血のハロウィン
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乱闘の中…
マイキーと一虎くんの2人を見つけると、車の山の上で戦っていた…
一虎くんの他に2人の芭流覇羅幹部を連れて3対1でやり合い、マイキーは少し不利な状況だった
一虎くんが鉄パイプでマイキーを殴り倒れた…
「芭流覇羅の勝ちだ」
「1個だけ教えてくれ一虎、オレはオマエの敵か?」
頭から血を流しながらマイキーは立ち上がり一虎くんへと問いただし、その言葉に一虎くんは黙り考え込んでいた
「オレはオマエのせいで苦しんだ、オマエのせいで年少にいたんだ。敵に決まってんだろーが!!!オレは邪魔なモノを排除する。知ってるか?マイキー。
"人,を殺すのは"悪者,でも
"敵,を殺すのは"英雄,だ!!」
その言葉に誰もが一虎くんの言ってる意味がわからないでいた…
だが私にはわかってしまった…
やっぱりは自分の行いを正当化するため…
マイキーが逃げないように幹部の男に命令し、一虎くんは鉄パイプで何発も殴った
それを見るだけしかできない私は、手を強く握り爪を食いこまして血が流れた…
「敵を殺す?そんな事で兄貴を殺したのか?」
マイキーがキレて足を掴んでいた男ごと振り上げ一虎くんを蹴り飛ばした
さすがに疲れたのか血を流しながら車の上で座り込んでしまった…
それに気づいた芭流覇羅幹部の男が下っ端を引き連れマイキーを潰しにかかった
「大将首殺ったぞコラァァ!!」
誰しも諦めかけたとき、あの稀咲鉄太が現れ幹部を殴り飛ばしマイキーを助けたのだ
「東京卍會参番隊 隊長 稀咲鉄太
大将はウチの隊が責任持って守らせてもらう!!」
稀咲鉄太の登場で東卍の幹部も下っ端達もマイキーを守ったアイツを絶賛していた
「なるほどね…稀咲鉄太…
計算高いね…
ピンチのマイキーを助けドラケン達、東卍のみんなの信頼を得るって訳…
でも…私と圭くんにはバレバレなんだなー」
大好きな圭くんが瞬時に稀咲鉄太の元に行き、鉄パイプで殴り飛ばした
「この時を待ってたぜ、稀咲ぃぃ!!ツラがわかんなくなるまでブン殴ってやるぜ!!」
「圭くん!危ない!!」
マスクを外し叫んだが気付くのが遅く、稀咲の側にいつもいる堅いのいい男が圭くんを投げ飛ばした
倒れていた稀咲が立ち上がり男に命令した
「ブンブンブンブンオレの周りを嗅ぎ回ってるハエだ。叩き殺せ」
「…上等だよ、稀咲!!」
圭くんが立ち上がり稀咲の元に行こうとしたとき、千冬が手を広げ立ちはだかった…
「千冬…?なんのマネだ?どけよ千冬ぅぅ!」
「場地さんダメっスよ。今ここで稀咲をヤるのはマイキー君を裏切る事です!東卍の為に稀咲をヤるなら今じゃない」
立ちはだかった相棒の千冬を鉄パイプで殴った…
「いい気になんなよ、千冬ぅぅ!テメーをオレの横に置いたのは喧嘩の腕を買っただけ、テメーの考えなんてどーでもいーんだよ」
「オレは壱番隊副隊長!!!場地さんを守る為にここにいる!!どーしてもこの先に行くならオレも容赦しねーぞ!!」
「やってみろ、10秒やる。10!9…8…7…6…どーした?5…容赦しねーんじゃねーのか?殺さねーと止まんねーぞオレは。4…3…2…1…ゼロ」
圭くんにタケミっちーが叫びながら走り、圭くんへと抱きついた
「場地くんを守るんだ!!!千冬!!一緒に場地君止めんぞ!!千冬!!」
「ダメだタケミっち、オレは…場地さんを殴れねー」
涙を流しタケミっちーへと謝る千冬…
「それほど千冬にとって圭くんは大切な人なんだね…ちょっと千冬に嫉妬しちゃうな…
圭くん、愛されてるね…」
車の上から眺めていた私は千冬に少し嫉妬してしまい、その光景に一瞬目を閉じた
タケミっちーの叫びにハッとした私は目を開けると一虎くんが圭くんの背中を刺し、タケミっちーが一虎くんを突き飛ばしていた
「圭くん!!!」
「カスリ傷だ、樹心配して約束破んなよ!!助かったぜタケミチ」
刺されたはずの圭くんは何もなかったかのように立ち上がり、タケミっちーお礼を言っていた…
胸騒ぎしてたのはこれ?
一虎くんが圭くんを刺すなんて…
本当に大丈夫なの…?
圭くん…
私は圭くんが心配で立ち上がり戦いを見つめた…
「東卍のトップになる為に稀咲を潰す千冬!!一緒に戦わせてください!」
タケミっちーの言葉を聞いた圭くんはタケミっちーと千冬を殴り、邪魔すんなと睨んだ…
「マイキーと樹を頼む…」
タケミっちーにだけ聞こえるように呟くと参番隊50人に向かい合い、長い髪をゴムで結び気合いを入れた…
「参番隊50人VS.1!!上等上等、いくぞオラァァァ!!」
鉄パイプを振り回して参番隊の奴らを殴り飛ばしていった…
約束を破れない私はただただ圭くんの戦いに目を向けた…
「チェックメイトだ稀咲ぃ」
50人を倒し稀咲の首に鉄パイプを向け圭くんは立ちはだかった…
「やれるもんならやってみろ!」
「ゴホッ。クソッここまでか…」
「圭くん!!?」
圭くんは血を吐き膝を突きその場で倒れ、私は積み上げた車から飛び降り圭くんの元へと走った…
だが乱闘の中をすぐに行く事もできず、走るのに邪魔な目の前にいる芭流覇羅と東卍の奴らを殴り飛ばしながら急いだ…
千冬が瞬時に圭くんの元へと行くと刺された傷口から大量に血が流れていることに気づいた
「一虎ぁぁ!!!」
一虎くんがナイフで刺したのが原因だと理解した千冬は大声で叫んだ…
「やっぱヤベぇ奴らさだな、一虎は!そうか!場地を芭流覇羅に引き抜いたのはこうやって寝首をかくためか!!ねぇ?総長」
稀咲の後ろでマイキーが血を流しながら立ち上がった
「殺したかった…ずっと…一虎が年少から出てきたら真っ先にオレが殺そうと思ってた、そんなオレを諭し続けてくれたのが場地だった。場地が言ってた、"一虎はマイキーを喜ばせたかった,"だからあいつは受け入れられない,"たとえマイキーの兄貴を殺しちまっても,"自分を肯定する為にマイキーを敵にするしかなかった…,ってよー。ケンチン喧嘩は終わりだ」
マイキーはドラケンの元に行くと目の前に立ちはだかる半間を見上げた
「は!?オイオイオイ、喧嘩は終わり!?ナメてんのかマイキー?そんなのテメーの決める事じゃねーだろーが!!」
一瞬で半間の頭に蹴りを入れると、地面に平伏した
「ホラ終わった」
半間が一撃でやられたことに芭流覇羅の下っ端は一斉に逃げ出した…
道が開けた私は圭くんの元に行き、意識がない圭くんに抱きついた
少し意識が戻ったのか目を少し開け私に気づいた…
「圭くん!傷見せて!」
「樹、オマエ約束破ったな…」
「ごめん、約束破って!でも今はそれどころじゃない!!誰か!早く救急車呼んで!!
着ていたTシャツを脱ぎチューブトップだけになり、刺された背中の傷口に脱いだ服を当て止血した
その頃マイキーは一虎くんを殴り続けていることにこの時の私は気づいていなかった…
「樹…まだ手出すなよ…マイキー…マイキィィ」
「ダメ!動いたら圭くん死んじゃう!!」
私の手を振り解き血を吐きながら圭くんは立ち上がり、フラつきながら一虎くんとマイキーの元に歩いた…
圭くんに、気づいたマイキーの手が止まった…
「オレの為に…怒ってくれて…ありがとな。オレは死なねーよ、こんな傷じゃあ。オレは死なねー!!!気にすんなよ一虎。オレは…一虎には殺られねぇ」
落ちていたナイフを拾い、自分で自分のお腹にナイフを刺した
「圭くん!!!」
それを見た私は圭くんの名を叫んだ