハーマイオニー・ロンと共にクディッチ競技場へと向かった…
ハーマイオニーとロンは観客席へ私とリーは実況席へと座った
そこにはミネルバが座っており私に気づいたがリーが"実況の見学ですよ、マクゴナガル先生,と宥めると渋々納得したのでリーの隣に座った
観客の大歓声に迎えられ真紅のローブに身を包んだグリフィンドールの選手達が箒に乗って競技場へと出てくると、スリザリンも新緑のローブに身を包んで出てきた
「さぁ皆さん、正々堂々戦いましょう!
よーい、箒に乗って…」
マダム・フーチが競技場の真ん中に立ち箱を蹴ると中のボールが空に舞い、笛が高らかに鳴ると十五本の箒が空へと舞い上がった…
「さてクアッフルはたちまちグリフィンドールのアンジェリーナ・ジョンソンが取りました!
何て素晴らしいチェイサーでしょう、その上かなり魅力的であります」
「ジョーダン!!」
「失礼しました、先生!」
怒っているミネルバにリーは笑いながら謝ると実況放送を続け、私はその隣で実況を聞きながらグリフィンドールの試合を応援した
「ジョンソン選手、突っ走っております。
アリシア・スピネットにきれいなパス!
オリバー・ウッドはよい選手を見つけたものです。
去年はまだ補欠でしたが…ジョンソンにクアッフルが返る!あ…だめです。
スリザリンがクアッフルを奪いました、グリフィンドールのキーパーウッドが素晴らしい動きでストップしました!
今度はエイドリアン・ピュシーがゴールに向かってます…
フレッドなのかジョージなのか見分けはつきませんが、ウィーズリーのどちらかがねらい撃ちをかけました!
グリフィンドール、ビーターのファインプレイですね!」
「さっきのはジョージよ、リー!」
「双子を見分けられるのかい、リリス!?
あの双子が気にいるお姫様なはずだ!」
「ジョーダン!!」
「すみません先生、つい驚いちゃって。
グリフィンドール先取点!」
グリフィンドールの大歓声が響き渡り、私も隣にいたミネルバにハイタッチをして喜んだ
リーの実況を聞きつつハリーがスニッチを見つけ急降下しスリザリンのシーカーのテレスンス・ビッグズも気がつき、二人はスニッチを追った
するとスリザリンのマーカス・フリントがわざとハリーを邪魔し、箒にしがみついていたので落ちはしなかったが不快なファールにグリフィンドール生は口々に叫んだ…
「えー誰が見てもはっきりと胸糞悪くなるようなインチキの後…」
「ジョーダン!!いい加減にしないと」
「アレはあっちが悪すぎよ!!
あの高さから落ちたら大怪我ではすまないはず、スリザリンのクディッチの選手はよほどハリーを敬遠してビビってるのかしら?」
ミネルバがリーの実況に苛立ちを示したが先程のファール行為に私も苛立っていたため、思わずリーの実況マイクを奪い声高々に言い捨てるとグリフィンドールからは歓声があがった
ミネルバが頭を叩いてきたので実況はリーに任せ観戦した
「リリスが僕の代わりにいい実況をしてくれた!
グリフィンドールのペナルティーシュートです、さぁゲーム続行!
スリザリンの攻撃です、クアッフルはフリントが持ってます!
あっ、ブラッジャーがフリントの顔にぶつかりました!
鼻をへし折るといいんですが、ほんの冗談ですマクゴナガル先生…スリザリン得点です」
スリザリンは大歓声だったがハリーを見ると箒が変な動きをしていることに私は気づいた
誰かが強力な闇の魔術をハリーの箒にかけてる…
一体誰が…
私はクディッチ競技場を見渡し誰がしているのかクディッチ観戦をやめ探し始めた
するとターバンを頭に巻いたクィレル先生がハリーから目を離さず絶え間なくブツブツつぶやいているのを目にした…
セブルスも同じようにしていたがセブルスはハリーを守っているようだったのでクィレル先生へと杖を向け呪文を唱えようとしたが、ハーマイオニーが走りクィレル先生とぶつかり頭から前の列に落ちた為呪いが消えたので私は杖をローブの中へとしまった
するとハーマイオニーはスネイプのローブに火をつけているのが目に入った
セブルスも呪文を唱えてたからハーマイオニー達はセブルスがハリーに呪いをかけているのだと勘違いしたようね
まぁ日頃からハリーに突っかかるからいけないのよ、セブルスご愁傷様…
正常な箒に戻ったハリーは急降下しスニッチを追いかけた
そして箒から落ちたが口からスニッチを吐き出しハリーの手のひらへと落ちてスニッチを頭上高々に振りかざし叫んだ
「スニッチを取ったぞ!」
それを見た観衆達は叫び私も隣にいたミネルバへと抱きつき、試合に勝った喜びを分かち合った
「ハリーがスニッチを取ったわ!」
「ポッターがやりました!
あの子は素晴らしいシーカーですよ!!」
「グリフィンドール!
170対60で勝ちました!!」
リーも実況マイクで叫びながら私と肩を組み喜びを分かち合った