八戒と柚葉とボーリング
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タイムリープしたオレはヒナとボーリングしている時に戻ってきた
「すごいタケミチ君!ターキーだよ!ヒナ全然ヘタクソだ」
先程まで現代を見てきた後のヒナの眩しすぎる笑顔にオレは涙を流してしまった…
「どうしたの?」
「なんでもねぇです」
ヒナのボーリング姿は可愛くて思わずニヤけてしまった
そーいえばこの頃のオレってボウリングにはまってたっけ…
マイグローブにマイシューズ、大分本気だったんだな…
…よし!感覚は鈍ってない
マイグローブを手につけるとヒナが"タケミチ君の番だよー,っと教えてくれて、気合いを入れ球を転がした
「フォースを!!」
すると同じタイミングで隣もピンを全部倒してストライクだった
「お!?なんか揃った…息ピッタリだな!」
「ウケる」
「あ!タケミっちーと日向ちゃんじゃん!なになに2人ともデート?」
「いっちん!?」
セーラー服を着た見たことない女の子の隣に、学校帰りなのかセーラー服にベージュのカーディガンを羽織ったいっちんが座って手を振ってきた
「あれ!?どっかで見た事あると思ったら花垣タケミチか!なんだよ…隊長になっていい気になってない?弐番隊副隊長柴八戒だ」
「もう帰ろうよー」
「ウッセッ!!レーンがオレを呼んでんだよ」
コイツ…
黒龍組じゃん!!
なんで"黒龍組,が東卍の副隊長!!?
しかもいっちんとなんで仲いいんだよ!?
現代の一虎君は金の為に人殺しをするって言ってたけど…
柴八戒を見てオレは驚いていた…
「ん?どうした?オマエの事は隊長からよく聞くぜー。オレら今日から"兄弟分,?タケミっち。今から家来いよ!」
「は…はい」
柴八戒に肩を組まれ何故かオレは気に入られちまった…
「八戒、タケミっちービビッてんよ!気弱いんだから優しくしてやんないと」
「あ?いっちんオレにビビるわけねぇだろ。なぁタケミっち?」
「いっちんの言う通りですけど…」
乾いた声で笑いボーリング場から俺たちは出た
「お前と八戒が"兄弟分,なら姉のアタシの"弟分,になるな」
「え!?兄弟なの!?」
「柚葉綺麗でしょ?八戒の姉で私の友達!久しぶりに柚葉と遊んでたらタケミっちーと日向ちゃんに会うから驚いた」
いっちんはセーラー服の上からダボっとベージュのカーディガンを羽織り、楽しそうにスキップしていた
「いっちんからよくオマエの話し聞くけど、なんで喧嘩弱そうなのに東卍の隊長はってんだ?どう考えても八戒の方が上に立つ器なのに、コイツはその気が全然ない」
「確かに!柴君強そう」
ヒナの言葉にオレはショックを受けていた…
「上に立つとか考えただけでメンドくせぇじゃん、オレは自由が好きなんだよ!」
「かっこいいね!柴君」
またヒナが喋ったあとは何故か八戒が黙っている事にオレは気がついた
「あーヒナちゃん、気ぃ悪くしないで。弟は異常な奥手でな…アタシといっちん以外の女子に話しかけられると強制停止しちまうんだ。気にしないで」
柚葉が八戒を叩くと元に戻った…
「まぁ私は八戒と最初に会ったとき男装してたからね、それもあってなのか何故か私はフリーズしないんだよね。イケメンなのに勿体ないよねー」
「別に女作んねぇんだからいいだろ?いっちんと柚葉がいればオレは女いんねーから」
「あのー弐番隊の副隊長って事は隊長の三ツ谷君と仲良いんですか?」
「腐れ縁だよ…ってかさぁ"タメ,なんだから敬語やめろよ」
「へ?その見た目でオレといっちんと同じタメ!?」
"ハハ、ひでぇな,っと八戒は笑った…
「八戒にとって三ツ谷は"兄貴分,だ」
「タカちゃんはさ目の上のタンコブだよ、不良のカッコ良さもカッコ悪さも叩き込まれた。ウッセェだろ?あの人…本当の兄貴みてぇな人だ」
八戒の三ツ谷君に対する気持ちがすごくオレに伝わってきた…
「コイツの"三ツ谷愛,は異常だ、見ろコイツの携帯」
勝手に八戒の携帯を手に持っていて"柚葉テメっいつの間に!?,八戒が気づいたときには柚葉は待受をタケミっちーに見せていた
「待ち受けが三ツ谷だ、ちなみにアタシのは八戒なのにっ」
待受を見たオレはドン引きしていた
「柚葉、タケミっちードン引きしてるから。まぁタカくんと八戒のコンビは個人的には好きかな!柚葉は美人なんだから弟じゃなくて男にもう少し目を向けるべきだな」
いっちんの言葉にオレは思わず頷いた
…三ツ谷君との関係…いつ悪くなったのかなもしかしてコイツ三ツ谷君との仲違いから黒龍に!?
だとしたらそれを止めれば未来で東卍を狂わせた黒龍はなくなるんじゃ…!!
現代でのいっちんと一虎君の話を思い出し考え込んでいると、バイクの音が聞こえてきた…
「八戒…ヤバい…兄貴が帰ってきてる」
綺麗な一軒家に数え切れない数のバイクに跨る厳つい野郎どもが集まっていた
服にはBDと書かれており私はそいつらが黒龍だと気づいた…
「いっちん、花垣…悪ぃ、今日は帰ってくれ」
「これはこれは"若,じゃねぇかよ!!」
「…ココ…」
「ん!?なんだ?テメェら」
ココと呼ばれた男は私とタケミっちーと日向ちゃんへと睨んできた
「アイツら見た事ありますよ…女は神水流樹、東卍の幹部達のお気に入りでマイキー並み強いらしいです。男は壱番隊隊長花垣です」
「黒龍のシマに東卍だぁ!?ナメてくれんじゃねぇか!!ウチのシマから生きて出れねぇぞテメェら。オマエらが噂の神水流樹と東京卍會壱番隊隊長花垣タケミチか!」
タケミっちーは日向ちゃんを守るように後ろに下がらせ、私は2人を守るように前に出てココと呼ばれた男を睨み返した
「友達の家に遊びに来ただけなんだけど?お前らの許可取んなきゃ来ちゃいけない法律とかあんの?」
「女だからってナメてっと痛い目見るぞ?ここら一帯はオレら黒龍の縄張りだ、この辺でのさばってる他チームの奴がいたら。殺せってボスに言われてる、これがどういうことかわかるよなぁ?神水流ッ!花垣ッ!!
"死ね,ってこと!!!」
「テメェらやっちまえ」
黒龍のココと顔にやけどがある男がやる気満々でこちらに喧嘩を売ってきた
「やめろや、タケミっちはオレのダチだぞ!」
「いっちんヒナちゃん下がってな、コイツら女にも容赦しねーから」
「柚葉、私も手伝うよ!黒龍ね…真一郎くんのチームか。堕ちたもんだな…」
私の言葉に顔を火傷している男が一瞬私と目があったがすぐに逸らした…
「若ぁ〜いくら若の友達でもしっかり躾けてもらわねぇと、ウチの奴らぁ言うこと聞かねぇから!」
黒龍の野郎達は"オレが手柄立ててやる,"噂の女、"いい身体してんじゃん,などと騒ぎたてていた…
八戒が黒龍の野郎共の前に出て頼み込んだ
「オレのツレに手ぇ出すんじゃねえって言ってんだろ?頼むよ!」
「八戒ぃ聞いてたろー?オレぁ言うこと聞けねーってよぉ、女もやっちまうか!?」
ゲラゲラ笑う屑な男を八戒ぎ殴り倒した
「帰れよカス共、巻き込んで悪かったないっちん、タケミっち。コイツら黒龍のボスは柴大寿」
"え?柴…って,っとタケミっちーが驚くと柚葉と八戒が"オレらは3兄弟なんだ,っと説明した
「兄貴はどこだ?」
「…コンビニ」
「ロクに帰ってきもしねぇくせにこんな時だけ、ジャマくせぇ」
「オイ、調子乗ってんじゃねえぞテメェ。大寿ナメてんならオレが殺す」
顔に火傷の跡がある男がナイフを出して八戒の首元に当てた
「穏やかじゃねえなぁ」
「殺れねえと思ってんの?」
私が手を出そうとしたが、姉の柚葉が先に回し蹴りを男に喰らわした
「柚葉パンツ丸見えー」
「いっちん見んな!てか弟に手ぇ出すんじゃねえよ!」
「もうやめとけイヌピー、ボスの妹弟だ。」
ココって奴…あの火傷の男をイヌピーって言ったよな…
イヌピー…
なーんかどっかで聞いたことあんだけど…
思い出せない…
柚葉に蹴られたイヌピーっと呼ばれた男をじーっと見つめたが、私は思い出せなかった…
「オレは大寿には忠誠誓ってっけど、コイツらに調子こかれる筋合いはねぇぞ。女だとかは関係ねぇ、どっちが上か教えてやる。テメェら全員殺してやる」
「女に手出すわナイフ使うわ…お前ら屑共だな。八戒!柚葉!私も混ぜろ、タケミっちーは日向ちゃんと不参加ね♡」
「いっちん、悪ぃな…花垣!ここはアタシたちに任せて、逃げな!ヒナちゃんを守れよ」
私と柚葉の言葉を聞いたタケミっちーは日向ちゃんを連れて離れようとしたが、路地からガタイのいい男がタケミっちーにラリアットを喰らわし吹っ飛ばした…
「ドーはド突くのドぉぉ」
上半身に裸でタトゥーが描かれており、黒龍の特攻服を身につけている男が現れた…