退院したあと
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あの日の夜環お爺ちゃんとの出会いから昼と夜の逆転生活が始まってしまった…
1人では寝れないので寝ずに学校へ行き、授業中に寝るという生活を繰り返していた
そんな私を側で見ていた菜々は少し心配していたが起きている時は普通だったのもあり、テストでは満点を取っていたので先生達も文句は言ってこなかった…
圭くんが死んでから少年鑑別所に入っている一虎くんに会いに行くため、私は学校が終わって私服に着替え
ドラケンとタケミっちーと共に一虎くんに会いに来ていた…
面会で久しぶりに会った一虎くんは素直な一虎くんだった
「"懲役10年は覚悟しろ,って言われたよ、短いくらいだよな…もう逃げねぇ、向き合わないといけない。アイツがそう教えてくれた…だから今度こそちゃんと更生するつもりだ。」
一虎くんの話を黙って私は聞いていた…
「…死ぬなよ一虎」
「え?なんで…」
「テメェの考えてる事なんてわかってんだよ、自殺して詫びようなんて許さねぇかんな!?」
「…でも…他にどうしたらいいか…わかんねぇんだよ…」
「マイキーからの伝言だ"これからも,"一虎は,"東卍の一員だ,"オマエを,"許す,」
ドラケンのマイキーからの伝言を聞いた一虎くんは涙を流した…
「一虎くん、マイキーと仲直りできてよかったね。君は私の弟的存在なんだから…面倒みてあげる!!何か欲しいものとかあったらちゃんと言って!ここ出たら一虎くんが困らないように姉である私がしっかり準備しとくから。一虎くんは1人じゃないよ…だから早く出てきてね」
「樹…オレが場地刺したのに…」
「一虎くんの所為じゃない。ドラケン、タケミっちー、悪いけど一虎くんと2人だけで話したいか出てって…」
私の言葉を聞いたドラケンとタケミっちーは先に面会室から出て行った
2人が出て行ったのを確認した私は椅子に座り、一虎くんの目を見つめた
「あの日、抗争が始まる前に稀咲鉄太に圭くんを刺すようにそそのかされなかった?」
「樹が何故それを知ってるの…」
「やっぱり稀咲鉄太の仕業か…教えてくれてありがと。一虎くん、私は君を恨んでない。だから君が気にすることはない。
圭くんといたときみたいにくだらないことで喧嘩して本当の兄弟みたいになりたいな。だから早く帰ってきてね!」
「ありがとう…樹…」
一虎くんは再び涙を流し、また来るからねっと手を振り私は面会室から出た…
少年鑑別所を出るとドラケンとタケミっちーが待っていてくれていた
「一虎との話は終わったのか?」
「うん、2人にしてくれてありがとう」
「冷えるな」
「もう冬ですね」
もう冬か…
息を吐くと白くなりこれは寒いはずだ
私はチェック柄のマフラーを巻くと白のニットワンピースに黒のロングコートを羽織ってコートのポケットに手を入れ、ドラケンとタケミっちーと歩いてた
「そうだ!いっちんとタケミっちにもマイキーから伝言を預かってるんだ」
「え?マイキー君から?」
「ああ、"次の集会はオマエらに大事な話があるから,"絶対ェ顔出せ,ってよ」
「ふーん、夜暇だし行ってあげる。さて、私はここまで。圭くんのお墓に行くから、ドラケンタケミっちーまたね。」
2人に手を振ると反対方向に歩き始めた
圭くんの墓に行く前に花屋さんでキンセンカを花束にして貰い、それを持って圭くんのお墓へと訪れた…
キンセンカの花言葉は別れの悲しみ
今の私の気持ちだ…
キンセンカの鮮やかなオレンジ色や黄色の花をお墓に飾ると、線香に火をつけ手を合わせた
「圭くん、さっき一虎くんに会ってきたよ…
心配しなくてもちゃんと自分と向き合えてた。
マイキーと一虎くんのことは任せて、そっちで真一郎くん仲良く遊んでてね。一虎くんを裏でそそのかしたのもやっぱりアイツだった…
稀咲だけは絶対許さない、またなんかしてきても自分の身は自分で守るから…圭くん居なくても大丈夫」
また来るねっと圭くんのお墓に手を振りその場を後にした…