デルフィニウムの花と賢者の石
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セルロッタと共にハーマイオニーを追いかけると女子トイレで泣いているハーマイオニーを外に出す為に言葉を投げかけたが、ずっと泣くだけで返答さえしてくれなかった…
女子トイレの小窓を見ると外は薄暗くなり、セルロッタのお腹の虫が鳴ったので晩御飯の時間頃だと理解した
出てくるのを待っていた私だが遂に痺れを切らしてドアノブに手を掛けた
「ハーマイオニー、いい加減そこから出てきなって!
大体、あんなクソガキの言葉なんて気にしちゃだめ。
さぁトイレのドアを開けてちょうだい?」
「グスッ…グスッ…
私のことなんかほっておいて!
貴方言葉使い悪いわよ…
大体リリスだって本当は私のことなんて嫌いなんでしょ!?」
「貴方が出てくるまでずっとトイレで待たされてる身にもなって!
苛立ってきたら言葉使いも悪くなるわよ、私だって人間なんだからね!?
ハーマイオニー、いつ私が貴方のことを嫌いだなんて言った?
貴方が私のことを嫌いでも、私は貴方のことを友達だと思ってるんだからね!!
いい加減開けなって!!」
無理矢理ドアノブを引っ張ると力が強かったのかドアノブが外れ、私はため息をいた…
だがゆっくりとトイレのドアが開き、泣き過ぎて目が真っ赤になり腫れ上がったハーマイオニーが中から出てきた
出てきたハーマイオニーに私は嬉しくて抱きついた
「ハーマイオニー、やっと出てきてくれた!セルロッタにも感謝してよ、お腹の虫が鳴っても一緒に待ってくれたんだから」
「私もリリスのこと好き、友達と思ってるわ…
ずっとこんな場所で待たせてしまってごめんなさい」
「当たり前よ、汽車で出会ったときから貴方とは友達なんだから!
夕食は間に合いそうにないわね…
でも大丈夫、寮に帰れば夜食用に日本の美味しいカップラーメンがあるから!
帰って食べましょ!」
「貴方魔法界で有名な御令嬢なのにマグル製品好きなの!?
フフフッ、リリスって本当変わり者よね」
「まぁ純血の家系でマグルに対して偏見がないのは私とウィズリー家ぐらいね。
そういやハーマイオニーを泣かしたロンに飛び蹴りしちゃったのよね、あとで謝らなきゃ」
「リリス、貴方女の子なのよ!
飛び蹴りなんてはしたないわ!」
「私を怒らすロンが悪いわ」
そう言ってお互い目を合わすと声をあげて笑い合った…
だが突然ハーマイオニーが黙り込み、口をパクパクさせて私の背後を見つめいきなり甲高い声で叫んだ
「きゃーーー!!!!」
「ハーマイオニー!?
野生のトロールがなんでこんな所に!?」
後ろを振り返ると巨大な野生のトロールが女子トイレに侵入し、ハーマイオニーの甲高い叫びが気に入らなかったようで棍棒を私達に振りかざしてきた
「こっちに!!」
恐怖で動けないハーマイオニーを無理矢理引っ張ると間一髪でトイレに当たり、先程まで中にいたトイレは粉々に砕けちっていた…
「ハーマイオニー!リリス!大丈夫!?」
ハリーとロンが助けに来てくれたがハーマイオニーを連れて逃げ回り杖を出し"プロテゴ,を唱え守り、棍棒を振り回し次々に洗面台を壊してくるので攻撃ができなかった
するとハリーが背後からトロールに飛び付くと揺さぶられ杖がトロールの鼻の穴に刺さった…
ロンが"ウィンガーディアムレビオーサ,とトロールに呪文を唱えると、棍棒がトロールの手から離れ空中を高く上がり頭の上へと落ちトロールは気絶し床へと倒れた…
ハーマイオニーの身体にケガがないか確認すると私は恐怖で震えるハーマイオニーをハリーに託し、床で伸びているトロールへと杖を向け見下ろした
「ハリーとロン助けてくれてありがと、気絶してるけど念のため…
ペトリフィカス・トタルス」
気絶していた野生のトロールへと呪文を唱えると石のように固まった
「ハリーの杖…トロールの鼻くそだらけ…
洗った方がいいわね」
「リリスありがとう、本当だ…臭いや…」
トロールの鼻の穴ぬ刺さっていたハリーの杖を引き抜き手渡すと、鼻くそだらけの杖をトロールのズボンに擦り付けた
するとバタバタと足音が聞こえミネルバとセブルス・クィレル先生が慌てた様子で壊れた女子トイレへと飛び込んできた
「いったい全体貴方達はどういうつもりなんですか!?」
石のように固まっているトロールを見たミネルバとセブルスは私がやったのだとわかり、鋭い視線で私を見つめてきた
怒られると思った私はミネルバ達に訳を話そうと口を開いたがハーマイオニーが静止し、かわりに話し始めた
「殺されなかったのは運が良かったからです、寮にいるべき貴方達がどうしてここにいるんですか?」
「マクゴナガル先生、三人とも私を探しに来たんです。
私…トロールを一人でやっつけられると思って探しに来たんです。
もし三人が私を見つけてくれなかったら今頃死んでました」
「ミス・グレンジャーなんて愚かしいことを…
たった一人で野生のトロールをつかまえようだなんて、そんなことをどうして考えたのですか?
グリフィンドールから五点減点です、貴方には失望しました。
貴方達は運がよかった、でも野生のトロールと対決できる一年生はそういません。
一人五点ずつあげましょう、ダンブルドア先生にご報告しておきます。
帰ってよろしい」
ハーマイオニーが嘘をつき私達を庇ってくれたのでハリーと共に寮へ帰ろうとしたが、何故かクィレル先生に腕を掴まれた
「フ…フレーベア、脚から血が流れています。
私が手当してしてあげましょう、さぁ…」
「え?」
どうやらハーマイオニーを連れて逃げ回っているときに瓦礫の破片で知らぬ間に切ったようで、クィレル先生に腕を引っ張られた
だが脚を引きずりながらセブルスがすかさず呪文を唱え私の傷口を治し、私を引っ張るとクィレル先生から引き離した
「ミス・フレーベア、治ったから今すぐ寮へと帰りたまえ。
クィレル先生よろしいかな?」
「は…はい。フレーベア、よかったですね」
「スネイプ先生、治してくださってありがとうございます」
クィレル先生は授業のときのようにおどおどし私はセブルスに睨まれたのでその場から去り、グリフィンドールへと帰った
セブルス脚を引きずっていたけどケガでもしたのかしら…
それにしてもクィレル先生によほど警戒してたわね…
何かあるのかしら?
私は少し考え事をしながら帰るとロンとハーマイオニーは無事に仲直りができたようで、私が談話室に入ったのを気づいたロンは土下座して謝ってきた…
飛び蹴りをした私も悪かったので謝り、前の様にロンと普通に話をした
女子寮へと戻ってきた私はトランクからキャットフードを皿に入れセルロッタへと食べさすと、日本のカップラーメン四つ手に取ると談話室にいるハーマイオニー・ハリー・ロンへと見せ開けるとかやくを破り杖でお湯をだすと中へと注いだ
「リリス、これカップラーメンじゃないか!
どうしてこれを君が持ってるんだい?」
「フレーベア家はマグル製品の中でも特に日本の物が大好きでね、特にこのカップラーメンは美味しくておすすめ!」
「君、本当に令嬢なわけ?
僕の父さんもマグル製品大好きだから絶対気が合うと思うよ」
「私の祖母のフェニス姉さんはロンの父親のアーサー・ウィーズリーと友達でマグル製品をよく自慢し合ってるみたい。
さあ三分たったよ、みんなで食べよ!」
ハーマイオニー・ハリー・ロンはフォークでカップラーメンをパスタの様に巻くと口の中に入れた瞬間、三人とも目が輝いていた
「凄く美味しいわ、日本のカップラーメンがこんなに美味しいなんて知らなかった!」
「ハーマイオニー、僕もだよ!
作ってくれてありがとう、リリス!」
「僕驚いたや…
お湯を入れただけでこんなにも美味しいご飯が出来ちゃうなんて、マグルは凄いや!」
「日本のカップラーメンを侮ってはならぬのだよ、諸君!」
自慢げに三人に言うと晩御飯を食べていなかった私とハーマイオニーは美味しくて二人よりも早くに食べ終わった
お腹いっぱいになり四人ともベットへと入りすぐに夢の中へと入ってしまった…