12年後の現代
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三ツ谷君と会った数日後、オレは家で寝転んでテレビを見ながらお菓子を食べていた
"都内での梵天の抗争は激化する一方、ついに一般人にまで被害が,
テレビのニュースは前の東卍みたいな奴らの話がニュースになっていた
「ウソだろ?マジかよ、コエー。東卍みてぇなのが今でもいんだなー」
"番組が独占入手した梵天メンバーの映像です,
映像には白髪頭の男が映り、何処かで見たことあるが思い出せず
首の刺青の柄が目に止まった…
そのあともずっと考えていたが何処でみたのかわからず、ヒナと一緒にスマイリーとアングリー君が経営している"双悪,のラーメン屋さんに食べに来ていた
「ねぇ!!ヒナの話聞いてる?」
「うん聞いてる聞いてる!ドレスでしょ?すげーキレイだった!」
「ちがうよ!式のリハの話!全然聞いてない!」
「ヘイおまち〜」
オレとヒナの机にアングリー君が白い豚骨と黒い豚骨ラーメンを持ってきてくれた
「わー!!うまそー!!どっちがオレの?」
「白いトンコツが"スマイリー,で黒いトンコツが"アングリー,だよ」
「ヒナはいつもアングリー!見た目に反して優しい味なの」
「辛っ!!"スマイリー,白いのにスパイシー!!あの写真…」
白いトンコツを食べると凄く辛くて口が熱かった、食べていると棚に解散の日に撮った写真が飾ってあった
「ん?ああ、3月8日の記念写真ね!」
「あんときのいっちん、綺麗だったな…オレの青春の全てを東卍に置いてきた!」
「今回会えなかったなぁいっちんにマイキー君…元気してんスか?」
「…ん?知らない」
スマイリー君が知らないっと言った瞬間、オレは驚いていた
「…え?知らない…って…。日本に帰ってきた時会ったりしないんスか?いっちんは海外に修行しに行ってて、マイキー君は海外で仕事してるんスよね?」
「うん、ドラケンからはそ聞くけど、いっちんのカフェよく行ってたけど。急に海外行っちゃって連絡とれてないんだよね、たぶんドラケンとしか会ってないんじゃないかな?もうマイキーとは10年以上会ってねぇ」
「え!?10年以上!!?」
どういう事だ?
いっちんはみんなと仲よかったのに、海外行ってから連絡もとってないみたいだし…
悩んでいよいるとヒナのピアスが目に入った
あ…
あの刺青…
黒川イザナのピアスの模様!
わかんねぇけど…
なんか嫌な予感がする…!!
「ごちそーさま!!!」
「え?タケミチ君?」
オレはヒナの分とのお金をスマイリーくんに渡すと店から出てドラケン君の元に走った
10年以上みんなと音信不通のマイキー君、東卍のみんなを一番に心配していたはずのいっちん…
あの映像の"白髪の男,はまさか…
「ドラケン君」
走ってドラケン君のバイク屋に行くと、オレの顔を見たドラケン君は驚いていた
「タケミっち…どうした?そんな怖ぇ顔して」
「なんで嘘ついたんスか!!?」
「あ?」
「マイキー君が海外だなんて嘘ですよね?みんなは"10年以上会ってない,って言ってました。いっちんも嘘ですか!?あの人はマイキー君の彼女で、誰よりもマイキー君を心配してました!あとそれと…ニュース映像に"黒川イザナ,みたいな奴が映ってました、ひょっとして…イザナは生きていてマイキー君といっちんを…2人は生きてるんですかっ!?」
バイクを直していたドラケン君は手を止め、黙っていたが話し始めた
「…マイキーとは12年前に決別したんだ、生死は知らねぇ。嘘をついたのはオマエにはもうまっとうに生きてほしかったからだ。
いっちんは東卍が解散した後マイキーと別れて高校を卒業したあと自分の店を開き働いていた。
でもあるとき連絡が取れなくなり基さんに聞くと海外に修行に行ってると言われた…基さんはオレと千冬にだけ本当の事を教えてくれた、いっちんはマイキーの元にいる…
千冬を責めんなよ?オレが基さんと千冬に頼みこんで口裏あわせてもらった、マイキーの事を調べんのはもうやめろタケミっち。12年前…最後に会ったマイキーは…もうオレの知ってるマイキーじゃなかった…」
オレが現代に戻ってすぐ…!?
なんで…
マイキー君にはいっちんがいるのに!!
2人が別れたって…
一体オレが戻った後…
何があったんだ!?
ドラケン君から話を聞いた後、オレはナオトに頼んでマイキー君といっちんの事を調べて貰った
ベンチで座り待っているとナオトがやってきてオレの隣に座り資料が入った封筒を渡して来た
「…悪いなナオト…」
「いえ…君は恩人です、これぐらいの事…調べましたが神水流樹は捜索願いも出されていないので調べてもわかりませんでした。ただ、店を開き働いていたのは確かです。その店は今…金扇 伍(かなおおぎ あつむ)と山神 裕翔(やまがみ ゆうと) が店を切り盛りしてるようです。
林田君の結婚式で神水流組の頭とタケミチ君、親しげに話されてたから…そちらから聞かれたほうが情報わかるかもしれません。
"梵天,という犯罪組織の事そして"白髪の男,日本最大の犯罪組織"梵天,
賭博・詐欺・売春・殺人どんな犯罪も裏には梵天がいると言われていますが、警察でもその内情を把握できていない…
平たく言えばほぼ前の"東京卍會,です。
そしてその頭が"白髪の男,」
「黒川…イザナ?」
「いえ…黒川イザナはやはり死んでいました、"白髪の男,は通称"無敵のマイキー,
梵天のトップは佐野万次郎です」
ナオトの話を聞いたオレは信じられず、驚愕していた
マイキー君は12年後まで、東卍やヒナを絶対守ると約束していたから…
だからこそタケミチには信じられなかった
「嘘だ…マイキー君がそんなんになってるワケねぇよ」
「…ボクの情報が間違ってると?根拠は?」
「…わかんないよ。でも…そんなワケねぇ…マイキー君に会わないと…っ!!」
「いいですか?タケミチ君!それがどれだけキケンな事かわかってるんですか!?君は12年という歳月をナメてます、佐野万次郎は君の知っている人間じゃない!」
オレはナオトに手を前に出した
「握手してくれ!過去に戻る!」
「な…何いってるんですか?」
「過去でマイキー君に会うから本心を聞きたい」
「いい加減にしてください!!もう姉さんは助かった!!目的は達成したんです!!!
佐野万次郎なんて元々知り合いでも無かった奴の事なんてどうでもいいでしょう?
未来へ進んでください!!!」
「ナオト、マイキー君がいなかったら今のオレはいねぇんだよ。頼むよ…すぐ戻ってくるから…」
目に涙を浮かべながらナオトに頭を下げた
「…もう!すぐですよ!!?」
「ありがとう!ナオト!!」
「まったく…君には負けますよ」
オレとナオトはいつものように手を握り握手をしたが、何故か過去に戻れなかった…
「あれ?握手したのにタイムリープしない!?…なんで?」
「なるほど…タケミチ君、ボクはこの現代をもう変えたいと思っていない。つまりもう"トリガー,としての役目を終えた、あくまで仮説ですが。過去を変えたいと強く思ってないとトリガーとして機能しないのかも…」
ナオトの言葉にオレは絶句し、タイムリープの事を知っている千冬の元へと訪れた
「それって…もうタイムリープできねえって事?」
「…うん」
「そっかあ…もうヒナちゃんは助けたワケだし、当然ちゃ当然かー」
「千冬…オレ…マイキー君に会って話したかった、知ってたんだろ?千冬…なんでマイキー君また悪りぃほうに行っちまったんだろ?マイキー君にはいっちんが隣にいたのに…
あのマイキー君が浮気して別れるなんて、訳わかんねえよ!!
いっちんが隣に居なくなったからか?」
「タケミっち、いっちんの所為にはすんな…あの人は目の前でマイキー君に裏切られ、凄く辛かったんだからな…
マイキー君が姿を消しちまったあと、オレも色々と捜し回ったんだ。でも結局なんもわかんないまま!だからこう思う事にした、マイキー君はきっと自分の道を見つけたんだ。自分の意志で!だからオレも自分の道を生きようって…」
「千冬…」
「オマエだってもうガキじゃねぇんだぞ!?いつまで12年前のつもりだ!?今のオマエはヒナちゃんを幸せにするっていう大事な道があるんだ!!しっかりしろよタケミっち!」
ペットショップ屋から出て夜の街を歩き、千冬の言葉がずっと頭の中をぐるぐる回っていた…
マイキー君だって自分の道進んでるんだ、オレがとやかく言う事じゃない…
ても…
オレの脳裏からは笑顔のマイキーが離れなかった
「マイキーをほっとけねぇ」
「え!?一虎君…!?」
顔を上げると何故か一虎君が壁に寄りかかっていた
「約10年…刑務所の中で時が止まってたみてぇだ、久し振りの外の世界には東卍はねぇし。いつも手紙をオレに送って面会に来てくれてた樹もいない…
それにマイキーがいねぇのにみんな笑ってる、まるで浦島太郎…でもだからこそわかる事がある、マイキーは変わんねぇ。アイツは人に弱ぇトコ見せれる人間じゃねぇし、全部一人で抱え込む。今のマイキーの生き方は自分の選んだ道じゃねぇ!力を貸すぜ!花垣武道。昔の知り合い片っ端から当たるか!」
一虎君の話を聞いたオレは納得した…
オレらが歩み寄ればいい!
過去に戻れなくても現代でマイキー君を捜し続ければいい!
どんなに時間かかっても…
「うっす!」
「2人に会いてぇな!とりあえずさ」
「はい!」
オレと一虎君はいっちんとマイキー君の情報を探し始めた…