現代へタイムリープ
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7回目のタイムリープで現代に戻ってきたオレは三ツ谷君の葬式に来て、携帯で調べると日向も死んでいた…
あのボロアパートへと戻ると過去で最後に撮った集合写真が机に置いてあり、眺めているとナオトが現れた
「ボクの記憶が上書きされた…って事は君が帰ってきたという事です。タケミチ君はこれまでに姉さんを助ける為、何度も過去にタイムリープしてきましたね。今回の現代はこれまでで最悪です。姉さんが助かっていない事はもちろん、東京卍會の主要メンバーは…全員殺されました。松野千冬射殺・柴八戒焼殺・三ツ谷隆絞殺・龍宮寺堅斬殺…羽宮一虎も林田春樹も他のメンバーも全て殺されました、稀咲すら殺されてます。そして神水流樹さんまでも…」
ナオトの話を聞いたオレは訳がわからず震えていた…
「…稀咲も!?いっちんまでも…みんな…死んでる…?そんな…っなんで…?」
「犯人は捕まってません、どこにいるか手掛かりすらない…」
「マイキー君は!?マイキー君もまさか…殺されたのか!?」
「心して聞いて下さい、タケミチ君。現在一連の殺人の容疑者として指名手配されてるのが佐野万次郎です!!」
「は?テメェふざけんのも大概にしろよ?そんなワケねぇだろ…!?いっちんはマイキーの彼女だしみんなを殺すなんて絶ッ対ェねぇだろ!オイッ!!!」
「タケミチ君。ボクも真相が知りたい、佐野万次郎に会って話を聞きたい。それができるのは君だけです。東卍元幹部でありながら、唯一殺されていない君だけなんです」
ナオトの話を聞いたオレは手に持っている写真を眺め昔のマイキー君を思い出していた…
「ナオト…本当にマイキー君がやったのか?」
「…タケミチ君に何か心当たりはありませんか?今回のタイムリープで手に入れた情報、その中に必ず手がかりはあるはずです。少なくとも過去で君が何かをした事で現代が大きく変わったんです」
「…"オレがした事で,って…オレが失敗したって事か?オレは東卍を狂わせた2つの存在を過去で排除できたんだ、黒龍は潰したし稀咲を東卍から追放できた!全部うまく行ったはずなのに!!!…何がいけなかった?オレが…"マイキー君は1人でもやれる,なんて言ったのがいけなかったのか?あとした事なんて?この写真を撮ったぐらいだ」
「…タケミチ君、その写真…どこにあったんですか?」
「…どこってそこのコタツの上に…あ!!手紙!写真…この中に入ってたのか…?」
「その手紙ちょっとみせてください!消印…日本じゃない…フィリピン!!この手紙…誰が出したんですか!?」
ナオトの言葉にオレはマイキー君が手紙をだしたんだと理解した…
オレはナオトと一緒にフィリピンマニラに飛行機で向かった…
オレはあの手紙を持って廃墟を歩き回っていた…
手紙には住所と一言"1月20日いつか話したあの場所で,っと書かれていた
すぐにマイキー君だとわかった、ここにいる保証なんてない
でももし会えるとしたら、初めてだ
初めて現代のマイキー君に会える!
どんな風になってるんだ?
やっぱ変わってないのかな?
会って何を話そう…?
変わってない?
変わってないワケないじゃん!
みんなを殺してるかもしれないのに、現代にいるのはオレの知ってるマイキー君じゃないんだ
12年経って変わっちゃったマイキー君かもしれないんだ
勢いで来ちゃったけど、よく考えたらやばくね?
オレ会った途端に殺されるかもしれない、いや!
殺す為に呼び出したのかも!
…帰るか?
一旦止まり辺りを見回すと天井は壊れ、廃墟には大量のスクラップがあった…
マイキー君のお兄さんがCB250Tのエンジンを見つけた場所!
なんか感動…
「タケミっち?」
呼ばれて振り返ると瓦礫の上に…
そこにはあの頃と変わらない目をしたマイキー君がいた…
初めて会う現代のマイキー君は12年前と変わらない目をしていた
「マイキー君…あの…えっと元気でしたか?」
「…ウン」
「あ…あの…すいません」
オレはマイキー君にたどり着いた嬉しさで目から涙が出ていた…
「泣き虫は相変わらずか?ここにわざわざ呼んだのは"頼み,があってね。ここに来て兄貴の事思い出したらさ、色んな思い出が溢れてきて。ガキの頃は色んな奴らと殴り合ってわかりあって笑いあって泣いたりして。そうやって東卍は大きくなっていったんだなぁって…懐かしくなっちゃった」
マイキー君と会ってみて確信した、やっぱりマイキー君はマイキー君だ
三ツ谷君を…みんなを殺してるワケない…
あの東卍のマイキー君が殺すワケない
「東卍は変わっちまった、タケミっち…なんで東卍を出てったんだよ?一緒にいて欲しかった、兄貴のように叱って欲しかった。なんとか1人で頑張ったんだ、でもいっちんもいなくなって抑えられなかった。オレがオレでなくなる事を」
「マイキー君…それどういう…」
「東卍を出てくオマエを引き止めようとしたオレにケンチンと三ツ谷といっちんは頭を下げてきた…最高の奴らだよな、そんなケンチンと三ツ谷をオレは殺した。タケミっち、あの頃の東卍はもういない、アイツらはみんな…みんなオレが殺した。だから頼む…オマエが終わらせてくれ、オレを殺せ。ここで全て終わらせたたいんだ、オレの夢を」
マイキー君は銃をオレに投げ捨ててきた…
「…な何言ってんだよ?マイキー君やめてくださいよ、ワケわかんないですよ。会っていきなり"オレを殺せ,なんて…オレはマイキー君に会いたかっただけなのに」
オレは涙を流しながらマイキー君に気持ちをぶつけた
「"会いたかっただけ,…八戒も死に際に同じような事言ってたっけ」
「八戒…"死に際,…?」
「…夢を叶えるのは難しいね。''不良の時代を創る,その道を目指して東卍は突き進んで行ったはずなのに、いつの間にかこんなんになっちまった。初めて人を殺した時何も感じなかった、そして思ったよ。世の中の難しい事って大抵人を殺せば簡単に解決するって、邪魔なもんは消しちまえばいいんだって」
「違うよ!!?マイキー君、マイキーくは変わってねぇ!!!あの頃のまんまだよ」
マイキー君の肩を掴み泣きながら伝えたが"やめろタケミっち,っと小さな声で否定してきた
「オレ目ぇ見てわかるもん!なんにも変わってねぇ、変わってないよ。だから…だから!!消すとかそうゆうのやめてよ!!!」
胸倉を掴まれオレは地面に叩きつけられた
「オマエは何なんだ?そんな目でオレを見るな、銃を拾えタケミっち」
銃を頬に突きつけられたが、マイキー君の目から涙が溢れていた
「オレを殺すかオマエが死ぬかだ…あの頃は取り戻せない」
ドンっと発砲する音が聞こえたので目を閉じるとオレは撃たれていなかった…
「大丈夫ですか!!?タケミチ君!!」
ナオトが銃を構えオレの元に走ってきた
オレに跨っていたはずのマイキー君が頭から血を流して倒れていた、あの発砲はナオトがマイキー君を撃ったのだ…
オレはマイキー君を抱き上げ、名前を呼んだ
「タケミチ君、近寄っちゃダメだ!安全装置がかかってる、殺す気はなかったのか!?」
オレの腕の中でマイキー君が意識を取り戻し、目を開けた
「…橘ナオトか…ありがとう、たぶん…タケミっちにはムリだったから、やっと終わるんだね。オレの人生は苦しみだけだった」
「そんなこと言わないでマイキー君、オレ…変えれるから。オレ過去に戻れるんだ、やり直せるんだ。こんな現代になんないようにオレ頑張るから、絶ッ対ェ…絶ッ対ェ諦めないから!!だからそんな悲しい事言わないでっ」
「ふふ、ありがとうタケミっち。オレを慰めてくれるんだな、嘘でも嬉しいよ。やっといっちんの元に逝ける…タケミっち…オマエの手あったかい」
「…マイキー君?嘘だよ、返事してよ。ねぇ…マイキー君…」
応えてくれないマイキー君を力一杯ギュッと抱きしめたまま、過去のマイキー君との思い出が頭によぎった…
こんな現代には絶対させねぇ!!
みんなを救う!!
オレは絶対未来を変えてやるっと決め、ナオトと握手をしてタイムリープした…