八戒と柚葉とボーリング
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「ずりぃなテメェら、楽しそうじゃねぇかよ!」
さっきまでイキっていた連中がこの男の登場でピクリとも動かなかった…
コイツが…黒龍の十代目総長か…
八戒と柚葉の兄…
咳き込んで蹲るタケミっちーの胸倉を掴み軽々持ち上げて投げ飛ばした
「オレも混ぜろ!!ヒャハハハハ」
「タケミチ君」
「下がってな!!」
日向ちゃんがタケミっちーを心配して向かおうとしたが、柚葉が行かさないように止めた
タケミっちーを大寿から守るように私は前に立ち塞がった
「あ?女…でしゃばんなや、コイツら誰?」
「ハハ、知らねぇで殴ってたのかよ。さすがボス。ソイツは東卍の壱番隊隊長花垣武道だ、女は神水流樹。東卍の幹部達のお気に入りだ」
「ハハハ、コイツが東卍の隊長?オイ!ココ、そりゃ面白い冗談だ」
「本当だよ、若のツレらしい」
「神水流樹か…お前が女でありながら強いって噂されてる奴…ハハハ!そんなバカな!柚葉みてぇにちっちゃいじゃねぇか!」
大寿は笑いながら私を蹴り上げようとしたので払い落とし、タケミっちーの首元を掴み後ろにいる日向ちゃんのいるところまで投げ飛ばした
「女蹴り上げんの?歳上のくせに紳士じゃねーな」
「女の癖にオレの蹴り受け流したか…やるな!それにしても八戒は我が家へのこのこと東卍の奴らを連れてきたのか?いくら言っても黒龍に来ねぇによう!!はぁ…ハッカーイ、コイツらを殴り殺せ。同じ東卍としてのケジメだ!」
大寿の言葉に八戒も柚葉も息を飲んだ…
「兄貴…ソイツらはこの辺が黒龍のシマだって事知らなかったんだ…だから…」
八戒が兄である大寿に震えてる…
こいつら兄弟だけど上手くいってないのか…
大寿は八戒の目の前に立つと、威圧しながら話し始めた…
「んなこたぁ聞ぃてねぇぞ、オレの命令が聞こえねぇのか?テメェは東卍である前にオレの弟だ、つまり兄であるオレの命令は絶対だ。家族の絆は仲間のソレより上だろ?」
「大寿!八戒をあんま追い詰めんなよ!」
見かねた姉である柚葉が止めに入ったが、兄の大寿が柚葉の顔を殴った
「柚葉!!」
「柚葉ぁテメェの躾の問題だぞ、あとでたぁっぷり教えてやる」
「テメェ、兄貴なんだろが!妹の柚葉に手出してんじゃねぇ!!女の顔殴りやがって…それでも男か!?」
柚葉を殴った大樹を許せない私は面と向かって大寿にキレていた
「いっちんの言う通りだ…兄弟って言ったって柚葉は女だぞ、テメェは女を殴んのかよ!!?」
タケミっちーはフラつきながら鼻血を流しつつ大寿へと言い返していた
「柴家の問題に口出すんじゃねぇゾ!クソガキども!八戒見とけよ、兄ちゃんが代わりに尻ぬぐいしてやる。これが絆だ!!」
大寿は私の顔面を殴ってきたので受け止め、顔面に蹴りを入れ大寿を地面に打ちつけた
女の私がボスを地面に蹴りつけたことに黒龍の野郎達はざわついていた
「大寿!テメェの家族愛は間違ってんだよ!!そんな絆なんかねぇ!お前は八戒と柚葉を威圧して暴力で無理矢理従わせてんだよ!」
「さっきのアイツよりかは骨のある奴のようだな…だが効いてないぜ?他人が口出しすんなって言ってんのがわかんないのか…?」
瞬時に立ち上がった大寿の攻撃に私は受け流すことができず腕を前に出して受け止めたがぶっ飛び
大寿の打撃を受け止めた瞬間骨にヒビが入ったのがわかった
舌打ちをし避けながら腹に蹴りを入れ大寿をぶっ飛ばした
ずっと黙って見ていた八戒が声を上げた…
「やめてくれ!東卍を…やめるよ。兄貴を支える為に黒龍に入る。だからタケミっちーといっちんを離せ!交換条件だ!!」
八戒の言葉に大寿は笑い戦うのを辞めた…
「あ?八戒何言ってんの?勝手に決めんな!」
「いっちん!さっきので骨ヒビいってんだろ?女のお前じゃ無理だ!兄貴には勝てない!」
八戒が大寿から私を守るように立ち塞がった
「オレに免じて下がってくれ…なあ?」
「八戒…わかった」
まだ大寿とヤルつもりだったわたしだが、八戒のお願いに引き下がることにした…
八戒は気を失っていたタケミっちーをおんぶして私達とその場から去って行った…
気を失っていたタケミっちーが目を覚まし、瞳を開けた
「タケミチ君!よかった!心配したんだよ!」
タケミっちーをずっと心配していた日向ちゃんは、目を覚ましたタケミっちーに安堵していた
「ごめんな八戒、オレのせいで東卍を…」
「八戒…本当に東卍辞めんの?」
「オマエのせいじゃねぇよ、前から決めてたんだ。それより2人とも柚葉を庇ってくれてありがとな!ビックリしたろ?黒龍の総長がオレの兄貴で。オレ…黒龍でやることがあるんだ…」
「八戒…大寿は家でもあんな感じなのか?」
「あぁ…兄貴はあんなんだ。それにしてもやっぱいっちんはすげぇな!兄貴の打撃を受け止め、しかも蹴り飛ばしちゃうんだからな!オレも柚葉も驚いたぜ!」
「オマエの兄貴石みたいに硬すぎ…普通の男を私が蹴り飛ばしたら1発で意識飛ばすんだけどなー!兄貴凄いな!」
八戒はケラケラ笑っていたが、私は八戒と柚葉のことが気になっていた…
タケミっちーの家まで八戒が運ぶと、タケミっちーと日向ちゃんと別れ、私も帰ることにした
「八戒…家帰って大丈夫か?」
「いっちんは自分のこと心配しろよ、腕ちゃんと医者に診せとけよ!」
八戒は私の頭を撫でありがとなっと言い、柚葉の待つ家へと帰って行った…