ドラケンとの14日間
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
昨日はバイクを久しぶり運転したのもあって疲れていたのかシャワーも浴びず爆睡だった
目が覚め重い瞼を開け時計を見ると、19時を針がさしていた
「ん…19時?マジか!?」
飛び起きると隣で寝ていたはずのドラケンがいなかった
携帯の画面を開くとエマと外出てくるとメールがドラケンからきていた
デートまで邪魔すんのはさすがにエマちゃんに悪いし、仕方ないか
ドラケンが帰ってくるまでにシャワー浴びとこ!
部屋で服を脱ぎシャワーを浴びタオルで拭くと黒と白のボーダーTシャツに白のスキニーパンツを履き夏用の黒のロングカーディガンを羽織った
するとタイミングよくドラケンからメールがきて降りてこいと書いてあったので、財布を持って下に降りた
すると特攻服に身を包んだドラケンがゼファーに乗って待っていた
「いっちん起きた?どんだけ寝てんだよ!もう夜になんだけど?」
「ドラケンおはよ、用事なかったら俺一日中寝れる子だからね。あれ、エマちゃんは?デートしてたんじゃないの?」
「デートじゃねぇよ、エマは送ってきた。今からみんなで走りに行くけど、いっちんどおする?」
集まりってことは族の集まりか…
本当は行きたくないんだけど、タケミっちーと側にる約束してるからな…
「ドラケンの側にいるって決めたから行くわ、嫌だけど。」
「いっちんは俺のストーカーか?ま、いっちんには拒否権ないんだよね。マイキーが連れて来いって命令出しちゃってるからね。んじゃ行くか。」
拒否権ないなら聞くなよと思いつつ、ヘルメットを被りドラケンの後ろに乗ってマイキー達東京卍會が集まってる場所まで向かった
しばらく走るとドラケンはある公園の駐車場へと入り、数え切れないバイクが集まって黒い特攻服に身を包んだ男達が集まっていた
バイクを降りるとドラケンのバイクに乗ってきた俺に視線が痛いほど向けられていた…
ドラケンの後ろを歩いて着いていくと、バブに乗ったマイキーが俺に手を振ってきた
「いっちん、遅い!走るの好きでしょ?だから誘ったのにいつまで寝てんの。」
「走るの好きだけど、俺一般人だからね。」
暴走族とツーリングする一般人がどこにいんだよ!?
「コイツがマイキーお気に入りのいっちんか?紹介してくれよな!」
俺とマイキーの会話に見たことない特攻服に身を包んだ堅いのいい男が入ってきた
「紹介すんわ、これいっちん!俺のだからちょっかい出したらお前らでも許さねぇからな?
コイツは伍番隊隊長 武藤泰宏。
その隣のニコニコしてんのが肆番隊隊長 河田ナホヤ。
ロン毛が壱番隊隊長 場地圭介。
前の集会の時にタケミっちを蹴り飛ばしてた参番隊隊長 パーちんこと林田春樹。
いっちんは三ツ谷は知ってるから大丈夫だよな。
仲良くしてやってな、みんな。」
三ツ谷先輩ことタカくんがマイキーに突っ込みながら側にいた男を俺の前に紹介してきた
「マイキー俺だけ省略すんのひでぇ!いっちん、弐番隊副隊長の柴八戒!いっちんとタメだから仲良くしてやって!」
「オマエの事は隊長からよく聞くぜ、よろしくな!」
「俺は樹。マイキーにいっちんって呼ばれてるからそれで呼んでくれたんでいい。今日はお世話になります。」
紹介してくれた奴ら東京卍會の隊長達じゃん…
「いっちん、真面目?めっちゃ可愛いんだけど!俺スマイリー!てかいっちん弟にしてー!」
肆番隊隊長の河田ナホヤが馴れ馴れしく俺の肩を組んできた
すると反対側の肩をキレ顔のスマイリーによく似た男が叩いてきた
「俺河田ソウヤ。アングリーって呼んで。スマイリーの弟だからいっちんよろしく。」
「よろしく。」
言葉と表情があってないんですけど…この人。
「お前オモシレェな!場地だ、マイキーには勿体ねぇな。俺とも仲良くしろや!」
「わかったから、場地くんそれやめろって!」
壱番隊隊長の場地圭介と呼ばれた男が俺の頭をグシャグシャに撫でてきた
「俺は壱番隊副隊長松野千冬だ。場地さんが仲良くするなら俺も従う。お前とはタメだから呼び捨てでいい。」
「千冬、よろしく。同い年で副隊長とか凄いな!」
俺が笑うと何故か千冬は恥ずかしそうに俯いてしまった
「いっちんは虜にしちゃう魔性の男だかんな、きーつけろ。」
ドラケンが俺をチャカすとみんな爆笑した
「みんなに紹介したからいっちん返してね、ほいっと!」
マイキーがスマイリーアングリー達から俺を奪還するとバブに乗せてくれた
「さぁ走りに行こぜ!みんな行くぞ!!」
マイキーの言葉に全員おー!!っと大きな声で返事をすると、一斉に走り出した
こんな大勢の人達と走るのは初めてだったので、俺は凄く感動していた
暗い夜の道を煌びやかなバイクライトとテールランプが光、なんとも言えない景色だった…
すげぇ、こいつらはいつもこんな景色見ながら走ってんだ!!
「マイキー!誘ってくれてありがとな!凄く綺麗で楽しい!!」
「いっちん俺のバブ乗ってるとき楽しそうだったから、見せたかったんだ。楽しい?」
「おう!マイキーありがと!」
夜風が気持ちいい…
基の約束破ってるけど…
今すごく楽しい!!
1時間程走っていると後ろからパトカーが現れ、警察が追いかけてきたようだ
まぁこんだけ騒げば誰か通報するよな…
「サツだ!みんなバラけろ!捕まんじゃねぇぞ!」
マイキーと参番隊パーちんと副隊長のペーやんは真っ直ぐスピードを上げついてきて
ドラケンとタカくん達は後ろについていた仲間を連れて左に曲がり、スマイリーアングリーは場地くんと千冬達と右に曲がりそれぞれ散らばった
パトカーは散らばった方向には行かず真っ直ぐマイキーが走る方向へとついてきた
警察は総長であるマイキーだけを狙ってるわけね…
車間距離はあるからこのままのスピードで行けば振り切れる!
追われているが大丈夫だろうと安心してカーブを曲がった瞬間、参番隊の副隊長のペーやんが曲がりきれず転倒しマイキーは急ブレイキをかけた
「ぺー!!」
「パーちんくんはマイキーと行け!ペーやんくんは俺に任せろ!」
素早く降りてバイクの下敷きなっているペーやんくんの元に走った
「お前なんかにぺーを任せれるか!!」
「んなこと言ってる場合か!総長守んのはお前だけしかいねぇだろうが!!絶対追いついてやるから俺に任せて行け!!」
「オマエ…ペーを任せたぞ!!」
パーちんは俺の言葉にハッと我に帰り俺にぺーやんくんを任せてくれた
マイキーは心配そうに俺を見たが信じろ!と叫ぶと俺を信じてぱーちんくんと先に走り去った
バイクの下敷きになってるぺーやんくんを救出しバイクを立たせると、肩を押さえるペーやん君を抱き上げ乗せ俺も跨りハンドルを握った
パトカーが追いついて来てがエンジンをかけるとなんとかバイクの方は無事なようなので俺は安心した…
あとは俺の運転次第だ!!
「オマエ一般人だろ!なんで助けにきたんだよ!俺なんかほっといて行けよ!サツが来てる、逃げきれねぇよ!」
背中の後ろで騒ぎまくるペーやん君にうっせぇ!!と一喝した
「俺が助けたいからしてんだよ!肩抜けてるから片手でしっかり俺に掴まっとけよ!全速力でお前の隊長に追いついてやんよ!!」
エンジン全開でぶっ飛ばして目と鼻の先だった警察から離れて行った
カーブをブレーキもせずに曲がっていく俺にぺーやんくんは危ねぇ!!死ぬ!!っと何度も叫びまくっていた
もし警察に捕まれば暴走族といたことが基にバレてしまうので、それはなんとしても死守しないと俺がヤバイ!!
ペーやんくんの叫び声など耳に入らないぐらい俺は逃げ切ることに集中していた…
走っているといつの間にか警察のサイレンの音も聞こえなくなり、なんとか逃げきれたようで安心して走っているとパーちん!っと叫ぶのでよく見ると無事に逃げ切ったマイキー達が集まっていた
バイクを止めてぺーやんくんはパーちんくんに走って抱き合っていた
ほっとしているとマイキーが走って俺に抱きついてきた
「いっちん一般人なのに巻き込んでごめん!ぺーやん助けてくれてありがとう!」
「俺が助けたかっただけだから、礼はいらない。ぺーやんくん!たぶん肩抜けてるから病院いって診てもらえよ!」
抱き合ってたパーちんくんとぺーやんくん達が俺に頭を下げてきた
「ぺーを助けてくれてありがとな!オマエの根性気に入った!」
「いっちん…助けてくれてありがと!オマエは一般人なんかじゃねぇ!俺らの仲間だ!」
参番隊の二人が俺に抱きついてきた
「いや一般人なんで勝手に仲間にされても困る。」
「そこは流れで仲間にされようよ、そこがいっちんらしくて俺は好きだけどね。」
マイキーの言葉に東京卍會の強面な男達は爆笑していた
「ペーやんくんのバイク…逃げ切るためとはいえ、俺が無理させちゃったから。帰ったらエンジンみてあげて!」
わかったと返事をするとマイキーの解散の言葉でみんなバラバラに帰っていった
俺もドラケンのゼファーに乗るとドラケンまでお礼を言ってきた
「いっちん大活躍したんだってな!ペーもだけど、マイキーを捕まらないようにしてくれたんだろ?ありがとな!」
「お前らみんなお礼いいすぎ!俺が勝手にしたことだから気にすんなって。マイキー!今日はありがとな!楽しかったぜ!」
「いっちん!大好き」
「来ないでいいから!今日は大人しく帰ってくれ!」
はいはいとマイキーは笑うと駄々っ子にならず、俺達は家へと帰って行った