関東一の極道 神羽会神水流組
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俺とクソ親父だけになり無言が続いたが親父が口を開いた
「基…母さんを守れなくてすまなかった…」
「別にもう気にしてねぇよ…母さんが死んだのは親父のせいじゃねぇのに、あの時の俺はガキだったから…誰かのせいにしないと無理だったんだ。
俺も悪かった…」
「基とは死ぬまで会えないと思ったが、お前の娘のおかげだな、いい子に育てたな。まさかお前が父親になってるとはな、親父から聞いたときは驚いたよ…」
「まぁ家出てったあと転がり込んだ女とすぐに子が出来て普通の家庭を味わいたかったけど、樹が2歳のときに別れた後は浦安のおっさんとこでお世話になってたんだ。
片親で育てたけど樹はいい子に育ってくれたよ…可愛いだろ?俺の娘」
親父は煙草に火をつけると"あぁ,っと笑い煙草を吸った
「帰ってくる気はないのか?」
「樹が高校卒業するまでは今は戻る気はねぇ、樹には普通に学生生活を楽しんでもらいたいからな…」
「娘1番に考えないとな…樹ちゃんのことで少し気になることがある。こないだ親父んとこの配下が樹ちゃんを監視してたら怪しい奴らがいたから捕まえた、誰かに狙われてるみたいだが…?」
「家引っ越ししたのにまだ樹のことかぎまわってんのか…樹と付き合ってた圭介が前に電話で言ってたんだ、樹のことを狙ってる奴がいるって。もう大丈夫だと思ってたんだが…」
「いくら樹ちゃんが強くても女の子だからな…お前が仕事でいないときに襲われるるかもしれない、祖父として俺にも守らせてくれないか?」
親父の申し出に俺は考え込んだ…
あのボロアパートで襲われたときは側に圭介がいたから樹は無事だった…
でも圭介はもういない、俺は仕事で側にいれないから樹に何かあってもすぐに助けてやれない
「親父…お願いするわ。樹に何かあってからじゃ遅いからな…」
「私にとってお前は子なんだからな、少しは頼れ」
「あぁ、ありがとな…んじゃ樹連れて帰るわ!またな」
立ち上がり親父にまたなっと手を振り樹の元へと向かった…
その頃私はと言うと気絶させた裕翔くんをとりあえずソファーへと寝かすと、獅稀さんと紅茶を飲みながら話していた
「樹様はお強いようですが何かされていたのですか?」
「様…やめてくれますか?剣道柔道空手合気道をかじってますね、組の人達には負けますよ」
「では樹さんと呼ばせていただきますね。武術ほとんどされていたんですね…さすが基さんの娘です、裕翔が負けるはずです。裕翔は口が悪いので、樹さんを苛立たせるようなことを言ったんでしょう。申し訳ありません…」
「獅稀さんが謝らなくても!まぁ最近大好きだった人を亡くしまして…その人を侮辱する発言をしたのでつい手が出ちゃったんですよね…こっちこそすみません!」
「謝るのは俺だ。悪かった、侮辱する言い方して…」
寝ていたはずの裕翔くんが起き上がり、私に謝ってきてくれた…
「いやいや、私こそキレてごめんね」
ソファーから立ち上がり裕翔くんに謝ると部屋の扉が開き、基が抱きついてきた
「樹♡話し終わったから帰ろ!ちゃんと樹の言う通り仲直りしてきたから…ありがとな」
「瑞さんと仲直りできたんだ、よかったじゃん。お父さんとお爺ちゃん大事にしないとね!」
「基さん帰られるなら車で送ります」
「お前が爺ちゃんお気に入りの参謀だって?若いのにやるな、車お願いするわ」
基と獅稀さんと玄関へと行くと車がすでに待っていたので乗り込むと、マンションまで連れて行ってくれた
夜だったはずなのにいつの間にかもう朝になっていた…
車から基と降りると獅稀さんが私を呼び止めた
「近いうちにまたお会いすることになると思いますのでよろしくお願いしますね。学校気をつけて行ってくださいね、樹さん」
「はい、ありがとうございました…」
獅稀さんの"またお会いすることになる,と言うフレーズが気になったが、お礼を言い欠伸をしながら基と部屋へと帰ると
2人とも疲れてリビングの床で寝転がるといつの間にか寝てしまい、気になったフレーズも忘れてその日は学校に行かず爆睡してしまった…