11月12月…
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いつも通り学校が終わり珍しくぺーやんと話しながら靴箱まで降り校門へと向かっていると、黒塗りの高級車から獅稀さんが煙草を吸いながら待っていた
学校の女子達は獅稀さんがイケメンなのでキャーキャー言って騒ぎまくっていた
私に気づいたので煙草を消し、手を振っていた
「樹、あれオマエの知り合いか?胡散臭いぞ、アイツ。オレにはわかる一般人じゃねぇ…大丈夫なのか?」
「ぺーやんでもわかっちゃうんだ、獅稀さんは基の知り合いみたいなもんだから大丈夫!心配してくれてありがと、今から習い事あるからまたね!」
心配してくれたぺーやんに手を振り、助手席へと乗ると獅稀さんは車を走らせた
「さっきの子は林良平くんだよね、樹さんは東卍の人達と本当に仲がいいですね」
「ハハハッ…私は獅稀さんのその情報力が怖いんだけど。あれ?裕翔くんは今日はいないんだ?」
「あぁ、裕翔には随時パソコンにはりつけさせてます。私が樹さんといる間に稀咲が柴柚葉さんと接触するかもしれないので。」
「なんか大変なことお願いしちゃった?申し訳ない!」
「裕翔は樹さんにヤラれてから犬みたいな存在ですから、使ってください。お嬢の為なら!ってやる気満々ですよ」
「裕翔くんを犬って…そして私の呼び名はお嬢なのね…」
溜息を吐くと車はビルの前で止まり、獅稀さんは助手席のドアを開けてくれた
「車停めてくるので先に行っててもらえますか?このビルの5階にありますので」
「わかった、運転ありがとう。先に行くね」
ビルの中へと入り、エレベーターで5階まであがり扉を開くと教室内は広く、リングが2つもあり筋トレ用のマシーンもたくさん並んび堅いのいい男達がトレーニングしていた…
「ん?キミが樹カ?シキからキいてる!僕ハ、サクチャイ・カナロットだ!ヨロシクな!」
私と身長が同じぐらいのタイ人の男性が手を合わせ話しかけてきた
「あなたがムエタイの先生ですね、サクチャイ先生!初めまして神水流樹です。しばらく教室に通わせてもらいます、よろしくお願いします」
「本当に中学生ナンだネ!瑞サンの孫娘可愛いネ、制服じゃデキないからコレ着替えテ来テ!更衣室アルから」
Tシャツとムエタイパンツを先生から受け取り私は更衣室で着替えた
「樹!両腕ヒビ入ってンだよネ?治るマデは下半身ダケ強化しようト思ってル。とりアエズ、君ノ今の力を知りタイ!僕の腹ニ蹴ってクレるかナ?」
「はい!」
力を込めておもいっきり先生の腹を蹴った
先生は一歩後ろに下がったが、やはりムエタイのチャンピオン…
そこいらの男達みたいに倒れなかった…
「うん、女の子なノニ凄いネ!さすがダネ。体の軸もブレてナイ、武術してタンだよネ?だかラか…樹はモット筋力をつけレバ格段に強くナル。まずハ筋トレ・シャドー・サンドバッグを繰り返シテやって行コウ。今日から一週間はマシーン使って筋トレネ!」
「はい!よろしくお願いします!」
先生に連れられてマシーンを使い筋トレを日が暮れるまでひたすらやった…
「樹!今日ハお終いダ、お疲れ様!」
先生が水の入ったペットボトルを私に投げてくれたのでお礼を言って水を飲んだ
筋トレは凄くきつくて、大量の汗をかいてTシャツがビチョビチョなっていた
「樹さんご苦労様です。更衣室にシャワーありますから、浴びていいですよ?」
「獅稀さんずっと見たんだ、シャワー浴びてくるね!汗ヤバいから」
汗臭いのを臭われるのが嫌で逃げるように更衣室へと走って行った
「うちのお嬢はどうでしたか?サクチャイさん」
「さスガ瑞さんノ孫娘ダ、いいモンもっテル!中学生でブレない軸、蹴りノ強サニ速サ。そこイラの不良ナラ敵ナシだ、磨けばムエタイチャンピオンにナレるゾ!」
「幼い頃より父の基さんが武術習わしていましたし、なにより親父達の血をひいているから女性でも武術に対してセンスがありますからね。まぁ負けたくない相手がいるみたいなので、それまで毎日よろしくお願いしますね。お金は瑞さんがもう振り込んでますので、樹さんを気に入ったようですが。熱くなりすぎてケガをさせるのだけはやめてくださいね?お教室…無くなっちゃいますから」
「シキの毒舌にハ僕モ負けルネ!アハハハッ!!関東一のヤクザの孫娘ダ、ケガなんかサセないヨ」
2人がそんな会話をしていることなど知らず、シャワーを浴び終えた私は来たときのセーラー服を着て2人の元に走って戻った
「サクチャイ先生、今日はありがとうございました!また明日から頑張るんで、よろしくお願いします!」
「今日ハお疲れ様!樹また明日ネ!」
先生に礼をして獅稀さんの運転でマンションまで帰ったのだが、疲れていたのもあって私は車の中で寝てしまった…
マンションの駐車場に着いたのも気づかないほど爆睡していたので、獅稀さんが私を抱っこして部屋まで運んでくれた
その事に気づいたのは翌朝布団で目が覚めたときだった…