デルフィニウムの花と賢者の石
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翌朝まだ機嫌が治ってないハーマイオニーから昨日ハリー達と四階の禁じられた廊下に行った話を聞いた
どうやら凄く怖い三頭犬と出会い、何かはわからないが仕掛け扉を見つけたらしい…
ハーマイオニー達が絶叫している姿が頭に浮かび思わず笑うと、ハーマイオニーに頬っぺたをつねられた
「笑い事じゃないんだから!
それよりもリリス、貴方は昨日あんな時間にどこに遊びに行ってたのかしら?」
「私はダンブルドア先生に呼ばれて校長室でお茶会をしてたわ、規則は破ってないわよ」
大広間にロゼがフェニス姉さんからの手紙を運んでくると六羽の大コノハズクが長細い箒のような包みをハリーに届けてきた
ミネルバ、ハリーに箒を買ってあげたのかしら…
今回の最年少シーカーの誕生だから張り切ってるわね!
ハリーをチラッと見てすぐにフェニス姉さんからの手紙を開けた
"愛する孫娘・リリスへ
グリフィンドールに決まったと貴方の手紙より先にミネルバから聞いたわ。
私とヒルデの血を引いた貴方はスリザリンだと思っていたけど、まぁどこの寮でも貴方が楽しめる寮なら問題ないわ。
クリスマスは帰ってきなさい、アンナが貴方に会えるのを毎日数えながら過ごしてるから。ではまたね。
フェニス・フレーベアより,
手紙を読むとポケットに入れてハーマイオニーと大広間を出ると、フリットウィック先生の"妖精の授業を受けた
私はネビルと組むことになりハーマイオニーはロンとペアになり、二人ともカンカンに怒っていた…
三頭犬の件からハーマイオニーとロンはずっと口を聞いていなかったので少し心配だったが…
まぁなんとかなると思いつつ、フリットウィック先生の授業に集中した
「さぁ、今まで練習してきたしなやかな手首の動かし方を思い出して。
ビューン・ヒョイですよ、いいですか!」
「ウィンガディアムレヴィオーサ!」
ネビルが杖を振ったが羽が浮かず何度も杖を振っていたので見かねた私はネビルの手を掴んだ
「ネビル呪文は合ってるの、ただ手首の動かし方をもう少ししなやかにしないと。
一緒にしてあげるわ」
「僕には難しいや」
「決めつけないの!
ネビルは自身がないだけよ、さぁ!
ウィンガディアムレヴィオーサ,」
ネビルと共に呪文を唱え手を取り腕を振ると羽が少し浮いた
「凄いや、リリス!」
「手首をしなやかに振ったらできるわ、次はネビル一人でやってみて!」
「オーッ、よくできました!
皆さん見てください、グレンジャーさんがやりました!」
フリットウィック先生が拍手をし、どうやらハーマイオニーが羽を空高くあげたようだ
「ハーマイオニーよりもリリスの方が先にできたの、僕はわかってるからね」
「ネビルは優しいわね、ありがとう。
さぁ次は一人でやってみて!
ビューンヒョイよ!」
授業が終わるまでにはネビルは自分で羽を浮かすことが出来た
出来たことがよほど嬉しかった様で涙目で"ありがとう!,と何度もネビルに感謝された
私がネビルと話していたのでハーマイオニーは先にクラスを出ていたので急いで教科書を持って走って追いつくことにした…
ロンとハリーの後ろをハーマイオニーが歩いていたので、ハーマイオニーを驚かそうと走るとロンの信じられない言葉が聞こえた
「だから誰だってあいつには我慢できないって言うんだ、まったく悪夢みたいなヤツさ。
リリスがなんであんな奴といるのか僕にはわからないよ!」
「今の…聞こえたみたい」
後ろにいたハーマイオニーが泣きながらハリーとぶつかるとその場から去っていった
「それがどうした?
誰も友達がいないってことはとっくに気がついているだろうさ」
耳を疑うロンの言葉に私は持っていた本を落とすと側にいたセルロッタが心配そうに鳴いたことすら耳に入らず
落とした本をそのままにしてロンに向かって走ると背中に飛び蹴りを喰らわした
「うわぁ!痛っ…いきなり何すんだよ!!」
ロンは振り向くとまさか蹴ってきたのが私だと予想していなかったようで驚いていた
廊下にいた他の寮生達は普段大人しくて優しいリリスの行動に驚き、ドラコは口を大きく開けて私を見つめていたことなどキレていた私は気づきもしなかった…
地面に座っているロンを真顔で見つめ胸ぐらを掴むと無理矢理立たせた
「さっきの言葉なんなの?
ハーマイオニー泣いてたじゃない!!
さっきの授業だって貴方とハーマイオニーを見ていたけど、呪文を間違っていたからあの子は教えてあげていただけでしょ!
大体友達がいないですって?
私がハーマイオニーの友達よ!
女の子を泣かすなんて最低…
子供以下ね、ウィーズリー」
冷めた表情で言い切ると教科書を拾いセルロッタと共にハーマイオニーを追いかけた
「リリスがロンのことをウィーズリーって呼ぶなんて…
ロン、リリスめちゃめちゃ怒ってるよ!」
「痛…女が飛び蹴りとか野蛮すぎるだろ…
あれがフレーベア家の令嬢かよ!」
ロンは背中を押さえながら立ち上がると少し離れたとこで見ていたフレッドとジョージが現れた
「おいおい、ロニー坊や!
優しいリリスを怒らせるなんて、一体何したんだ?」
「リリスがいたから思わず声をかけようと思ったが、あんなキレた姿を見たらさすがに無理だったぜ」
蹴られた背中をわざと二人は叩くと痛かったようでロンは再び蹲った
「ウィーズリー、スリザリンの中で"フレーベア家の女は怒らすな,と昔から伝えられるぐらいだ。
あれを怒らすとわな」
「マルフォイの奴…笑いやがって…痛っ!」
蹲ったロンにドラコは笑いながら言い捨てるとグラップとゴイルを引き連れて去って行った