関東事変
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
横浜第7埠頭
2月22日 PM9:55
タケミっちーを総長代理に置いて、東卍はバイクを停め天竺の奴らを睨み、千冬の号令で全員整列していた…
天竺400人に対して東卍は50人しかおらず、誰が見ても無謀な抗争だった
「待ってたぜ、ヒーロー…」
稀咲はコンテナの上でオレを見下ろしていた
「稀咲の野郎は高みの見物か…」
「そういう奴さ」
「天竺を潰さねぇとアイツにはたどり着けねぇって事だな、とことん汚ねぇ野郎だぜ。いっちんを撃ったんだ…絶ッ対ェぶっ飛ばす!!」
オレの隣に立った千冬は稀咲を見上げ睨んでいた…
「天竺400人対東卍50人、この圧倒的な数の不利をどうするか!楽しませろよ?東卍!!まずはオマエが出ろ…獅音」
イザナの言葉に黒龍元総長斑目獅音が前に出てきた
「今日の"魁戦,はオレが引き受けた、黒龍元総長!天竺四天王 斑目獅音!!!東卍は誰が出る!!?」
"魁戦,の意味がわからずオレは黙っているといっちんのバブのバイク音が聞こえてきた
第7埠頭に猛スピードで1台の見覚えのあるバイクがオレ達の抗争の中に入ってくると、バイクに跨っていたのは稀咲に撃たれたはずの生死不明のいっちんだった…
「私入れてくんないと、東卍51人なんだけど♡忘れちゃ困るな〜今日は壱番隊として参加すんだから」
笑いながらバイクを停め特攻服姿のいっちんを見た天竺も東卍のみんなも目が点になり、驚き叫んだ
「いっちん!?稀咲に3発撃たれて死にかけって八戒から聞いたんだけど!?病院抜け出してきたの!?死んじゃうよ!!」
訳がわからないいっちんの登場に、魁戦のことなど頭から消えオレはいっちんに泣きながら抱きついた
「タケミっちー、大丈夫だから。八戒、悪りぃな。こんな嘘つかせて。」
「いっちん、マジで心痛かったんだぜ。こんな嘘はもう勘弁してくれよ!」
「いっちんその特攻服、場地さんの着てきてくれたのか!よかった…いっちん生きてて…」
八戒が笑いながら私の頭をぐしゃぐしゃに撫でて千冬は涙を流し、イヌピー・ぺーやん・ソウヤ達はまるで幽霊を見ているかのような表情で私の側に近寄ってきた
さすがの稀咲も撃ち殺したはずの私を見て驚きを隠せないでいた
「樹、エマと一緒に死んだと思ってとんだけど…ハハハッ!!面白いね、一体どう言うことなわけ?」
タケミっちーの隣に立ち、撃たれたはずの腹を見えるように特攻服を上にあげた、中はブラじゃなくブラトップを着ていたので野郎共に見せるのに抵抗はなかった
「撃たれたのは本当、でも防弾チョッキ着てワザと稀咲に撃たれたフリして死にかけになってあげた訳。稀咲、残念〜。私は死んでないんだな…お前、関係ないエマちゃんに手ェ出しやがったな。絶ッ対ェ許さない!イザナ!そのひん曲がった根性、私が躾けてやる!マイキーとドラケンの代わりにお前をぶっ飛ばす!!」
「稀咲…樹の方が一歩読みが鋭かったね、ワザと稀咲に撃たせたのか…」
「神水流!!またオレの邪魔をするのかぁ!?」
「稀咲もいっちんには勝てなかったか!いいね、面白くなってきた!」
コンテナの上で稀咲は悔しくそうに私に叫び、半間は私が生きていたことがおかしかったのか隣で笑っていた
「稀咲うっせぇ!てか"魁戦,コイツが出んの、この男こないだ倒したから私行こうか?みんな心配しなくても元気だからね、嘘ついてごめん!」
「基さんもグルだったワケか…電話したときいっちんいたのか!?マジでいっちん死んだのかと思ってたんだからな…」
「場地さんになんて謝ろうかめっちゃ考えてたんだぜ、いっちん!!」
「イヌピー千冬ごめんって!!」
広げていた服を元に戻しタケミっちーへと向くと、心配したタクヤが本当にお腹に銃弾が撃たれた傷がないかイヌピーと千冬と覗きこんでいた
「S62世代で流行った儀式だよ、まずはタイマンで後の全面対決を盛り上げるんだ」
「へー…さすが不良事典」
タクヤの友達の山岸って眼鏡掛けた男が"魁戦,をタケミっちーに教え、マコトと呼ばれていた奴が山岸を褒めていた
「…なるほど、今日の抗争。先陣切るならオレしかいねぇだろ!」
「オイオイ、冗談はやめろよ東卍!!マイキードラケン三ツ谷にスマイリー、中心メンバーが1人もいねぇからってよぉ。魁戦の役者もいねぇのか!?」
「また1発で倒してやろうか?斑目!!」
斑目獅音は私にやられた癖に調子に乗って熱り立っていたので、私が行こうとしたがぺーやんが私の肩を叩き"任せろ,っと呟いたので私は出るのをやめ見守ることにした
「テメェの相手はオレだ」
「ぺーやん君」
「オマエは今日"総長代理,だ、控えてろ!東京卍會参番隊 隊長代理 林良平だ。」
斑目獅音の前に立つと、斑目はぺーやんな額をくっつけガンを飛ばしていた
「どーでもいい!!東卍は全員オレ1人で殺す」
斑目の迫力にタケミっちーと下っ端くん達は一瞬怯んだ…
私の身体が傷一つないことに安心した千冬はぺーやんと斑目の大事な戦いを見つめた
「この魁戦は大事だぜ、勝った方のチームの士気が上がる」
「大事さに気付いたか、もうおせーけどな。獅音は天竺きっての"狂犬,だ」
イザナの言葉に黒龍の奴らは"ビビってんじゃねぇぞ東卍,っと騒ぎ立てていた
「オマエらさっきからよぉ、何言ってっかわかんねぇんだよ!!」
ぺーやんが斑目の顔面をぶん殴ると、一発で斑目は気を失ない地面に倒れた
「ウソ!?え?終わり」
タケミっちーと天竺の奴らはまさかの斑目獅音が一発でやられるとは思ってなかったようで、驚いていた
「さすがパーちんの相棒!武闘派の副隊長だったことはある、ぺーやんナイス!」
「タカちゃんが言ってと、"ぺーやんはアホだけど腕っぷしならオレより上だ,ってね」
私は八戒とハイタッチをしてぺーやんを称えた
「日本語喋れ、コノヤロー」
「ふーん、樹の他にも骨のある奴がいるとは。楽しめそうじゃん東卍!」
「イザナ、東卍舐めてっと痛い目みるよ。タケミっち!とりあえず東卍のみんながやられないように天竺の下っ端くん達を1人1発で瞬殺していくから、ぺーやん・八戒・千冬・ソウヤくん・イヌピー達はタケミっちーの側で稀咲のとこまで道を開けたあげて!ある程度片付けたらそっち手伝いにいくから!」
私の言葉をぺーやん・八戒・千冬・ソウヤくん・イヌピー東卍のみんなは聞くと頷いた
「タケミっち、あとは任せた。開戦の狼煙はオマエが上げろ!!」
ぺーやんの言葉を聞いたタケミっちーは息を飲むと後ろにいるみんなへと振り返った
「準備はいいか?」
千冬は返事しイヌピーは"いつでもいいぜ,っと言い、八戒はタケミっちーのことを大将ちと言い微笑んだ
私はタケミっちーの隣に立ち肩を叩くと、タケミっちーは私の顔を見てホッとしていた
「タケミっちー、稀咲は貴方に任すね。イザナは私に任せて…マイキーがいなくても、私がいる。1人で戦わせない」
「いっちん、ありがとう…稀咲ィ!!」
タケミっちーと稀咲はお互いを睨み合っていた
「花垣武道」
「長い戦い!!!ここで終わりにしようぜ!!!!」
「今日白黒つけてやるよ!!」
「行くぞぉぉぉ!!」
タケミっちーの叫びと共に東卍対天竺の戦いが始まった
瞬時に天竺の下っ端達を1人倒すのに1秒かかるかかからないかの速さで、私は一撃で倒していった
「ザコすぎんだよ、天竺!!」
両手両足を使い次々天竺の下っ端達を殴り飛ばしていくと地面に倒れさせて行った
少し離れた所でぺーやんが天竺の奴らを両手で振り回して、人で人を殴っていた
タケミっちーの側には千冬と八戒ソウヤくんとタクヤ達がタケミっちーの為に天竺野良奴らを殴り、稀咲への道をあけていた…
「ついてこいタケミっち!!稀咲までの道はなんとしてもあける!!オマエは絶ッ対ェェあの野郎をぶっ飛ばせ!!」
千冬も天竺の奴らを殴り飛ばしてタケミっちーは稀咲をぶっ飛ばして未来を変えるため走った
私が200人程ぶっ飛ばしていたころ、ぺーやんにイザヤが近付いていたことに私は気付いていなかった
「ぶちあがってんな東卍!!獅音…テメェは2年前と何も変わんねぇ、マイキーに負けて黒龍を潰したあの頃とよぉぉ。樹にまでやられてるし…マイキーが強ぇーんじゃなくて、テメェが弱すぎたんじゃねぇの!?このままじゃ天竺まで舐められちまう」
地面で伸びてる斑目の顔面をイザナは踏みつけるとぺーやんが暴れている所へと向い、天竺の仲間に"どけ,っと押しのけぺーやんに向かい挑発した
「まぁ…敵討ちって性分でもねぇけどさ、相手してくれよ」
「大将首ぃいぃ!!」
突っ込んでくるぺーやんの顔面に蹴りを1発食らわせると辺りは一瞬みんな立ち止まり、地面にぺーやんが倒れた…
「うん!勢いは止めた、さぁ!"極悪の世代,テメェらの出番だ」
「ぺーやん!?ちッ、イザナの奴出てきたか!邪魔だ!どけッ!!」
私は手を休むことなく天竺の奴らを腹や顔面を殴り蹴り飛ばしていった
チラッと見えたが天竺四天王のガタイのいい奴がタケミっちーの前に現れたので、そちらに向かおうとしたら千冬が"待ぁてぇえコォラァアア,っと叫びながら望月莞爾の顔面に蹴りを入れた
「いっちん来んな!ぺーやんの代わりに天竺の奴らぶっ飛ばしてくれ!立てよ筋肉ゴリラ、テメェの相手はオレだ!」
「千冬!わかった!!早く終わらせてそっち行くから!」
私は千冬に叫ぶと目の前にいる男の腹に蹴りを入れ、4、5人吹っ飛ばした
蹴り倒したはずの望月莞爾は笑いながら立ちあがり、千冬を相手することにしたようだ
「オマエ弐番隊?」
「まーた余りモノかよ」
八戒とソウヤの目の前に灰谷兄弟が立ちはだかった
「おたくの隊長元気ぃ?」
「あ!?」
「兄貴が有名だとお互い大変だな」
灰谷蘭が八戒に立ちはだかり、灰谷竜胆がソウヤと構えあった…
「カクちゃん!!」
「オマエの相手はオレだ…」
タケミっちーの目の前に天竺四天王鶴蝶が立ちはだかり、イヌピーの前には東卍を裏切ったムーチョ君が現れた…
「会いたかったぜ、元伍番隊隊長さん。テメェぶっ殺してココを奪い返してやる」
「オマエの相手はオレじゃねぇ」
背後からココがイヌピーの顔面を殴り、イヌピーに立ちはだかった…
天竺の下っ端達を私は瞬時に倒しているとき、イヌピーとココが目に入った
イヌピーとココか、お互い戦いにくい相手だな、過去に2人の間に何があったか私は知らないけど止めるべきだな…
「邪魔だ!半分に減らしたから一旦四天王の方に行く!私がいないからって気合い抜くなよ!!」
「いっちん任せて行ってくれ!」
東卍の下っ端くん達に伝えると、天竺の奴らを倒しつつイヌピーの元へと向かった
「…どうしちまったんだよ?ココ、もういいんだぜ?天竺側のフリしなくても!オマエを迎えに来たんだ」
「東卍は金になんねぇ、天竺に来い!イヌピー、オマエにはポストを用意してある。天竺につけばすぐにでも幹部だ」
「ポスト?金?」
「イヌピー大人になれ、今日東卍が負けるのは明白だ!今日ばかりはオレに任せろ、悪いようにはしねぇから」
ココはオレの肩を掴み心配してくれていることを理解したが、"手をどけろココ…,っと呟きココの目を真っ直ぐ見つめた
「オレは花垣に命を預けた、黒龍もだ…天竺に行く気はねぇ」
「賢くなれ!イヌピー」
「…オマエこそな!」
「あ?」
「…ココ…いっちんもしなくていいって言ってただろ、金なんてもう要らねぇだろ?テメェいつまで…"赤音,にこだわってんだよ!?」
オレの言葉にキレたココは首を絞めあげた
「いつまでもこだわってんのはテメェだろうが…黒龍再建?テメェは何をした?腐らせただけだろ?」
首を絞めあげていたココの手を力で押さえ"認めるよ、オレが黒龍を腐らせた…!!っと叫んだ
「だからいい加減テメェも認めろよ、オレは"赤音,じゃねぇ"青宗,だ!!」
オレの言葉を聞いたココは"やめろ,っと呟き腹に膝蹴りを入れられ咳き込んだ
「オレは…金の為に生きてきたんだ…」
ココの顔面を殴り飛ばし"目ぇ覚ませよココ!!もう赤音は!!,と叫ぶとココに胸元を蹴り飛ばされ殴られ続けた…
「うるせぇ!!その顔でにらむんじゃねぇよ!!!なんでもやったさ!依頼さえあれば!金にさえなれば!!!そして噂が噂を呼び、色んな奴が近寄ってきた。黒川イザナ!!柴大寿!オレに近づく奴ぁみんなシンプルだ、金…オマエだってそうだろ?イヌピー結局…黒龍再建の為にオレをさんざん利用したじゃねぇかよ」
「なぁココ、赤音はもう死んだんだ!」
「…うるせぇよ、イヌピー。感情なんていらねぇんだよ、オレに近づく奴ぁみんな金!それでいいんだよ!!!」
「ココ!!赤音はもう…」
殴っていた手を止めてココがオレの頬を優しく添えた…
「赤音さん…今のオレ見たらそんな顔で怒ってくれたのかな?赤音さんは…死んだ…オレだってわかってるさ、でももう戻れない。オレは今天竺に命を預けてる、オマエは敵だ!!」
「天竺にいようがココはイヌピーの相棒でしょ?くだらない抗争に2人の絆まで壊しちゃダメだよ」
天竺の奴らを投げ飛ばしつつ2人の元に降りたち、ココとイヌピーの間に入ると笑いながら肩を組んだ
「いっちん…」
「ココの心の中にも忘れられない大好きな人がいるんだね、それは私も一緒…死んだって大好きな人はココの中に生きてるんだよ?イヌピーと喧嘩してるの見たら、その人悲しむよ。こんなくだらない抗争…私が壊してあげる。だからココ…また一緒にイヌピーと遊ぼうよ」
私の言葉にココは涙を流したがいきなりムーチョ君がイヌピーに向かって殴ってきたので、私は瞬時にイヌピーを引っ張り避けた
「邪魔すんな、いっちん!もういい、下がってろ。丸井…」
「いきなり酷いなムーチョ君、悪いけどココは私の友達でもあるからね…天竺にはあげないよ」
「こっからはオレが相手だ、いっちん乾!」
「私1人で十分、イヌピー私の後ろに下がってな…」
「悪いけど、いっちんはオレが相手する。乾だけにしてくんねぇかな?」
コンテナの上で稀咲の横で眺めていたはずの半間が煙草を吸い笑いながらムーチョ君の隣に現れた
「あ?半間か…好きにしろ」
ムーチョ君はイヌピーを睨み、私はムーチョ君を行かせまいと殴りかかったが半間が受け止め私を投げ飛ばした
「どけよムーチョ、オレはココと話してぇ!おらぁあ」
イヌピーがムーチョ君を殴ろうとしたがその手を掴み、イヌピーを背負い投げ飛ばした
「終わりだ乾!」
投げ飛ばされたイヌピーは咳き込み、地面に倒れた
半間に投げ飛ばされた私は綺麗に着地し、睨み舌打ちをした
「いっちんの威力ヤベェな、受け止めたけど痛ぇ…また会えてオレは嬉しいよ、いっちん」
「イヌピー!?ちッ…"歌舞伎町の死神,の名なだけのことはある、私のパンチを受け止めるなんてね…稀咲のとこに居なくていいわけ?」
「いっちんとやるほうが面白そうだからな」
「悪いけど…半間と遊んでる暇ないんだよね。てか煙草臭い…」
瞬時に半間の間合いに入り、煙草だけを蹴り上げ地面に落として踏みつけた
「さすがいっちん♡やるね…」
「煙草のように踏みつけてやんよ、半間…」
地面に落とした煙草を踏みつけ、半間に掛かってこいと指で挑発した