タイムリープ 2017.11.18
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過去から現代へとタイムリープしたオレは…
東卍の幹部になっていたオレは稀咲に嵌められ千冬が殺された後、オレも殺されるはずだったが一虎くんといっちんに助けられていた…
「タケミっちーだけでも助けられてよかった…大丈夫?」
前は稀咲に殺されていた筈のいっちんが目の前で生きていることにオレは驚いた…
過去では短かった髪も伸びて、黒のライダースに黒のパンツを履き、煙草を吸って大人の女性になっていた…
あの過去でオレが壱番隊に入ったからか?
「とりあえず一虎くんが応急処置してくれてるから車に乗ろっか、待たせてあるから。獅稀!悪いけどタケミっちー乗せてやって」
いっちんの側にいた眼鏡を掛けたスーツ姿の男がオレを抱き抱えて、黒塗りの高級車の後部座席へと乗せてくれた
一虎くんもオレの隣に乗りいっちんは助手席に乗ると、眼鏡を掛けた人が運転席へと座り車を走らせた
「いっちん一虎君…オレ記憶が曖昧で…変なこと聞くかもしれませんけど、東卍はなんでこんな風になっちまったんですかね…?」
「東卍が変わったのはマイキーが変わっちまったからだ」
「そんな…他に黒幕がいるんスよね!?稀咲が裏で手ぇ引いてるだけじゃないんスか!?」
「オマエが稀咲に捕まっている間にパーちんとぺーやんが殺された、指示したのはもちろんマイキーだ。三ツ谷も数か月前から行方不明…マイキーは東卍の旧メンバーの粛清を始めた、仲間なんてもう信じちゃいない。アイツはもう不良なんかじゃねぇ、マイキーは巨悪だ!!」
一虎くんの話を黙って聞いていた私は口を開いた…
「私も一虎くんもマイキーを変えちゃった1人…稀咲の暴力・黒龍の金…この2つをなんとかしないとマイキーが正気に戻ることはない。協力してタケミっちー、私1人じゃマイキーを助けれない…」
「今度は俺がマイキーを…佐野万次郎を救いたい!マイキーの左腕である"元黒龍組,アイツらはオレと深い因縁がある。"元黒龍組,の原型は十一代目黒龍、東卍結成前オレが揉めていた暴走族だ。強請り脅し殺人、金の為ならなんでもアリの連中だ。こいつらの生み出す莫大な金かマイキーを狂わしている一つだ。樹は関東一の勢力を誇る極道、神羽会神水流組の孫娘だ。そのツテで奴らの隠し口座を突き止めた、金の流れを断ち決着をつけるつもりだ。そして右腕である稀咲と決着をつけようとしていたのは千冬だった…」
一虎君の話を聞いたオレは息を呑んだ…
「タケミっちー、千冬が殺されたのは稀咲を追い詰めていたからなの」
「どうやって…稀咲を追い詰めたんですか?」
「日向ちゃんの弟である刑事が私達に接触してきた…」
「え!?ヤクザの孫娘のいっちんと千冬と…その刑事は繋がってたんですか?」
「ヤクザと刑事が繋がるのは本当はタブーなんだけどね…日向ちゃんは私の大事な友達だったからね、真相を知るためなら刑事とも協力するよ。"橘ヒナタ殺害事件,は稀咲の命令だった。稀咲にはアリバイがあって、あの日稀咲はタケミっちー達幹部と集会をしていた。だが私と千冬は証拠を掴んでいた、稀咲が命令を下していたという証拠を!千冬と私は本当にあと一歩の所まで稀咲を追い詰めた…でもあと一歩の所で逃したのは千冬の判断…」
私は煙草を吸い灰皿へと押しつけ、車が止まった…
黙っていた一虎くんがタケミっちーへと言った
「千冬は何故か最後の最後で証拠を隠したからだ、降りろタケミっち。その路地裏に会わせたい奴がいる」
車から降りたオレは路地裏にへと歩くとそのにはナオトが壁にもたれて立っていた…
「待ってましたよタケミチ君、花垣武道!午前7時38分逮捕します!!!すいません羽宮君」
ナオトはオレに手錠を掛けた
「…テメェ。樹!コイツ裏切ったぞ」
「仕方ないのよ…一虎くんは見てないからわかんないだろうけど、千冬の証拠動画を見た私とナオトならこうするしかない…タケミっちー、警察に居たらお前はとりあえず殺されることはない。ナオト…タケミっちーちゃんと渡したから約束守れよ。私は神羽会神水流組組長 神水流樹として東卍を潰しにかかるから…一虎くん、行くよ…」
今のいっちんは関東一の極道…
神羽会神水流組の組長になってんの!?
一体どうなってんだ…
オレは訳がわからないままナオトに捕まり、いっちんは一虎君を連れて車に乗り込むとオレの元から走り去った…
警察署に連れて行かれたオレはナオトからある動画を見せられていた…
「松野千冬が隠し撮りした動画です、どう説明したらいいのか…とにかく君が現代に帰ってきた瞬間、ボクの世界も一瞬にして変わった。君が過去を変えて大きな変革が起きたからです。まずこの世界のボクと君は中学以来出会っていない…ボクは前の世界と同じ警察、だが君はレンタルショップの店員じゃなくて東卍の大幹部。そして前の世界と同じように姉さんは8月10日車に乗っている所を千堂アツシの乗った車にぶつけられ殺された。
この世界では生きている神水流樹と松野千冬と組んで姉の仇の稀咲を捕まえようとしていた…」
黙ってナオトの話を聞いていたオレは困惑していた…
「すいませんタケミチ君混乱してますよね?ボクは立場上君を逮捕するしかなかった」
ナオトは動画を再生して再びオレに見せた…
そこには現代のオレがアッくんに人殺しの命令をしていた動画だった
そして次の動画には部屋で泣き叫び暴れまくるオレが映っていた…
「ナオトもういい…」
「ボクたちは姉さんの事件に稀咲が関与した証拠を追っていました、この動画がその証拠です」
「もういいって言ってんだろ!!?」
「松野千冬はこの動画を隠していました、彼は…君を庇ったんです。神水流樹の組の者がこの動画を入手し、あの人とボクだけこの真実を知っています…」
オレは床に座り込み涙を流した
「ハハハ…今度はオレなんだな…オレがヒナを…殺したんだな…そうだろ?」
「タケミチ君…君は利用されただけです」
「…もういいよ、もうヤダよ…何度目だよ…?なんも変わってねぇじゃん。むしろもっと悪くなってる…オレがヒナを…っ。アッくんも!!千冬も!!みんな死んでいく!!場地君なんてもうどうやったって…っ、12年前の今日にしか戻らねぇんだからどうやったって助けられねぇんだぞ!!」
「喚いてなんになるんですか!!?辛いのはボクも一緒です」
「一緒じゃねぇよ、オレはオマエの姉ちゃんを殺したんだぞ!!もうやめようナオト、オレには何も変えれねぇよ」
心から気持ちを叫ぶと、ナオトはオレに抱きついてきた
「ボクは君に救われた!何もできなくなんかない!!…ボクの知っている最初の世界は東京卍會に龍宮寺堅はいなかった。松野千冬も羽宮一虎も場地圭介も神水流樹も誰もいなかったんです、タケミチくん。彼らの想いがなかったらここまで東卍に食い込めなかった、彼らの想いを紡いだのは君ですよ。東卍を変えれるのも姉さんを救えるのも君だけなんです!!最悪の世界を変えて下さい、タケミチ君」
ナオトの思いを聞いたオレは落ち着きを取り戻した…
「…ナオト、オレは今回のタイムリープで東卍の壱番隊隊長になった。東卍のトップに一歩近づいた、だから現代は少し良くなってると思ったんだ…でもやっぱりヒナは殺されてたし、その上ヒナを殺したのはオレだった」
「…これはあくまで推測ですが、稀咲はわざと君に姉さんを殺させたんじゃないでしょうか?おかしいと思いませんか?こんなにタイムリープを繰り返しているのに全部で姉さんは東卍に殺されてる。偶然…?違う、偶然にしては続きすぎだ。稀咲は明らかにタケミチ君と姐さんに執着している!」
ナオトの言葉にオレは稀咲の野郎に銃を向けられたあの場面を思い出した…
するとドアを他の刑事が叩いてきた
「色々対策を練りたいが時間がありません、タケミチ君はこれから留置所に移送されます。この先君と会うのも難しくなる、行くなら今しかありません!!」
ナオトは手を出してきて一瞬迷ったが"わかった,っとオレは気持ちを決めた…
「君と稀咲鉄太、2人に過去で何があったのか…それが姉さんの死の謎を解く鍵です!」
ナオトの手を握った
千冬…一虎君、いっちん…
ありがとう…3人のおかげで敵がわかった
"元黒龍組,稀咲
この2つがマイキー君を狂わした…
こいつらを東卍から追い出して
ヒナをみんなを俺が救う!!
オレは再びタイムリープして過去へと戻った…