デートと天竺
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今日もいつものように授業が終わり鞄に教科書を入れていると菜々が私の席にやってきた
「樹今日もマイキー君とこ?相変わらず激しく愛されてるね」
首から見える痣を見て菜々はいつものように笑って来た
「やっぱキスマーク目立つよね…今日はエマちゃんと日向ちゃんと制服デートだからマイキーはいないよ」
「珍しいね、マイキー君のことだから絶対行くって言ったでしょ?」
「菜々の言う通りだよ、まったく年上なのに困った子だよ…ヤバッ、渋谷駅集合だから行くね!菜々またね!」
「気をつけなよ!樹ナンパされんだからね!」
菜々に手を振り走って階段を降りてローファーを履くと何故か基がバブに乗って校門で待ち構えていた
「何で基がいんのよ」
「樹♡パパンに第一声がそれなの、セーター羽織ってる樹も可愛い♡」
「わかったから、で何?私今からエマちゃんとヒナちゃんと遊ぶから家帰んないけど」
「知ってるよ、仕事終わったからさ。渋谷駅まで乗せてってやる、ほら被って!」
ヘルメットを渡してきたので被ると基の後ろに乗り腰に手を巻き付けると、バイクは渋谷駅まで走り始めた
渋谷駅前に着いたのでバイクは止まり私は降りてヘルメットを基に渡した
「樹は可愛いんだからナンパ男にホイホイついていかないこと!女の子達とプリクラ撮ったらちょーだいね♡」
「基はやんない。渋谷駅までありがとう!んじゃいくね!」
「行ってらっしゃい!」
基に手を振り渋谷駅に走って行くともうエマちゃんとヒナちゃんが待っていた
「遅くなってごめん!待った?」
「大丈夫、今来たところだから」
「ねぇ早く行こ!せっかく制服だからさプリクラ撮りにいこ!」
エマちゃんは私と日向ちゃんの腕を引っ張るとゲーセンへと向かった
プリクラ機に入り3人で撮ると落書きはエマちゃんと日向ちゃんに任せて私はゲーセンの側にホットコーヒーやカフェオレなどドリンクのお店屋さんがあったのでみんなの飲み物を買いに行った
私はあったかいブラックコーヒーにして2人はカフェオレを注文した
ベンチに座って待っていると褐色のイケメンな男が私の目の前に立った
「セーラー服可愛いね」
なんか見たことある顔だったが思い出せずナンパかと思い無視していると、図々しくも私の隣に座ってきた
「無視は酷いな神水流樹。オレのこと覚えてないの?」
「ナンパならもっといい女の子いっぱいいるからそっちに行ってくれない。邪魔…」
お店の人が頼んでいた飲み物を作ってくれたので立ち上がり、3つドリンクを持ち立ち去ろうとした
「基くんのチビは昔と変わらないね、オレは黒川イザナ。また会おう」
「黒川イザナ…?ちょッ、待て!」
黒川イザナと名乗ったナンパ野郎は笑い人混みの中に消えていった…
さっきあのナンパ野郎、基の名前を言った…
それに私の名前も知ってる
黒川イザナ…一体何者だ…?
先程のナンパ野郎を考えつつエマちゃんと日向ちゃんの元へと帰ると、ちょうど落書きが終わりプリクラが出来たようだ
「2人ともありがとう。はい、寒いからあったかいカフェオレどうぞ」
「いっちん女の子だけど男前♡ありがとう!」
「樹ちゃんありがとう!これ樹ちゃんのプリクラだよ」
「ありがとう!2人とも可愛い!さっそく1枚携帯に貼ろ!」
3人で仲よくピースしているプリクラを携帯に貼りベンチであたたかい飲み物を飲んでいると何やら渋谷駅の方が騒がしく
誰か喧嘩でもしてるのかとコーヒーを持って立ち上がり渋谷駅の方を眺めると…
赤い詰襟の学ランのような特攻服に身を包んだ厳つい男達が何百人と渋谷駅から出てきた
これは只事じゃない…
エマちゃんと日向ちゃんとここにいるのは危ないかも…
携帯を取り出し獅稀さんに電話するとワンコール鳴る前に出てくれた
「樹さん渋谷駅にいるガキどもの事気になってますか?」
「獅稀さん…はぁ…今ハッキングして私監視してるんですね。それはおいといて、今すぐ私の所に迎えに来てくれます?」
「そのまま斜め左に顔を向けてもらえますか?」
「え?斜め左…なんで獅稀さんか車に乗って手を振ってるんですか…マジでストカー被害で警察に届けますよ?」
言われた通りに顔を向けると黒塗りの高級車に乗った獅稀さんが私と電話しながら手を振り車から降りて歩いてきたのだ…
お互い電話を切った
「それは親父に迷惑かけちゃうのでやめてください、佐野エマさんと橘日向さんを家に送って帰ったらいいんですね。樹さんあのガキどもは横浜の"天竺,って暴走族です。どうやら東卍をやりにきたみたいです」
「なんでこんな日に喧嘩しに来るかな…悪いけど2人お願いしていいかな?エマちゃん日向ちゃん、悪いけど巻き込んだらいけないから私の知り合いの車に乗って先に帰ってくれる?また今度ゆっくり遊ぼ!」
「いっちんは一緒に帰らないの?」
2人を獅稀さんの車まで連れて行くと後部座席のドアを開き、2人を乗せた
「エマちゃんせっかく遊ぶ約束してたのに悪い、けど東卍のみんなが心配だから行ってくる!獅稀さんは優しくて強い人だから安心してね?獅稀さん鞄持って帰っといて、後飲みかけだから捨てといてくれる?」
「わかりました、携帯電話は持っといて下さいね。何かあってからでは遅いので」
「わかってる!エマちゃん日向ちゃんまたね!」
私は獅稀さんに2人を任せて赤い詰襟の学ランのような特攻服を着た天竺の元に駆け出した
すると駐車場を取り囲むようにギャラリー達が"死んじゃうよ,っと騒ぎたてていたのが目に入り向かうと、東卍の下っ端連中が天竺の奴らにボコボコに殴られ何十人もの男達が地面に血を流して倒れていた
顔面血だらけの東卍の男は意識がなくもう動けないのに、天竺の野郎はメリケンサックでずっと殴り潰していた…
「おい、テメェ!そいつ意識ないだろうが、手止めろ!」
殴っていた腕を私は掴み強制的にやめさすと、殴っていた男が私に睨んできた
「あ?女が何のようだ…オレに喧嘩売ってんの?オレは天竺四天王 斑目獅音だ。女だからって容赦しねぇぞ!」
「メリケンサックなんて武器使いやがって…クズが!」
顔面を殴り斑目獅音と名乗った男を地面へと叩きつけ、男は私の一撃で意識を失い血を流したまま倒れた
それを見た周りにいた天竺の野郎達は驚き、"天竺きっての狂犬の斑目さんが女にやられた,っと騒ぎ立てていた
私はカーディガンを脱ぐと先程まで顔面を殴られていた東卍の男の顔から流れる血を止血し、"すぐ病院連れてってやるから少し待ってて,っと伝えると残りの10人の天竺の野郎どもを睨んだ
「お前ら全員許さないから…」
「女1人だ!ぶっ殺してやる!!」
一斉に男達がむかってきたので飛び蹴りを喰らわし4人倒れると1発ずつ顔面を殴り倒し、2人掴むと地面に叩きつけ2人一気に蹴り飛ばして残りの2人は顔面と腹に1発決めると全員倒した…
倒れた男達を踏みつけポケットから携帯を出すと救急車を呼んだ
そして踏みつけていた天竺の1人を胸倉を掴み、気を失っていたが無理矢理叩き起こした
「お前ら横浜の"天竺,だろ、なんで東卍狙う。んで天竺にはあの斑目以外誰がいるワケ?」
「いッ…今日東京に天竺300人が乗り込んできてる…"極悪の世代,と呼ばれるS62世代…元呪華武(じゅげむ)の総長望月莞爾(もちづきかんじ)・灰谷蘭(はいたにらん)灰谷竜胆(はいたにりんどう)六本木のカリスマ灰谷兄弟…そんな最凶メンバーの筆頭鶴蝶…そして元東卍稀咲鉄太と半間修二だ…」
「ふーん…でッそいつらまとめてるお前らの総長の名は…?」
胸倉を掴む力を入れるとおとこは咳込みながら名前を吐いた…
「ゴホッゴホッ…黒川イザヤだ…」
「黒川イザヤ…」
少し前に飲み物買ってきたときに話し掛けてきたあの野郎が天竺の総長だったのか…
掴んでいた胸倉を緩める1発腹に決め込むと男は倒れた
「ッ…いっちん…助かった、すまない…」
「意識戻ったのか、救急車きたからお前らは病院行きな。カーディガンで悪いけど、血がお前は多く流れてるからそこ押さえてて。他の東卍メンバーが心配だから行くね!」
そのタイミングで救急車が来たので東卍の奴らを救急隊の人に任すと私は走ってその場を去った
名のある奴らが東卍を狙って来たってことは東卍の隊長クラスの奴らが1番危ない!
携帯を取り出しタケミっちーにかけたが出てくれず、タカくんにもかけたが出なかった…
みんな襲われてるはず、でも何処にいるのかわかんない…
獅稀さんは今運転中だから裕翔くんに電話して聞くか!
走りながら電話をかけると裕翔くんは出てくれた
「お嬢、ケガないですか?」
「大丈夫!裕翔くん今獅稀さんのパソコンで私監視してるよね?街頭の防犯カメラに東卍のタケミっちーとタカくん探して欲しい!連絡つかないから襲われてる可能性が高い!!」
「わかりました、ちょっと待ってくださいね…花垣武道は松野千冬と東京卍會肆番隊隊長と副隊長と横浜方面に向かってますね、三ツ谷隆は新宿駅近くで望月莞爾と灰谷兄弟にやられて倒れてます」
「ありがとう!タカくんの方に向かう!」
電話を切ると走りだしたが、渋谷から新宿までは距離がある、基に来てもらうか…
基に電話したがいつもならすぐ出てくれるのに、こう言う時に限って何故か出てくれなかった…
「ちッ、バイクあったらタカくんのいる新宿まですぐに行けるのに」
基がバイクを乗っているのでない私は走りながら考えていると、目の前にドラケンよりも身長が高く2メートルあるぐらい高かい男が目に入った…
右頬から首の下まで刺青を入れてる厳つい男がバイクに跨り煙草を吸っていた
「ねぇ、暇ならさ。ちょっと私を新宿まで乗せてってほしいんだけど!」
「あ?逆ナンか?オマエ…!?まさかこのオレに声を掛けてくるとはな…いいぜ!後ろ乗れ」
「ナンパじゃねーよ、ただ新宿に行きたいだけ。マジか!?いい奴じゃん、ありがとう!!」
男からヘルメットを受け取ると被ると後ろに乗り、腕を回すと男は走り始めた
「まさかあの東卍の女が声をかけてくるとら思ってもみなかったぜ。、オマエ神水流樹だろ!オレは寺野南(てらのサウス)だ、覚えとけ!」
「私一般人なんだけど…不良達に名前知れ渡ってんの?やっぱマイキーと出会ってからお淑やかライフ崩壊してんわ…サウスか、カッコいい名前だな!」
「ハハハッ!オマエだから乗せたんだよ、着いたぞ」
寺野南(てらのサウス)と名乗った男は新宿駅前で止まり、私はバイクから降りてヘルメットを渡した
「ありがとう!本当助かった!お礼したいけど…何もないし」
「お礼ならオマエでいいぜ」
サウスの言葉に"は?,っと意味がわからず顔を上げると私の後頭部に手を回し唇を押し当て、驚いた私は口を開けると深く押しつけ私の舌を絡め深く触れ合った
サウスの身体を力一杯押して離れると、キスされた唇を制服の袖で拭いた
「テメェ、いきなり何してんだ!?」
「乗せて連れ来てやったんだぜ、これぐらいはしてもらわないとな。さっさと行かねぇと東卍やばいんじゃねぇの?」
「ちッ、これでチャラだから…キスしたのは許せないけど、助かった。ありがとう」
勝手に唇にキスしたのは許せないが、新宿まで乗せてくれたことには本当にありがたかったのでお礼を言ってタカくんを探すためサウスと別れた
走って新宿の街を探していると地面にタカくんが頭から血を流して倒れていた
「タカくん!」
「いっちん…」
地面に倒れているタカくんに近寄り抱き上げると、頭から血が流れていた
「頭から血出てるじゃん、天竺の誰にやられた?」
「元呪華武(じゅげむ)の総長と灰谷兄弟だ、いっちんオレから離れてろ!天竺の奴らに狙われるぞ」
私の腕を払い除けふらつきながら立ち上がり、私から離れたが私は無理矢理タカくんの腕を引っ張ると手を肩に回した
「フラフラじゃん、別に狙われたって大丈夫。それにさっき天竺の奴らとやってきたし…あっ、ちょっと待ってね!もしもし、基?」
ポケットに入れていた携帯が鳴ったので出ると基からだった
「樹でれなくてごめん!!新宿でラーメン食べてた、どうした?」
「新宿いるの?なら悪いんだけど、私の大事な友達を病院まで連れってて欲しいんだけど」
「いいけど何処にいるのか…あっ!樹見つけた♡」
電話しながらバブを運転している基とたまたま出会えたので電話を切るとタカくんを背中に背負って、基の元へと歩きバブの後ろに乗せた
「樹を強くさせすぎたか、年上の男を背負える女の子なんて普通はいないよ。で、この子を病院乗せて行ったらいいわけ?」
「頭やられてるからね、タカくんのインパルス貸してね!ちゃんと家まで乗って帰るから、基はタカくん最後まで付き添ってあげてね!」
「いっちん、天竺の奴らはマジでヤベェ!オマエは東卍じゃねぇんだから関わっちゃだめだ」
私は基の後ろに跨っているタカくんを安心させるように頬を両手で包み、自分のおでこをタカくんのおでこに引っ付けると安心させるように"大丈夫,っと言い
「東卍のみんなは私にとって大切な友達だからたとえ下っ端の話したことない人達でも守りたい。タカくん心配してくれてありがとう、行ってきます!」
「樹!?距離感近すぎでしょ!!ただの友達にこの距離って…!?パパン心配なんだけど!?」
騒ぎ立てる基を無視してスズキ・GSX400FSインパルスに跨りエンジンをかけると、スピードを上げた
携帯電話で千冬に電話すると繋がった
「千冬!天竺に乗り込んでんでしょ?タカくんのバイク借りて今から向かってんだけど」
「いっちん無事だったか、もう肆番隊のスマイリーとアングリーと天竺のアジトに乗り込んで鶴蝶(かくちょう)と戦って勝ったところだ!こっちは大丈夫だけど三ツ谷君大丈夫か?」
走っていたバイクを端に止めると、バイクに跨ったまま話し始めた
「基に頼んでタカくんは今病院行ってる、東卍の人達が斑目って天竺の奴に半殺しにされてだから助けてあのクズはぶっ飛ばしたんぁけど。タカくんは元呪華武(じゅげむ)の総長と灰谷兄弟にやられたみたい」
「いっちん斑目獅音倒したのか!?元九代目黒龍総長だぜ!?やっぱいっちんは凄ぇわ…ちょっと!今話して」
「いっちん!やっほぉ!もう横浜来なくて大丈夫だぜ、天竺四天王の鶴蝶倒したから!そっちにまだ天竺の残党がいると思うから気をつけろよぉ」
千冬からナホヤくんに電話が変わり話していると、インパルスに跨っている私の周りをいつの間にか天竺の奴らが取り囲んでいた
「ナホヤくんか、タケミっちーと千冬を助けてくれてありがとう!なら横浜行かずにこっちをどうにかするわ、ちょっと天竺の奴らが群がってきたから電話切るね」
「いっちん!大丈夫かぁ!?」
「大丈夫、またね」
電話を切ってぽけっとに入れるとバイクから降りて男達に向き合った
「そのバイク、東卍の弐番隊隊長三ツ谷のだろ。オマエも東卍に関わってんなら女だろうが容赦しねぇぞ!」
天竺の男が私の顔面を殴ってきたので瞬時にかわし、男の顔面へと一撃を入れぶっ飛ばした
まさか女の私に倒されると思ってなかったようで、天竺の奴らは驚いて騒ついていた…
「横浜の族は女にも手出すクズ共か、相手してやるよ。めんどくせぇ…全員かかってこいよ」
30人ほどの天竺の奴らが一斉に私へと殴り掛かってきたので打撃をかわし、1人倒すのに1秒かかるかかからないかの速さで蹴りと腕を使い一撃で倒していった…
1分かからないおちに全員を倒した私は地面に倒れている男達をローファーで踏み潰した
「黒川イザナに伝えて東卍やるなら神水流樹も参戦するからって。なんかあの顔見覚えあるんだけど…また私忘れてんのかな…?」
ポケットに入っていた棒付きキャンディを出すと口に入れて、インパルスへと乗りタカくんちまで走り始めた